2013年04月01日

■■【小説・経営コンサルタント竹根の起業日記】 発刊のご挨拶

■■【小説・経営コンサルタント竹根の起業日記】 経営コンサルタントのありし日 発刊のご挨拶

 2013年4月1日より、千平紗門作書き下ろしの小説風経営コンサルタント日記が連載されます。

 経営コンサルタント業に興味を持ち、どのように経営コンサルタント竹根好助(千平紗門経営コンサルタントシリーズ)が成長してゆくのかを楽しみにして下さい。

 
<プロジェクトX風に読む>

 【小説・経営コンサルタント竹根の起業日記】は、10年のサラリーマン生活をしてきた竹根好助35歳の経営コンサルタントとしての独立起業日記である。私の分身とも言える友人が、文才のない私に代わって書いてくれることになった。
 これから経営コンサルタントとして独立起業しようと考えている人の参考となることを願い、経営コンサルタントとしての実践を経験的に語る。
 ただし、ここに記載されていることは実在の企業とは何ら関係のないことである。また、この日記を参考にして生じた君もしくは君の関係者に発生した問題については、当方は一切関知しない。
 では、諸君の成功を祈る。

  ブログ発行者からのご挨拶 

 

 小説・経営コンサルタント竹根好助シリーズは、私の生涯の友人で、私の経営コンサルタント業について、私以上に詳しく理解している作家千平紗門氏の作です。当ブログでも彼の作品の一つを連載したことがあります。

 

 この度、千平紗門氏が、竹根好助の若かりし頃を現代に置き換え、これから経営コンサルタントを目指す人、経営コンサルタント業を始めたばかりの人を対象に、日記風に紹介して下さります。

 

 上記の人だけではなく、すでに経営コンサルタントとしてご活躍の先生や企業の経営者・管理職の方々にも何らかの示唆があると思います。

 

 私の昔話が、現代に置き換わって紹介されるのを読ませていただき、何となくこそばゆい思いをしています。

 日記ですので、小説のように起承転結があるわけではないですが、日々、何かを読者の皆さんに感じ取っていただければ幸いです。

  


2011年12月29日

■■作者からの挨拶 【連載小説】竹根好助の「先見思考経営」

■■作者からの挨拶 【連載小説】竹根好助の「先見思考経営」

■15 【作者からの挨拶】

 竹根好助シリーズの一作を、20114月より165回にわたってお贈りしてきました。最後までお付き合いくださりありがとうございます。

 小説というのは、通常とは異なる何かが含まれていないとヒットしません。ところが、竹根好助は「当たり前のことが当たり前にできる企業作り」という信念でコンサルティングをしています。

 作者として、竹根好助の考えを尊重し、突飛なアイディアのストーリー展開をしないで、それでいながらこの小説の読者に何かを感じ取ってもらいたいという気持ちで書きました。

 「何処にでもありそうなストーリー」「自分の会社のことが書かれているような錯覚に陥りました」等などのお言葉をいただき、その目的を果たせる小説であったことを喜ばしく思っています。

 企業は生き物ですので、原則を重視した地道なやり方の中に、当たり前のことの重要性を感じ取っていただけたら、この小説の目的を果たせたことになると考えています。

 読者の方におかれましては、この小説の作者が、このブログ主管の「経営士」氏と誤解されたこともあります。竹根好助は、「経営士」氏がモデルであることは事実です。しかし、ここでの登場人物は、現実の世界における特定の人ではありません。

 当ブログで、私の小説を根気強く連載してくださっただけではなく、執筆に当たり各種の事例や資料をご提供してくださった当ブログ主管の「経営士」氏に対して、心より御礼申し上げます。

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2011年12月27日

■■<最終回>息子に託す【連載小説】先見思考経営No.165

■■<最終回> 息子に託す 【連載小説】竹根好助の「先見思考経営」 No.165

 昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。

【本書の読み方】 脚注参照

■14 エピローグ 7 通算165回<最終回> 息子に託す

 小さな印刷会社ラッキーでは、荒れた取締役会であったが、五カ年計画が何とか可決された。

 その一つであるプリントショップビジネスに対して、その第一弾として、福田商事とラッキーの共催でセミナーを開催し、ビジネス紹介のでも現場も見られるようにした。これがヒットした。しかし新たな問題として、顧客のニーズにラッキーの体制が整わないことが予想された。

 新たな難問を社員自らの知恵で解決でき、社長や社員がこぞって自信を持つことができた。

 もちろんその陰には。二人が思い出に浸る中で、竹根達、経営コンサルタントの力があることを橋上の幸が最も理解しているのである。

【現代】 

「社長業というのは、やれば何とかなるものですね。でも、先生がいらっしゃらなければ社長はやってこられなかったでしょう」

「いえ、いえ、経営コンサルタントを使いこなせない社長が多い中、あなたは立派に経営コンサルタントを使いこなし、利用し、活用しているではないですか」

「そんなこともないのですが・・・」

「育猛君は、そんな社長の背中を見て、自分にも社長ができるかも知れないという希望を持つようになり、それが確信に繋がったのではないでしょうか」

 幸の目が潤んできた。涙腺が緩むのは、年のせいだけではないと言いたげに、恥ずかしさを吹き飛ばすように、真っ白なアイロンのきいたハンカチを出して堂々と目に当てた。

「とにかく先ほど話した、今日だけではなく来るべき時代に、ラッキーはどのような経営をするのか、それがあなたの宿題です。それだけではなく育猛君の良さをよく理解してやり、彼を育さん以上の経営者に育てなければならないのですよ」

 これほどまでに、竹根がラッキーのことを考えてくれているのに、幸は、愛子と竹根との関係の進展が思うように進まないのに歯ぎしりする自分に後ろめたさを感じた。

 靖国神社の一番奥にある、竹根がもっとも好きな場所の一つという神池庭園まで行ったのは、幸は初めてであった。都会のど真ん中に、あのように静閑な場所があるなんて、ましてや、竹根が主催する茶会の席にまであがるとは予想だにしていなかった。

 一時間半程であったが、言葉にできない何かを学び取れた靖国神社での散歩も終わりに近くなってきた。陽はまだ高かったが、木の間を流れてくる夏風は心地よかった。

――アッ、そうだ、一つ大事なことを忘れていた。愛子さんだ。竹根先生にもっと接近させなければ・・・――

< 次回に続く お楽しみに >

■■ 脚注

 本書は、現代情景と階層部分を並行して話が展開する新しい試みをしています。読みづらい部分もあろうかと思いますので、現代情景部分については【現代】と、また過去の回想シーンについては【回想】と表記します。回想シーンも、回想1は1970年代前半にはじめて幸が竹根に会ったときと、回想2は、その十数年後、二度目にあったときの二つの時間帯があります。

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 ブログというのは漫然と読むのでは記憶に残ったり、感動したりして行動に繋がることが少ないでしょう。どのような考え方でブログを書いているのかをご紹介しています。

  


2011年12月26日

■■息子のホンネを知る【連載小説】竹根の先見思考経営 164

■■息子のホンネを知る 【連載小説】竹根好助の「先見思考経営」 No.164

 昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。

【本書の読み方】 脚注参照

■14 エピローグ 6 通算164回 息子のホンネを知る

 小さな印刷会社ラッキーでは、荒れた取締役会であったが、五カ年計画が何とか可決された。

 その一つであるプリントショップビジネスに対して、その第一弾として、福田商事とラッキーの共催でセミナーを開催し、ビジネス紹介のでも現場も見られるようにした。これがヒットした。しかし新たな問題として、顧客のニーズにラッキーの体制が整わないことが予想された。

