2016年06月21日

◆【経営コンサルタントのひとり言】”真”のプロとセミプロの違いは何?

◆【経営コンサルタントのひとり言】”真”のプロとセミプロの違いは何?

 
「プロ」といいますと、大半の人が、プロ野球やサッカーJリーグを連想するかもしれません。
 
 私の場合には、自分が40余年にもわたり経営コンサルタントという仕事をしてきました。ここ十年以上にわたり、若手経営コンサルタントの育成ということをライフワークとしてやってきています。
 
 ただし、「若手」というのは、年齢的に若いというのではなく、経営コンサルタント歴が若いという意味です。経営コンサルタントというのはプロフェッショナルな職業です。年齢や学歴は関係ありません。経験に基づく実力や実績がモノを言う世界です。
 
 近年、テレビ番組にプロと言われる人が出演し、お話をしてくれます。それが歴史や時事問題であることもあれば、経済に関する解説など、内容は様々です。私の場合には、自分が経営コンサルタントという仕事バカですので、この種の解説をしている人に、今回は話を限定したいと思います。
 
 多くの場合、頭でっかちな、理屈っぽさが目立つように感じます。難しいことを、さらに難しく話しているように思えるのです。
 
 一方で、難しいことをやさしく、わかりやすく話してくれる人もいます。
 
 両者の違いは、「”真”のプロと”セミ”プロ」の違いなのではないかと考えます。
 
 おそらく能力的には、両者は大差がないのではないでしょうか。しかし、自分の役割をキチンと理解しているかどうかが、その分水嶺でしょう。では、その分水嶺は何か、と考えたときに、「やさしく、わかりやすく伝える」ことに対する必死さの違いではないかと思います。
 
 難しい事項をやさしく、わかりやすく話をすることの重要性が解らない出演者は、スタートの時点でプロではないと判断できます。
 
「どの様な言葉を、どの様に使うとわかりやすいですか」「どの様に表現したら理解してもらえるでしょうか」等々を相手の立場に立って追求する度合い、すなわち、それに対する必死な取り組み姿勢が、結果として差に繋がっているように思えます。
 
 吉田松陰の言葉に、「至誠にして動かざるものは未だこれあらざるなり」という名言があります。松蔭は「取り組みの不充分さ」を指摘していると、多くの人は言葉として、抽象性をもった、観念的な指摘と解釈しているように思えます。
 
 しかし、松蔭は、それだけではなく、取り組むための方法論の選択のあり方や取り組みの質の問題等々、視点を変えていろいろな角度から思考したり、方法論を替えてみたり、と、徹底的な追求をしなければいけないう指摘しているのです。
 
 すなわち、工夫というようなテクニックな欠陥だけではなく、必死さが不足しているという指摘と考えます。私は、これを「必死差」という造語を用いて、若手経営コンサルタントの育成に今後も励んで行きたいと考えています。

  


2016年06月07日

■■【経営コンサルタントのトンボの目】 他人を優先し、冷静に対処

■■【経営コンサルタントのトンボの目 他人を優先し、冷静に対処

  経営コンサルタント事務所
  B・M・S・21代表 山本 修 先生
  日本経営士協会 常務理事 関西支部長

 山本先生は、美容サロンを独立開業され、その経験を元にサロン経営者に「商品管理」「顧客管理」「計数管理」を提案し、サロン経営の生産性向上に成果を上げてこられました。近年は中小企業のコンサルタントとしてもご活躍中です。

 また「日本経営士協会 常務理事」という重責を担うとともに「関西支部長」としても活躍されておられます。

 筆者詳細情報 http://www.jmca.or.jp/meibo/pd/0060.htm


 ◆  他人を優先し、冷静に対処  ◆

   ~ 留学生から見た日本の心 ~

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■別府市84カ国3千人の留学生が見たもの
 
 熊本県などの一連の地震では、大分県別府市も震度6弱を記録し負傷者が出たほか、発生直後には数千人が避難所に避難した。同市には、84カ国3千人の留学生が通う立命館アジア太平洋大学(APU)があり、人口当たりの留学生の人数は2.63%(平成27年11月現在)と全国の自治体で最も多いとされている。
 
 この外国から来た留学生たちは、今回の地震やその後の日本人の行動をどのように見たのだろうか。産経新聞の記事より、体験した留学生達の言葉を拾ってみた。
 
  
■留学生達は次のように語っている
 
 インドネシア出身で、2年生のナターシャ・タリスカさん(19)は、「母国では、避難所がこんなに早く立ち上がり、ましてや、おにぎりや水が配られることはありません。日本人が落ち着いているのには驚いた」と言っている。
 