 新たな難問を社員自らの知恵で解決でき、社長や社員がこぞって自信を持つことができた。

 もちろんその陰には。二人が思い出に浸る中で、竹根達、経営コンサルタントの力があることを橋上の幸が最も理解しているのである。

【現代】 

 いつもなら、すぐに答えを言わない竹根である。にこりとして語りはじめた。

「育さん、あなたの経営に対する姿勢を見てきたからですよ」

「・・・・・」

「育さんは、今の会長が社長の時に、やはり社長になることを躊躇したでしょう。なぜですか?」

「そうか、あの時は、会長がアメリカ遊学を提案してくれたり、活版機の導入を受け入れてくれたりと、将来に向かって私を導いてくれた・・・」

 竹根は頷くだけである。

「あの頃は、印刷業界の将来に対して、非常に不安だった。業界関連の技術の変化が怖かった。自分自身に社長の器ではないことを知っていたとも言えます」

「今でも、社長の器ではないと思っていますか?」

「社長業というのは、やれば何とかなるものですね。でも、先生がいらっしゃらなければ社長はやってこられなかったでしょう」

「いえ、いえ、経営コンサルタントを使いこなせない社長が多い中、あなたは立派に経営コンサルタントを使いこなし、利用し、活用しているではないですか」

「そんなこともないのですが・・・」

「育猛君は、そんな社長の背中を見て、自分にも社長ができるかも知れないという希望を持つようになり、それが確信に繋がったのではないでしょうか」

< 次回に続く お楽しみに >

■■ 脚注

 本書は、現代情景と階層部分を並行して話が展開する新しい試みをしています。読みづらい部分もあろうかと思いますので、現代情景部分については【現代】と、また過去の回想シーンについては【回想】と表記します。回想シーンも、回想1は1970年代前半にはじめて幸が竹根に会ったときと、回想2は、その十数年後、二度目にあったときの二つの時間帯があります。

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2011年12月24日

■■まだ道半ば 【連載小説】竹根好助の先見思考経営 163

■■まだ道半ば 【連載小説】竹根好助の「先見思考経営」 No.163

 昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。

【本書の読み方】 脚注参照

■14 エピローグ 5 通算163回 まだ道半ば

 小さな印刷会社ラッキーでは、荒れた取締役会であったが、五カ年計画が何とか可決された。

 その一つであるプリントショップビジネスに対して、その第一弾として、福田商事とラッキーの共催でセミナーを開催し、ビジネス紹介のでも現場も見られるようにした。これがヒットした。しかし新たな問題として、顧客のニーズにラッキーの体制が整わないことが予想された。

 新たな難問を社員自らの知恵で解決でき、社長や社員がこぞって自信を持つことができた。

 もちろんその陰には。二人が思い出に浸る中で、竹根達、経営コンサルタントの力があることを橋上の幸が最も理解しているのである。

【現代】 

「しかし、勝負はこれで終わったわけではないんですよ。新しい挑戦を続けていかなければいつかはライバルに追いつかれます。これからは、パソコンの時代です。それがネットワークでつながるようになると、受注形態も今までとは異なってきます。コンピュータ技術が印刷技術にも関係してきます。たとえば、版下を印刷して、それを製版し、刷版をつくって印刷をするなどという工程はなくなるでしょう」

「全ての業務が、また川上から川下まで全てがネットワークに繋がるようになると先生が仰っていましたね。それを噛みしめます」

「育猛君がネットワークの研究をずっとしていたから、育さんの会社もネットワーク活用で時代の先端までとは言いませんが、中小企業にしては上手に利用してきましたね。私も、顧問先のICT導入前の利用例としてしばしば見学先として利用させてもらいましたね」

「育猛の実力や努力を過小評価していた自分の人間を見る目のなさを恥じています」

「育さんは、育猛君がなぜ社長を継がないと言ったのか、解りますか?」

「育猛に訊いたことがないので・・・」

「では、質問を代えましょう。なぜ、はじめは社長を継がないと言っていながら、注ぐ気になったのでしょうか?」

「う~ん・・・」

< 次回に続く お楽しみに >

■■ 脚注

 本書は、現代情景と階層部分を並行して話が展開する新しい試みをしています。読みづらい部分もあろうかと思いますので、現代情景部分については【現代】と、また過去の回想シーンについては【回想】と表記します。回想シーンも、回想1は1970年代前半にはじめて幸が竹根に会ったときと、回想2は、その十数年後、二度目にあったときの二つの時間帯があります。

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2011年12月24日

■■個客主義と業績先行管理【連載小説】先見思考経営 162

■■個客主義と業績先行管理 【連載小説】竹根好助の「先見思考経営」 No.162

 昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。

【本書の読み方】 脚注参照

■14 エピローグ 4 通算162回 個客主義と業績先行管理

 小さな印刷会社ラッキーでは、荒れた取締役会であったが、五カ年計画が何とか可決された。

 その一つであるプリントショップビジネスに対して、その第一弾として、福田商事とラッキーの共催でセミナーを開催し、ビジネス紹介のでも現場も見られるようにした。これがヒットした。しかし新たな問題として、顧客のニーズにラッキーの体制が整わないことが予想された。

 新たな難問を社員自らの知恵で解決でき、社長や社員がこぞって自信を持つことができた。

 もちろんその陰には。二人が思い出に浸る中で、竹根達、経営コンサルタントの力があることを橋上の幸が最も理解しているのである。

【現代】 

「そういえば、店舗が三つになったときですよね。会議がマンネリ化して、だらだら会議をしていたときに先生が丁度来られて怒鳴られましたね」

「私が、怒鳴りました?」

「そうですよ、初めて厳しい口調で言われました。『時間はお金では買えない』あれは良い教訓でした。会議もいすを取り払って立ったままやるようにしたのもあのときでしたね。事前に資料を準備しておくという基本的なこともやっていなかったんです。あれは、先生に会議の進め方という研修を受けた直後だったので先生は余計に厳しく言われたのだろうと思います」

「確か、テレビの取材もありましたね?」

「いえ、あれはうちではなかったのですが、私がテレビに出たときに紹介はしました。先生は、いつも『印刷業界はお客様が第一なのだ。お客様を知れば自ずと何を売り込んだらよいのかわかる。』と提案営業の極意を教えてくれました。顧客管理をパソコンで行うようになり、顧客ごとに売り込み戦術を立てられるようになりました。それが安定売上につながり、三ヶ月先行管理は非常に楽になりました」

「そうでしたか」

「顧客管理で、どのような印刷がいつ頃来るのかそれが読めるようになり、提案書どころか、見積書を持って行くだけでも受注できるようになりました。お客の販促行事にまでアドバイスをするようになり、同業他社の追随を許さないほどになれました」

< 次回に続く お楽しみに >

■■ 脚注

 本書は、現代情景と階層部分を並行して話が展開する新しい試みをしています。読みづらい部分もあろうかと思いますので、現代情景部分については【現代】と、また過去の回想シーンについては【回想】と表記します。回想シーンも、回想1は1970年代前半にはじめて幸が竹根に会ったときと、回想2は、その十数年後、二度目にあったときの二つの時間帯があります。

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2011年12月21日

■■成功の要因 【連載小説】竹根好助の先見思考経営 161

■■成功の要因 【連載小説】竹根好助の「先見思考経営」 No.161

 昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。

【本書の読み方】 脚注参照

■14 エピローグ 3 通算161回 

 小さな印刷会社ラッキーでは、荒れた取締役会であったが、五カ年計画が何とか可決された。

 その一つであるプリントショップビジネスに対して、その第一弾として、福田商事とラッキーの共催でセミナーを開催し、ビジネス紹介のでも現場も見られるようにした。これがヒットした。しかし新たな問題として、顧客のニーズにラッキーの体制が整わないことが予想された。

 新たな難問を社員自らの知恵で解決でき、社長や社員がこぞって自信を持つことができた。

 もちろんその陰には。二人が思い出に浸る中で、竹根達、経営コンサルタントの力があることを橋上の幸が最も理解しているのである。

【現代】 

「潜在的需要の掘り起こしというマーケティング手法ですね」

「ドメインを明確にして、その範囲内で積極的に活動するのはよいですが、ドメイン外ではきちんと戦略を立ててからでないと痛い目に遭います」

「そうそう、先生にそのことを言われましたね。『ドメインてなんだかわかりますか?』って言われて、かっこよく『知っています』なんていったら、結局そこで失敗しましたね。ドメインというのは領域という意味で、それをテリトリーという意味にとっていたんです。そうしたら、ドメインとはどのようなビジネス領域なのかということを知らずに、スーパーのチラシに手を出してしまいました。あの時は、短納期で忙しいばかりで、さらには直しが多く、社員がくたくたになってしまい、退社する社員が続発してしまいました。その上、競争が激しい仕事なので利益率は低い。先生から、具体的にスーパーのチラシには手を出すなと言われていたことをすっかり忘れて、金額が張るし、継続的なのでつい手を出してしまいました」

「別にスーパーのチラシが悪いというのではなく、ラッキーの目指すところは、ワープロや、当時なら和文タイプを中心にした印刷物がドメインであることから逸脱してしまったからです」

「あのときに、提案営業と言うことも教えられました。これは新規顧客開拓ができて、そのお客の多くが今日まで続いているのです」

「そういえば、店舗が三つになったときですよね。会議がマンネリ化して、だらだら会議をしていたときに先生が丁度来られて怒鳴られましたね」

「私が、怒鳴りました?」

< 次回に続く お楽しみに >

■■ 脚注

 本書は、現代情景と階層部分を並行して話が展開する新しい試みをしています。読みづらい部分もあろうかと思いますので、現代情景部分については【現代】と、また過去の回想シーンについては【回想】と表記します。回想シーンも、回想1は1970年代前半にはじめて幸が竹根に会ったときと、回想2は、その十数年後、二度目にあったときの二つの時間帯があります。

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2011年12月20日

■■経営書通りではうまくいかない【連載】先見思考経営 160

■■経営書通りではうまくいかない 【連載小説】竹根好助の「先見思考経営」 No.160

 昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。

【本書の読み方】 脚注参照

■14 エピローグ 2 通算160回 経営書通りではうまくいかない

 小さな印刷会社ラッキーでは、荒れた取締役会であったが、五カ年計画が何とか可決された。

 その一つであるプリントショップビジネスに対して、その第一弾として、福田商事とラッキーの共催でセミナーを開催し、ビジネス紹介のでも現場も見られるようにした。これがヒットした。しかし新たな問題として、顧客のニーズにラッキーの体制が整わないことが予想された。

 新たな難問を社員自らの知恵で解決でき、社長や社員がこぞって自信を持つことができた。

 もちろんその陰には。二人が思い出に浸る中で、竹根達、経営コンサルタントの力があることを橋上の幸が最も理解しているのである。

【現代】 

「経営書通りやれば経営がうまく行くのであれば誰もが社長になれ、誰がやっても成功すると言うことですものね」

「大きい声では言えませんが、だからこそ、われわれ経営コンサルタント業が成り立つのです」

 二人は、お互い顔を見合わせ、笑った。

「しかし、当初は資金繰りに苦労されましたよね」

「確かに毎月資金繰りに苦労しましたが、パソコンを利用したこともあって、方向性はすぐに決まりましたね。それに先生のご指導による三ヶ月先行管理は、私の稚拙な経営を助けてくれました。パソコンを見るだけで、三ヶ月先、多少のブレはありますが、半年先くらいまでは読めるようになりました。印刷業界という受注産業において、これほど先まで見える経営ができたのは先生のおかげです」

「三ヶ月先行管理のオリジナルな手法は、私の恩師の竹之下嘉助先生やそのブレインの考案です。それを竹根流にアレンジし、パソコンで利用しやすくしただけです」

「先生は、あの有名な竹之下先生のお弟子さんだったのですか?」

「お弟子さんとはほど遠いですが、一緒に仕事をさせていただきました」

「そうでしたか。それにしても先生は営業面でもいろいろと改革をしてくれましたね。店頭担当だけではなく、それまで外回りする営業担当者がいなかったところを、外回りもするようになり、軽印刷関連の受注が飛躍的に増えましたね。先生の関係の化粧品メーカーがらみの販売店の各種の催し物案内の印刷とか、カタログ補足のための説明資料とか、アイディアが出てくるものはどんどんと取り入れましたね。売上がおもしろいように上がって、こんな調子でよいものかって、かえって怖かったですよ。潜在的需要の掘り起こしというマーケティング手法ですね」

< 次回に続く お楽しみに >

■■ 脚注

 本書は、現代情景と階層部分を並行して話が展開する新しい試みをしています。読みづらい部分もあろうかと思いますので、現代情景部分については【現代】と、また過去の回想シーンについては【回想】と表記します。回想シーンも、回想1は1970年代前半にはじめて幸が竹根に会ったときと、回想2は、その十数年後、二度目にあったときの二つの時間帯があります。

■■ これまでのあらすじ PC←クリック

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 ブログというのは漫然と読むのでは記憶に残ったり、感動したりして行動に繋がることが少ないでしょう。どのような考え方でブログを書いているのかをご紹介してい

  


2011年12月19日

■■企業は生き物【連載小説】竹根好助の先見思考経営 159

■■企業は生き物 【連載小説】竹根好助の「先見思考経営」 No.159

 昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。

【本書の読み方】 脚注参照

■14 エピローグ 1 通算159回 企業は生き物

 小さな印刷会社ラッキーでは、荒れた取締役会であったが、五カ年計画が何とか可決された。

 その一つであるプリントショップビジネスに対して、その第一弾として、福田商事とラッキーの共催でセミナーを開催し、ビジネス紹介のでも現場も見られるようにした。これがヒットした。しかし新たな問題として、顧客のニーズにラッキーの体制が整わないことが予想された。

 新たな難問を社員自らの知恵で解決でき、社長や社員がこぞって自信を持つことができた。

 もちろんその陰には、竹根達、経営コンサルタントの力があることを橋上の幸が最も理解しているのである。

【現代】 

「先生、あのときにはあんなにすんなりと案件が通るとは思っていなかったのです。先生のムードづくり、竹根マジックのおかげです」

「私は、マジシャンではないですよ。社長の熱意があればこそ、反対意見を持っていた人たちも態度を軟化し、結局賛同してくれたんですよ」

「今日、このように六店舗を展開するまでに至ったのも、先生のご指導による社員用のマニュアル作りも功を奏しましたね。社員研修と連動していて、アメリカ的なマニュアル活用のマイナス面を払拭できたのが良かったですね」

「ノンファブリック戦略や、それを推進するための人材登用と組織作りなど、一般的に言われている経営的判断とは異なる経営手法に固執していては差異化はできませんものね」

「みんなで渡れば怖くない方式で、隣と同じ経営ではいけないことを学びました」

「もちろん、隣でできることを自社でできないのでは困りますけどね」

「先生には頭が上がりませんので、返す言葉もありません」

「企業は生き物と言うことは、育さんも何度も聞いて、耳にたこができていると思いますが、百社あれば百通りの経営方法があります。時にはA社で『白』であるものがB社では『黒』であることもあります」

「市販の経営書は、あくまでも経営手法の一つであって、その通り実行すれば良いという者ではないと言うことですね」

「そうです」

「経営書通りやれば経営がうまく行くのであれば誰もが社長になれ、誰がやっても成功すると言うことですものね」

「大きい声では言えませんが、だからこそ、われわれ経営コンサルタント業が成り立つのです」

 二人は、お互い顔を見合わせ、笑った。

< 次回に続く お楽しみに >

■■ 脚注

 本書は、現代情景と階層部分を並行して話が展開する新しい試みをしています。読みづらい部分もあろうかと思いますので、現代情景部分については【現代】と、また過去の回想シーンについては【回想】と表記します。回想シーンも、回想1は1970年代前半にはじめて幸が竹根に会ったときと、回想2は、その十数年後、二度目にあったときの二つの時間帯があります。