 一方、インド系シンガポール人で2年生のサキ・バーランさん(22)は、「地震の激しい揺れで身体が動かなくなり、その場で固まってしまった。地震の多い国だとは聞いていたが、揺れのすざましさは想像も出来なかった」と語る。友人達は避難所に逃げると聞いたが、「日本の建物は丈夫」というイメージがあり、外には出なかった。しかし、翌日になってマンションの壁に亀裂が入っているのを見て、「恐ろしくなって身体が震えた」と言っている。
 
 別府市の担当者、は外国人向けの災害マニュアルを作っているが、地震を経験してまだまだ啓蒙活動と部数が少ないと感じたと言っている。
 
 3年生でインド人のアリ・チャウダリーさん(20)は、市内の下宿先で友人たちと食事をしている最中に、激しい揺れに見舞われた。一時、高台に避難したが、アルバイト先の市内のホテルから、外国人客への通訳として呼び出された。そこで宿泊客の安全を守るために、丁寧に対応する従業員や、普段は受付業務を行わない社長がフロントに立つ姿を目にして驚いた。
 
 「自分の命を守りたいと思っている筈なのに、まずお客様の命を優先している日本人に感動した。」
 
 アリさんのフェイスブックでも、「自分に任された仕事を優先させる。日本人とほかの国との違いがよくわかった」と言っている。アリさんの日記帳には友達や他の留学生達の声が書き込まれていた。
 

■アリさんが見つけた日本人の民族性
 
 アリさんは、第二次大戦で焼け野原となった日本が、復興を成し遂げた理由を調べに来日した。今回の経験で、その答えを見つけたと言っている。
 
 「日本は、逆境に負けない国だ、その理由は、どんな問題があっても、自分より他人を優先する日本人の民族性」なんだと。
 
産経新聞 4月20日夕刊掲載記事より
 
 


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2016年05月17日

■■【経営コンサルタントの独り言】 時代を読むキーワード

■■【経営コンサルタントの独り言】 時代を読むキーワード

 日本経営士協会は、ご存知かと思いますが、戦後復興期に当時の通産省や産業界の勧奨を受け、日本公認会計士協会と母体を同じくする、日本で最初にできた経営コンサルタント団体です。

 その協会の会員の声を毎週火曜日12時に、ブログを通じてお伝えしています。

 

時代を読むキーワード

 
 パナマ文書のリーク問題が、ネットでメディアで騒がれ始めた。
 
 税の軽い国で資金を運用することは合法だが、文書に載っている人は金持ちばかり。世界の一握りが富の大半を握る実態が明らかになって、底辺層からの不満が大きくなってきた。
 
 当協会マガジンの今回の図書紹介では、J-CSVが取り上げられているが、J-CSV経営実現7要件の一番目に、「社会課題をどうとらえるか?」とある。
 
 差し詰め現在の社会課題は「格差」では?
 
 民間の企業活動が世界を豊かにするが、「富を奪い合う競争の資本主義」から、「富を分かち合う共生の企業活動」へ転換が出来るかを問われている。これを機会に、世界が格差への是正に向けて、大きく踏み出すことを期待します。


【筆者】 石原 和憲 先生


  新環境経営研究所所長
  日本経営士協会登録経営士、横浜経営支援センター センター長
 大手事務機器メーカーに永年勤務後、経営コンサルタントとして独立。
 「21世紀の環境経営を実現する技術コンサルティング ~地球環境に優しい21世紀のモノ作りを実現すべく、リスクマネージメントの視点で企業経営を支援する~」という理念の基にご活躍


  ※筆者詳細情報 ←クリック

 

【 注 】

 原稿時期と季節感やタイミングが合わないことがあります。原則として筆者の現行通り掲載しますが、前述の理由等から、発行者が、文章を変更した部分もありますが、ご容赦くださるようお願いします。

 

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2016年05月03日

■■【経営コンサルタントのトンボの目】 高齢者に人気「コミュニケーションロボ」

■■【経営コンサルタントのトンボの目 高齢者に人気「コミュニケーションロボ」



  経営コンサルタント事務所
  B・M・S・21代表 山本 修 先生
  日本経営士協会 常務理事 関西支部長

 山本先生は、美容サロンを独立開業され、その経験を元にサロン経営者に「商品管理」「顧客管理」「計数管理」を提案し、サロン経営の生産性向上に成果を上げてこられました。近年は中小企業のコンサルタントとしてもご活躍中です。