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2011年12月16日

■■コンサルタントの素質【連載】竹根好助の先見思考経営158

■■コンサルタントの素質 【連載小説】経営コンサルタント竹根好助の「先見思考経営」 No.158

 昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。

【本書の読み方】 脚注参照

■13 初めてのイベント 14 通算158回 コンサルタントの素質

 小さな印刷会社ラッキーでは、荒れた取締役会であったが、五カ年計画が何とか可決された。

 プリダ軽オフセットを使ったプリントショップビジネスの新事業への取り組みが決まったものの、それを誰が担当するかが問題となった。なんと営業部長の息子であるまだ若い係長が抜擢されなど、人事面でも思いもよらない方向ではあるが、いよいよ五カ年計画がスタートした。

 幸は、荒れた役員会の思い出から、我に返ると、そこはまだ靖国神社の茶室であった。三代目になるであろう長男の育猛のことが気になって仕方のない幸である。

 竹根と話をしているうちに、幸は再び1980年代の竹根に顧問を依頼した頃に思考が戻った。

 五カ年計画のプリントショップビジネスの第一弾として、福田商事とラッキーの共催でセミナーを開催し、ビジネス紹介のでも現場も見られるようにした。これがヒットした。しかし新たな問題として、顧客のニーズにラッキーの体制が整わないことが予想された。

 その対策会議は遅々として進まない。サービス内容と料金面でも、問題がある。

 そんなところに竹根事務所から担当の、印刷業界のコンサルティング経験が豊な荻野が登場し、停滞していたミーティングにカツが入った。

 しかし、意見が大松田と刷増の間を激しく行き来した。

【回想2 1980年代】 

「お客は、版下作りに自信がないのだから、そのヒントを出せばいいんだ。他社がやらないような差別化を図れば良いんだね。版下作りの勉強会を開く、社長、こんなのはどうでしょうか」

「大松田部長、それはいけそうですね。先生どうでしょうか」

 荻野は、うれしそうに笑って、拍手をした。

「お二人の頭は、まだまだ柔軟です。私が事前に考えていたことと同じ案を、お二人は考え出してくれたのです」

「先生、俺たちはコンサルタントの素質がありますか?」

 幸が、「二人で一人だけどね」と言葉を挟むと、笑いの中に、皆が力を合わせることにより、道が拓けることを実感した。

「ところで、少々、本論からは脱線しますが、うちの竹根はマーケティングが専門ということもあり、差別化ということは耳にたこができるほど私は指導を受けてきました。でも最近は、この言葉は差別を意味することに繋がるので、ニュアンス的に問題があるから『差異化』とか『特異化』という言葉を使うようにしようとアドバイスをしてくれます。気をつけていただけますか」

「世間では、差別化という言葉が使われているので、私も気にしませんでしたが、確かに『差別用語』などという表現もあり、問題がありますね。これからは気をつけます」

 落ちが付いたところで、会議は解散となった。

< 次回に続く お楽しみに >

■■ 脚注

 本書は、現代情景と階層部分を並行して話が展開する新しい試みをしています。読みづらい部分もあろうかと思いますので、現代情景部分については【現代】と、また過去の回想シーンについては【回想】と表記します。回想シーンも、回想1は1970年代前半にはじめて幸が竹根に会ったときと、回想2は、その十数年後、二度目にあったときの二つの時間帯があります。

■■ これまでのあらすじ PC←クリック

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 ブログというのは漫然と読むのでは記憶に残ったり、感動したりして行動に繋がることが少ないでしょう。どのような考え方でブログを書いているのかをご紹介しています。

  


2011年12月14日

■■発散から収束へ【連載小説】竹根好助の先見思考経営 156

■■発散から収束へ 【連載小説】経営コンサルタント竹根好助の「先見思考経営」 No.156

 昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。

【本書の読み方】 脚注参照

■13 初めてのイベント 12 通算156回 発散から収束へ

 小さな印刷会社ラッキーでは、荒れた取締役会であったが、五カ年計画が何とか可決された。

 プリダ軽オフセットを使ったプリントショップビジネスの新事業への取り組みが決まったものの、それを誰が担当するかが問題となった。なんと営業部長の息子であるまだ若い係長が抜擢されなど、人事面でも思いもよらない方向ではあるが、いよいよ五カ年計画がスタートした。

 幸は、荒れた役員会の思い出から、我に返ると、そこはまだ靖国神社の茶室であった。三代目になるであろう長男の育猛のことが気になって仕方のない幸である。

 竹根と話をしているうちに、幸は再び1980年代の竹根に顧問を依頼した頃に思考が戻った。

 五カ年計画のプリントショップビジネスの第一弾として、福田商事とラッキーの共催でセミナーを開催し、ビジネス紹介のでも現場も見られるようにした。これがヒットした。しかし新たな問題として、顧客のニーズにラッキーの体制が整わないことが予想された。

 その対策会議は遅々として進まない。サービス内容と料金面でも、問題がある。

 そんなところに竹根事務所から担当の、印刷業界のコンサルティング経験が豊な荻野が登場し、停滞していたミーティングにカツが入った。

 しかし、意見が大松田と刷増の間を激しく行き来した。

【回想2 1980年代】 

「先生のおっしゃることは、ちょっとレベルの高い経営的な問題を含んでいるんだよ、刷増部長」と幸が割り込んできた。

「経営の原則の一つに、固定費の低減化ということがある。人件費というのは、固定費なので、人を増やして問題を解決するというのは、できるだけやらないで済ませたいのだ。そうなると、協力会社に仕事を出して、人件費を固定費から変動費への転換に繋がり、経営リスクを下げることになる。一方で、外部に依頼すると、先ほどの話のように納期に不確定要素が出てきてしまう」

「これでは、社長、堂々巡りですね」

「竹根先生の言葉を忘れたか?ゼロベース思考だよ」

「いきなりゼロベース思考といっても、そう簡単に知恵が出てきません」

「考えないで、あきらめるなんて、刷増部長らしくないね」

 二人とも考え込んでしまった。

 社長室の壁に掛けた時計の音が急に大きくなった。時が刻まれるうちに、刷増のブツブツが始まった。これが始まると何かアイディアが出てくることが多い。幸も荻野も辛抱強く待った。

「版下作りが問題なんだよな」と刷増のブツブツが独り言に変わった。刷増の顔が、一瞬ゆるんで、居住まいを正した。

「版下を作ることが問題なので、版下作成の時間を短縮すればいいと思います。それには、お客がフロッピー・ディスクにワープロデータを保存して持ってくる、これにより版下制作時間と費用は大幅に削減できます」

「だんだん、いい線に来たね。今一歩」

< 次回に続く お楽しみに >

■■ 脚注

 本書は、現代情景と階層部分を並行して話が展開する新しい試みをしています。読みづらい部分もあろうかと思いますので、現代情景部分については【現代】と、また過去の回想シーンについては【回想】と表記します。回想シーンも、回想1は1970年代前半にはじめて幸が竹根に会ったときと、回想2は、その十数年後、二度目にあったときの二つの時間帯があります。

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2011年12月13日

■■顧客ニーズが何処にあるか【連載小説】先見思考経営 155

■■顧客ニーズが何処にあるか 【連載小説】経営コンサルタント竹根好助の「先見思考経営」 No.155

 昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。

【本書の読み方】 脚注参照

■13 初めてのイベント 11 通算155回 顧客ニーズが何処にあるか

 小さな印刷会社ラッキーでは、荒れた取締役会であったが、五カ年計画が何とか可決された。

 プリダ軽オフセットを使ったプリントショップビジネスの新事業への取り組みが決まったものの、それを誰が担当するかが問題となった。なんと営業部長の息子であるまだ若い係長が抜擢されなど、人事面でも思いもよらない方向ではあるが、いよいよ五カ年計画がスタートした。

 幸は、荒れた役員会の思い出から、我に返ると、そこはまだ靖国神社の茶室であった。三代目になるであろう長男の育猛のことが気になって仕方のない幸である。

 竹根と話をしているうちに、幸は再び1980年代の竹根に顧問を依頼した頃に思考が戻った。

 五カ年計画のプリントショップビジネスの第一弾として、福田商事とラッキーの共催でセミナーを開催し、ビジネス紹介のでも現場も見られるようにした。これがヒットした。しかし新たな問題として、顧客のニーズにラッキーの体制が整わないことが予想された。

 その対策会議は遅々として進まない。サービス内容と料金面でも、問題がある。

 そんなところに竹根事務所から担当の、印刷業界のコンサルティング経験が豊な荻野が登場し、停滞していたミーティングにカツが入った。

 しかし、意見が大松田と刷増の間を激しく行き来した。

【回想2 1980年代】 

 料金設定とその名称の問題で意見が続いた。

「確かにそれもありますね。そのような場合には、こちらから印刷物ができたらお届けしますというように『できたらサービス』に切り替えてしまえばよいのではないでしょうか」

「でもナー、スリマッちゃんよ、完全版下を持ってくるお客がどれくらいいるかな。初めのうちは、たぶん少ないと思うよ。それなら、そんなにこのことを気にしなくてもいいのかもしれないよ」

「うん、そうかもね。様子を見て、また考えるか」

 二人のやりとりで、次第に形が整ってきた。荻野が乗り出してきた。大詰めに来たと幸が見計らって、口を開いた。

「非常におもしろくなってきた。最終的には担当の大松田部長が刷増新課長とまとめることにしよう」

「完全版下をお持ちのお客様のことは考えなくてもよいのでしょうか?」と荻野が口を挟んだ。

「先生、先ほども言いましたように完全版下を持ってくる顧客は初めのうちはあまり多くないと思います」

「と、いうことは、どうでしょう。それだけラッキーの負荷が増えますね。たとえ版下屋さんたちの協力を得たとしても、お客様は、版下制作を待たなくてはならないわけで、それでは他の印刷屋さんとあまり変わらなくなります」

「でも、版下作成の期間を短くすれば差別化になりませんか。先生」

「それを徹底することは重要です。中期的に見た時に、それだけでよいのでしょうかね」

「中期的に見ると、うちでも社員を入れたり、育てて対応できるので、短納期化はできるようになります」

「先生のおっしゃることは、ちょっとレベルの高い経営的な問題を含んでいるんだよ、刷増部長」と幸が割り込んできた。

< 次回に続く お楽しみに >

■■ 脚注

 本書は、現代情景と階層部分を並行して話が展開する新しい試みをしています。読みづらい部分もあろうかと思いますので、現代情景部分については【現代】と、また過去の回想シーンについては【回想】と表記します。回想シーンも、回想1は1970年代前半にはじめて幸が竹根に会ったときと、回想2は、その十数年後、二度目にあったときの二つの時間帯があります。

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2011年12月12日

■■顧客の立場で心理を読む【連載】竹根好助の先見経営 154

■■顧客の立場で顧客心理を読む 【連載小説】経営コンサルタント竹根好助の「先見思考経営」 No.154

 昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。

【本書の読み方】 脚注参照

■13 初めてのイベント 10 通算154回 顧客の立場で顧客心理を読む

 小さな印刷会社ラッキーでは、荒れた取締役会であったが、五カ年計画が何とか可決された。

 プリダ軽オフセットを使ったプリントショップビジネスの新事業への取り組みが決まったものの、それを誰が担当するかが問題となった。なんと営業部長の息子であるまだ若い係長が抜擢されなど、人事面でも思いもよらない方向ではあるが、いよいよ五カ年計画がスタートした。

 幸は、荒れた役員会の思い出から、我に返ると、そこはまだ靖国神社の茶室であった。三代目になるであろう長男の育猛のことが気になって仕方のない幸である。

 竹根と話をしているうちに、幸は再び1980年代の竹根に顧問を依頼した頃に思考が戻った。

 五カ年計画のプリントショップビジネスの第一弾として、福田商事とラッキーの共催でセミナーを開催し、ビジネス紹介のでも現場も見られるようにした。これがヒットした。しかし新たな問題として、顧客のニーズにラッキーの体制が整わないことが予想された。

 その対策会議は遅々として進まない。サービス内容と料金面でも、問題がある。

 そんなところに竹根事務所から担当の、印刷業界のコンサルティング経験が豊な荻野が登場し、停滞していたミーティングにカツが入った。

 しかし、意見が大松田と刷増の間を激しく行き来した。

【回想2 1980年代】 

 大松田と刷増の二人がビンビンと反応してくる。それに荻野が応える。

「それも一案ですが、できれば値引きではなくて、お客様がそれと同様なメリット感を感じるような何かをつけられませんか」

 荻野がヒントを出すと大松田がそれに応える。

「お知らせサービスの場合には、翌日とか、場合によると何日か後になるわけで、お客にとっては、わざわざ出かけてくるのが煩わしいよね。納品をうちでやるか?」

「でも、それじゃ、かえって人件費というコストがかかることになりますね」

 また二人の掛け合いが始まった。

「できたらサービスもお客としてはまた出直すわけだから、いっそのこと納品はうちがすべてやってはどうかね。もし、お客が自分で取りに来るという場合に割引券をつけるってのはどうかね」

「割引は、パーセントではなくて、一律何百円とかにしたらどうでしょう。一層のこと、料金は全部同じにしてしまったらどうかな」

「それじゃ、不公平だろう」

「お待ちいただくお客には、時間というサービスを提供できます。できたらサービスの場合には、原則当日配達と言うことで、お待ちいただかなくてもその日のうちに配達されます。お知らせサービスの場合には、時間的余裕のあるお客なので、できたらサービスに比べるとうちにメリットが大きいので、その場合に限って割引券を出すようにしてはどうでしょうか」

「なるほど、お客をお知らせサービスに誘導するという方法だな。そしたら、いっそのこと、そっちは『お届け割引サービス』っていような名称にしちゃったらどうだろう」

「部長、それもいいですね」

「だけど、待てよ。それだとお待ちサービスを選ぶお客が増えすぎないかな?」

< 次回に続く お楽しみに >

■■ 脚注

 本書は、現代情景と階層部分を並行して話が展開する新しい試みをしています。読みづらい部分もあろうかと思いますので、現代情景部分については【現代】と、また過去の回想シーンについては【回想】と表記します。回想シーンも、回想1は1970年代前半にはじめて幸が竹根に会ったときと、回想2は、その十数年後、二度目にあったときの二つの時間帯があります。

■■ これまでのあらすじ PC←クリック

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2011年12月09日

■■アイディアの応酬【連載小説】竹根好助の先見思考経営153

■■アイディアの応酬 【連載小説】経営コンサルタント竹根好助の「先見思考経営」 No.153

 昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。

【本書の読み方】 脚注参照

■13 初めてのイベント 9 通算153回 アイディアの応酬

 小さな印刷会社ラッキーでは、荒れた取締役会であったが、五カ年計画が何とか可決された。

 プリダ軽オフセットを使ったプリントショップビジネスの新事業への取り組みが決まったものの、それを誰が担当するかが問題となった。なんと営業部長の息子であるまだ若い係長が抜擢されなど、人事面でも思いもよらない方向ではあるが、いよいよ五カ年計画がスタートした。

 幸は、荒れた役員会の思い出から、我に返ると、そこはまだ靖国神社の茶室であった。三代目になるであろう長男の育猛のことが気になって仕方のない幸である。

 竹根と話をしているうちに、幸は再び1980年代の竹根に顧問を依頼した頃に思考が戻った。

 五カ年計画のプリントショップビジネスの第一弾として、福田商事とラッキーの共催でセミナーを開催し、ビジネス紹介のでも現場も見られるようにした。これがヒットした。しかし新たな問題として、顧客のニーズにラッキーの体制が整わないことが予想された。

 その対策会議は遅々として進まない。サービス内容と料金面でも、問題がある。

 そんなところに竹根事務所から担当の、印刷業界のコンサルティング経験が豊な荻野が登場し、停滞していたミーティングにカツが入った。

【回想2 1980年代】 

 料金面で、なかなか折り合いがつかない。

「ややややや!出てきそうだぞ。『出来たらサービス』なんてどうかな?俺もまんざら頭が硬直化していないな」

 大松田の突拍子もない声に刷増が反応した。

「自己満足しないでくださいよ。でも、さっきの『お待ちサービス』と同じような発想だし、それはいけるかもね」

「そうだろう」

「俺にも、残りのやつができたぞ。『お知らせサービス』ってのはどうだ」

「うまい、うまい!」

 二人のやりとりを幸はうれしそうに聞いている。黙ってアイディアを引き出す役に徹していた荻野が口を開いた」

「お二人とも、頭が柔らかいですね。いい案だと思いますが、念のためそれは仮決定として、先に進みましょう。とにかく、大松田部長の懸念を今の案でも軽減できるのではないでしょうか。名称が決まれば、比率の問題ですね。お待ちサービスに対して、できたらサービスでしたっけ、それが前者に対して二十%引きくらいは、妥当なような気がします。問題は、やはり、最後のお知らせサービスの設定ですね」

「三十五というのは中途半端じゃないかい?スリマッちゃんよ!」

 大松田が、普段の言葉になった。

「じゃあ、三十%でいくか。でもな、一方は二十%引きだからな。うーん、先生!名案はないですか?」

「例えば、『お知らせサービス』ではなく、なにか付加サービスをつけられませんかね」

「付加サービスとは?」

「次回に五%引き割引券とか?」

 二人がビンビンと反応してくる。それに荻野が応える。

< 次回に続く お楽しみに >

■■ 脚注

 本書は、現代情景と階層部分を並行して話が展開する新しい試みをしています。読みづらい部分もあろうかと思いますので、現代情景部分については【現代】と、また過去の回想シーンについては【回想】と表記します。回想シーンも、回想1は1970年代前半にはじめて幸が竹根に会ったときと、回想2は、その十数年後、二度目にあったときの二つの時間帯があります。

■■ これまでのあらすじ PC←クリック

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2011年12月08日

■■納得できる条件【連載小説】竹根好助の先見思考経営 152

■■納得できる条件 【連載小説】経営コンサルタント竹根好助の「先見思考経営」 No.152

 昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。

【本書の読み方】 脚注参照

■13 初めてのイベント 8 通算152回 納得できる条件

 小さな印刷会社ラッキーでは、荒れた取締役会であったが、五カ年計画が何とか可決された。

 プリダ軽オフセットを使ったプリントショップビジネスの新事業への取り組みが決まったものの、それを誰が担当するかが問題となった。なんと営業部長の息子であるまだ若い係長が抜擢されなど、人事面でも思いもよらない方向ではあるが、いよいよ五カ年計画がスタートした。

 幸は、荒れた役員会の思い出から、我に返ると、そこはまだ靖国神社の茶室であった。三代目になるであろう長男の育猛のことが気になって仕方のない幸である。

 竹根と話をしているうちに、幸は再び1980年代の竹根に顧問を依頼した頃に思考が戻った。

 五カ年計画のプリントショップビジネスの第一弾として、福田商事とラッキーの共催でセミナーを開催し、ビジネス紹介のでも現場も見られるようにした。これがヒットした。しかし新たな問題として、顧客のニーズにラッキーの体制が整わないことが予想された。

 その対策会議は遅々として進まない。サービス内容と料金面でも、問題がある。

 そんなところに竹根事務所から担当の荻野コンサルタントが会議室を訪れた。

【回想2 1980年代】 

「値引率があまり大きいと、特急料金に割高感を持つ人が出ると思います。即納がうたい文句でスタートしたので、『特急』という言い方にも問題があるような気がします。

何か良い表現方法はありませんでしょうか」

「なるほど、確かに表現方法次第でだいぶ違うからな。刷増部長、若い柔軟な頭で、何かアイディアを出せよ」

「若いったって、部長といくつも違わないではないですか。部長こそ、いつも名案を出すのですから、社長をうならすようなアイディアを出してくださいよ」

 三人とも、荻野の提案の回答に窮してしまった。大松田は、思考するときに天井を見る癖がある。思考だけではなく、先日の研修の時にもあったが、人前で話をする時もそうだ。刷増は、ブツブツ言いながら考える。ブツブツ言っているのが、声となって出てきた。

「例えば、特急は、特急ではなく、最初の通りお客様にお待ちいただいている間に印刷ができるのだから例えば『お待ちサービス』なんていうのはどうですか」

「『お待ちサービス』か、今風でおもしろいじゃない。その調子で、次は・・・」

「部長、私にばかり考えさせないで、自分でも考えてくださいな。うん、今と同じ考えでいくと、印刷が出来たら当日中に印刷をあげるのだから『当日サービス』っていうのはどうかな」

「お待ちサービスも当日サービスには違いないからな」

「大松田部長は、俺のいうことにけちをつけるだけじゃない」

「そう、怒りなさるな」

「怒っているわけではないけど、さっきから具体的な案が全然出てきてないではないですか」

< 次回に続く お楽しみに >

■■ 脚注

 本書は、現代情景と階層部分を並行して話が展開する新しい試みをしています。読みづらい部分もあろうかと思いますので、現代情景部分については【現代】と、また過去の回想シーンについては【回想】と表記します。回想シーンも、回想1は1970年代前半にはじめて幸が竹根に会ったときと、回想2は、その十数年後、二度目にあったときの二つの時間帯があります。

■■ これまでのあらすじ PC←クリック

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 ブログというのは漫然と読むのでは記憶に残ったり、感動したりして行動に繋がることが少ないでしょう。どのような考え方でブログを書いているのかをご紹介しています。


 

  


2011年12月07日

■■印刷業界のエース登場【連載】竹根好助の先見思考経営151

■■印刷業界のエース登場 【連載小説】経営コンサルタント竹根好助の「先見思考経営」 No.151

 昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。

【本書の読み方】 脚注参照

■13 初めてのイベント 7 通算151回 印刷業界のエース登場

 小さな印刷会社ラッキーでは、荒れた取締役会であったが、五カ年計画が何とか可決された。

 プリダ軽オフセットを使ったプリントショップビジネスの新事業への取り組みが決まったものの、それを誰が担当するかが問題となった。なんと営業部長の息子であるまだ若い係長が抜擢されなど、人事面でも思いもよらない方向ではあるが、いよいよ五カ年計画がスタートした。

 幸は、荒れた役員会の思い出から、我に返ると、そこはまだ靖国神社の茶室であった。三代目になるであろう長男の育猛のことが気になって仕方のない幸である。

 竹根と話をしているうちに、幸は再び1980年代の竹根に顧問を依頼した頃に思考が戻った。

 五カ年計画のプリントショップビジネスの第一弾として、福田商事とラッキーの共催でセミナーを開催し、ビジネス紹介のでも現場も見られるようにした。これがヒットした。しかし新たな問題として、顧客のニーズにラッキーの体制が整わないことが予想された。

 その対策会議は遅々として進まない.

【回想2 1980年代】 

 万策尽きた感じで、全員が黙り込んでしまった。

 そんなときに、幸に内線が入った。荻野が近くに来たからといって、寄ってくれたという。幸は、すぐに社長室に来ていただくようにと返事をした。

「これはよいタイミングで、先生が来てくれた」

「竹根先生がお越しなのですか?」

「いや、荻野先生だ。荻野先生は、印刷業界に詳しいので、良い知恵を貸してもらえるかもしれない」

 荻野が入室してきた。

「社長、この度はおめでとうございます。大成功でしたね」

「それはいいのですが、忙しくて、忙しくて、うれしい誤算続きです」

 荻野が着席すると、会議の趣旨を説明し、すぐに会議に戻った。

「確かに悩ましい問題ですが、料金差の比率の問題もあります。大松田部長のおっしゃるように、ちょっと問題ですね。加算方式ではなく、減算方式にしてはどうですか?」

「ゲンサン?」

「引き算というか、値引き方式です。特急の場合を一〇〇として、至急や標準は値引く形にするのです。割安感はあるし、大松田部長の指摘にあるように、あまりにも方針を安易に変更することへの抵抗感も減ると思うのです」

「なるほど、例えば、至急の場合には特急の二十%引きとか、標準は、五十だとさっきの問題になるし、三十とか三十五とかにするか・・・」

 料金の問題になるとやはり営業部長として刷増が具体案を出すべきと自覚している。荻野は、視点を変えてみることを促すために発言した。

< 次回に続く お楽しみに >

■■ 脚注

 本書は、現代情景と階層部分を並行して話が展開する新しい試みをしています。読みづらい部分もあろうかと思いますので、現代情景部分については【現代】と、また過去の回想シーンについては【回想】と表記します。回想シーンも、回想1は1970年代前半にはじめて幸が竹根に会ったときと、回想2は、その十数年後、二度目にあったときの二つの時間帯があります。

■■ これまでのあらすじ PC←クリック

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2011年12月06日

■■ビジネスの整合性 【連載】竹根好助の先見思考経営.150


■■ビジネスの整合性 【連載小説】経営コンサルタント竹根好助の「先見思考経営」 No.150

 昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。

【本書の読み方】 脚注参照

■13 初めてのイベント 6 通算150回 ビジネスの整合性

 小さな印刷会社ラッキーでは、荒れた取締役会であったが、五カ年計画が何とか可決された。

 プリダ軽オフセットを使ったプリントショップビジネスの新事業への取り組みが決まったものの、それを誰が担当するかが問題となった。なんと営業部長の息子であるまだ若い係長が抜擢されなど、人事面でも思いもよらない方向ではあるが、いよいよ五カ年計画がスタートした。

 幸は、荒れた役員会の思い出から、我に返ると、そこはまだ靖国神社の茶室であった。三代目になるであろう長男の育猛のことが気になって仕方のない幸である。

 竹根と話をしているうちに、幸は再び1980年代の竹根に顧問を依頼した頃に思考が戻った。

 五カ年計画のプリントショップビジネスの第一弾として、福田商事とラッキーの共催でセミナーを開催し、ビジネス紹介のでも現場も見られるようにした。これがヒットした。しかし新たな問題として、顧客のニーズにラッキーの体制が整わないことが予想された。

 その対策会議は遅々として進まない.

【回想2 1980年代】 

「難しい課題ですね」

 大松田も刷増も、黙り込んでしまった。

 しばらく続いた沈黙を破ったのは刷増である。

「料金体系をいくつかに分けましょう。特急は、当初のスローガン通り待っていただいている間に印刷をする。至急は、当日仕上げとして、標準を仕上がり次第電話連絡をする。このようなのはどうでしょうか?」

「なるほど、それはおもしろいね。だけど料金の違いをどのくらいつけたらいいだろうね」

 幸は刷増の提案に乗り気であるが、料金の付け方となるとちょっと自信がない。営業的感覚を持つ刷増に振った。

「二対一・五対一というのはどうでしょうか」

「差が二倍か、ちょっと差が大きすぎないかな」

「お待ちいただく間には、コーヒーを自由に飲めるようにしてはどうだろう」

「それでもまだ高いような気がするけど、大松田部長はどう思う?」

「確かに、ちょっと差がありすぎるような気がするし、当初はすぐにできるということを売り物にしたのに、開業してすぐそのように変更しては詐欺みたいではないでしょうか」

「詐欺は言い過ぎだけど、確かに大松田部長のいうことに一理あるね」

 また、黙り込んでしまった。

< 次回に続く お楽しみに >

■■ 脚注

 本書は、現代情景と階層部分を並行して話が展開する新しい試みをしています。読みづらい部分もあろうかと思いますので、現代情景部分については【現代】と、また過去の回想シーンについては【回想】と表記します。回想シーンも、回想1は1970年代前半にはじめて幸が竹根に会ったときと、回想2は、その十数年後、二度目にあったときの二つの時間帯があります。

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2011年12月05日

■■嬉しい悲鳴への対策【連載】竹根好助の先見思考経営149

■■嬉しい悲鳴への対策 【連載小説】経営コンサルタント竹根好助の「先見思考経営」 No.149

 昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。

【本書の読み方】 脚注参照

■13 初めてのイベント 5 通算149回 嬉しい悲鳴への対策

 小さな印刷会社ラッキーでは、荒れた取締役会であったが、五カ年計画が何とか可決された。

 プリダ軽オフセットを使ったプリントショップビジネスの新事業への取り組みが決まったものの、それを誰が担当するかが問題となった。なんと営業部長の息子であるまだ若い係長が抜擢されなど、人事面でも思いもよらない方向ではあるが、いよいよ五カ年計画がスタートした。

 幸は、荒れた役員会の思い出から、我に返ると、そこはまだ靖国神社の茶室であった。三代目になるであろう長男の育猛のことが気になって仕方のない幸である。

 竹根と話をしているうちに、幸は再び1980年代の竹根に顧問を依頼した頃に思考が戻った。

 五カ年計画のプリントショップビジネスの第一弾として、福田商事とラッキーの共催でセミナーを開催し、ビジネス紹介のでも現場も見られるようにした。これがヒットした。しかし新たな問題として、顧客のニーズにラッキーの体制が整わないことが予想された。

【回想2 1980年代】 

 この催しものが大当たりで、納期などの面で嬉しい新たな問題が発生した。

 そこで、ラッキーでは関係者を集めた緊急会議が開催された。都合がついた社員は、社長の幸はもちろんのこと、大松田技術部長と刷増営業部長の二人だけであった。

「すでに会議開催案内でテーマは理解していると思うが、予想外の反響で、それもうれしい悲鳴だけど、そのために『お待ちいただいている間に印刷できます』のキャッチフレーズどころか『印刷即納、原稿の引き取り、印刷物の配送いたします』も難しくなってきた。そこで何か良い方法はないものか、知恵を出してもらいたい」

「予想以上の反響ですね。やはり、この戦略は当たったのですから前向きな対応策を考えるべきだと思います」

 刷増は、強気であり、さらに続けた。

「まず、人を増やすことでしょう。荻野先生の応援を得て、早急に新人教育をしましょう」

「部長、そうは言っても、あんただって仕事に追われているのに、そんなことをやっている時間をとれるのかよ」

「もちろん、夜に回せるものは夜やるし、この際日曜出勤だって辞さないです」

「部長、まあ、そう、肩に力を入れなさるな」

 幸がなだめ役に廻るほどで、刷増の気持ちがうれしかった。

「部長にがんばってもらえるのはうれしいし、できるだけそうして欲しい。だけで、人を増やすのは即戦力という観点で、この際あまり気が進まないね。人を増やさずにやりたいのだ」

「難しい課題ですね」

 大松田も刷増も、黙り込んでしまった。

< 次回に続く お楽しみに >

■■ 脚注

 本書は、現代情景と階層部分を並行して話が展開する新しい試みをしています。読みづらい部分もあろうかと思いますので、現代情景部分については【現代】と、また過去の回想シーンについては【回想】と表記します。回想シーンも、回想1は1970年代前半にはじめて幸が竹根に会ったときと、回想2は、その十数年後、二度目にあったときの二つの時間帯があります。

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 ブログというのは漫然と読むのでは記憶に残ったり、感動したりして行動に繋がることが少ないでしょう。どのような考え方でブログを書いているのかをご紹介しています。

  


2011年12月02日

■■セミナーの演出【連載小説】竹根好助の先見思考経営.148

■■セミナーの演出 【連載小説】経営コンサルタント竹根好助の「先見思考経営」 No.148

 昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。

【本書の読み方】 脚注参照

■13 初めてのイベント 4 通算148回 セミナーの演出

 小さな印刷会社ラッキーでは、荒れた取締役会であったが、五カ年計画が何とか可決された。

 プリダ軽オフセットを使ったプリントショップビジネスの新事業への取り組みが決まったものの、それを誰が担当するかが問題となった。なんと営業部長の息子であるまだ若い係長が抜擢されなど、人事面でも思いもよらない方向ではあるが、いよいよ五カ年計画がスタートした。

 幸は、荒れた役員会の思い出から、我に返ると、そこはまだ靖国神社の茶室であった。三代目になるであろう長男の育猛のことが気になって仕方のない幸である。

 竹根と話をしているうちに、幸は再び1980年代の竹根に顧問を依頼した頃に思考が戻った。

 五カ年計画のプリントショップビジネスの第一弾として、福田商事とラッキーの共催でセミナーを開催し、ビジネス紹介のでも現場も見られるようにした。

【回想2 1980年代】 

 竹根の手配で、テレビや新聞社、雑誌社などのマスコミが押しかけた。九段警察署にも事前に届け出をしておいたので、交通整理の警官までが任務に当たった。

 その日の全国ニュースでテレビが取り上げ、翌日の新聞では、ニュービジネスとして新聞各紙が地方版だけではなく全国版に大きな紙面をとって掲載した。

 福田商事の印刷事業部長だけでなく、ラッキーの幸社長も小さいスペースであるが取り上げられた。ラッキーの店付近を撮影した写真に、幸の顔写真が切り抜きで右上隅にオーバーレイして紹介された。

 版下という言葉は一般には理解されていないことに鑑み、印刷原稿をワープロやパソコンで自社作成すると印刷コストを下げられる、というようなわかりやすい表現になっていた。内容はおおむね竹根の講演の抜粋のようである。

 単なる印刷業ではなく、製本をしたり、デザインのアドバイスをしたりと付帯サービスについても紹介されている。

 このオープニングセレモニーは、それで終わらなかった。幸には、講演やテレビ出演などの依頼が殺到し、一躍時の人になってしまった。

 金融機関というのは現金なもので、融資の話も次々と来るようになった。そちらはもっぱら専務の仕事となった。

 あまりの反響に『お待ちいただく間に印刷ができます』というキャッチフレーズに対応することができず、『印刷即納、原稿の引き取り、印刷物の配送いたします』という当たり前のようなキャッチフレーズに急遽変更した。

 有料であるが、それが結構顧客ニーズに合い、受注は後を絶たない。

 新規にオープンした九段下のショップはラッキーの本社に近いこともあってか、本社にも同じ機械を導入した。そのような対応で、即日納品を基本にすることができた。

 予想外であったのが、版下作成からの印刷依頼の多いことである。

 さらに印刷物を折ったり、丁合したり、穴あけをしたりという製本関連の業務も結構ある。紙折機や丁合機、穴あけ機というのは福田商事が事務機として販売している機械を揃えていたので、製本がらみの対応はすぐにできた。しかし、版下作成は社内に要員が一人しかいないために、外注依頼で対応することにした。

 幸い、近所に写植や版下業者が多く、応援は得やすかった。版下作成は、校正などの確認もあり、結構手間がかかる。

 また納期も協力業者の都合を考慮しなければならず、社内で作業をする場合に比べて時間が余分にかかるという問題もある。場合によると翌日仕上げすら難しくなる。

< 次回に続く お楽しみに >

■■ 脚注

 本書は、現代情景と階層部分を並行して話が展開する新しい試みをしています。読みづらい部分もあろうかと思いますので、現代情景部分については【現代】と、また過去の回想シーンについては【回想】と表記します。回想シーンも、回想1は1970年代前半にはじめて幸が竹根に会ったときと、回想2は、その十数年後、二度目にあったときの二つの時間帯があります。

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 ブログというのは漫然と読むのでは記憶に残ったり、感動したりして行動に繋がることが少ないでしょう。どのような考え方でブログを書いているのかをご紹介しています。

  


2011年12月01日

■■予想以上の好反響【連載小説】竹根好助の先見思考経営147

■■予想以上の好反響 【連載小説】経営コンサルタント竹根好助の「先見思考経営」 No.147

 昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。

【本書の読み方】 脚注参照

■13 初めてのイベント 3 通算147回 予想以上の好反響

 小さな印刷会社ラッキーでは、荒れた取締役会であったが、五カ年計画が何とか可決された。

 プリダ軽オフセットを使ったプリントショップビジネスの新事業への取り組みが決まったものの、それを誰が担当するかが問題となった。なんと営業部長の息子であるまだ若い係長が抜擢されなど、人事面でも思いもよらない方向ではあるが、いよいよ五カ年計画がスタートした。

 幸は、荒れた役員会の思い出から、我に返ると、そこはまだ靖国神社の茶室であった。三代目になるであろう長男の育猛のことが気になって仕方のない幸である。

 竹根と話をしているうちに、幸は再び1980年代の竹根に顧問を依頼した頃に思考が戻ってしまった。

【回想2 1980年代】 

 福田商事は、初めての軽オフセット機の輸入を成功させたい、ラッキーは今までの軽印刷業者とは差異化を図りたいという両側面から勘案して、双方の協力関係が両者にとってメリットがあることは明白である。縁の下の竹根がフィクサーで表には出て来ない。

 ラッキーでは、九段下交差点のすぐ近くの人通りの多いところに十坪ばかりの手頃なお店が見つかった。小さいお店の割には間口が広く、搬入されたばかりのピカピカの軽オフセット機が道を通る人に見えるように配置された。印刷会社でありながら、あたかも軽オフセット機のショールームのような外観である。

 九段下近隣には、新聞の折り込み広告を入れて集客し、福田商事と共済でセミナーを近くの九段会館で行った。さすがは福田商事の集客力である。

 近隣企業のデータを持っていて、見込み顧客になりそうな企業にダイレクトメールを送った。受講希望者が多く、同じ内容の話を二回して客さばきをする予定であったが、さらに一回増やして急遽三回に変更した。もちろん講師は竹根である。

 会場を出た来場者は、会場から三分ほどのところにあるラッキーのお店に直行するよう、誘導員をおいた。

 来場者には、目立つように大きな袋に記念品や講演資料、カタログなどを持たせたので、誘導する人もやり安い。

 ラッキーでは、今日の講演概要を印刷し、綴った小冊子を受け取れることもあり、来場者のほとんどがラッキー経由で帰宅の途につくようであった。

 中には、事前案内を見て、通常の五十%引きで印刷できることを知って、版下を持参したり、手書きの原稿を急遽作成して版下作成から印刷、製本までの依頼も結構あった。本来なら、しばらく店頭で待っていれば印刷物を受け取れるのであるが、その日は配送料無料でできあがり次第届けることにした。

< 次回に続く お楽しみに >

■■ 脚注

 本書は、現代情景と階層部分を並行して話が展開する新しい試みをしています。読みづらい部分もあろうかと思いますので、現代情景部分については【現代】と、また過去の回想シーンについては【回想】と表記します。回想シーンも、回想1は1970年代前半にはじめて幸が竹根に会ったときと、回想2は、その十数年後、二度目にあったときの二つの時間帯があります。

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