 また「日本経営士協会 常務理事」という重責を担うとともに「関西支部長」としても活躍されておられます。

 筆者詳細情報 http://www.jmca.or.jp/meibo/pd/0060.htm



 ◆  関 西 街 角 文 化 論  ◆


    ~ 社員章からIDカードへ ~


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■ ぶらさがるもの


 オフイス街の昼休み。会社勤めをする人達の胸元には、首から紐でぶら下げた身分証がある。


 プラスチック製のカードで、表面には会社名や所属する部署、その人の氏名等が記載され、顔写真も添えられている。「私は、どこそこの会社に勤める誰々です」と、ふれまわっているようなものだ。外出するには気恥ずかしさもあるだろうに。


 しかし、食事やちょっとした外出ていどでいちいち外すのも、かえって面倒らしい。


 最近のオフイスビルの出入りに際しては、受付での目視や声かけだけでなく、電子的な身元照合のためにセキュリテイー装置の関門を通過する必要がある。



■ カードがなければ、勤め先でも入館出来ない


 外出先から戻ったときにカードが無ければ、たとえ自分の勤め先でも入館できない。


 勤務時間内は外出に際しても身分証を見につけるべし、とルール化している企業もあろう。


 かくて、出社時から退社時までずっと、胸元に、カードをぶら下げるのが勤め人の日常となった。以前は、東京の官庁街や、大企業の本社が集まるビジネス街に特有の光景だったが、この10年ほどで全国に広がった。



■ 服の生地を傷めるバッジは嫌われる


 スーツの上着の襟の穴。これにはフラワーホールという粋な名前がある。


 由来は読者それぞれに調べてみてください。その穴にねじで取り付けるタイプの社員章は減少傾向だ。安全ピンで左胸に付ける名前入りのバッジも見かけなくなった。女性社員が増え、スーツや作業服に社員章や名札を付けるという前提は今では成り立たない。


 服の生地を傷めるバッジは嫌われる。クールビズの奨励で、男性も上着を着ない期間がある。職場環境の変化が、街の風景を変えた。


 日本の企業社会を象徴してきたのは男性サラリーマンのスーツ姿であり、その胸元にはネクタイがあった。今は、IDカードをぶら下げた社員、というイメージへの過渡期と言えよう。そういう企業が入居するオフイスビルのトイレ。男性社員はIDカードを汚したり濡らしたりしないように、えいやっ、と肩の後ろに回してから用を足し、顔を洗っている。


 たまにトイレから出た後もカードが背中に引っかかったままの人を見ることもある。監視が厳しいビルの中での人間らしさにホッとする瞬間である。


              参考文献 産経新聞記事より



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2016年04月19日

■■【経営コンサルタントの独り言】 電力小売自由化とその意味

■■【経営コンサルタントの独り言】 電力小売自由化とその意味



 日本経営士協会は、ご存知かと思いますが、戦後復興期に当時の通産省や産業界の勧奨を受け、日本公認会計士協会と母体を同じくする、日本で最初にできた経営コンサルタント団体です。


 その協会の会員の声を毎週火曜日12時に、ブログを通じてお伝えしています。


 



電力小売自由化とその意味


 家庭でも電気を買う会社を選べる電力小売りの自由化が4月から始まったが、契約切り替えの申し込みは、対象となる約6千万件に対し0・5%、まだ「様子見」の家庭が多い様です。


 一方、家庭用太陽光発電システムの価格が下がり、「グリッドパリティー」が実現しました。これは、20年、3%金利で太陽光発電設備導入した場合の費用と、電力会社から20年間電気購入する場合の電気代の費用が等価になった事を意味します。


 家庭の電気の「自給自足」が進めば、電力会社から電気を買う必要がなくなるため、利益の9割を住宅から得ている電力会社としては、家庭が自給を進めて電力会社離れに繋がることが脅威となってきます。


 電力自由化の第一歩は、単なる電力会社の選択を超えた、社会システムの大きな変革の始まりです。



【筆者】 石原 和憲 先生



  新環境経営研究所所長
  日本経営士協会登録経営士、横浜経営支援センター センター長
 大手事務機器メーカーに永年勤務後、経営コンサルタントとして独立。
 「21世紀の環境経営を実現する技術コンサルティング ~地球環境に優しい21世紀のモノ作りを実現すべく、リスクマネージメントの視点で企業経営を支援する~」という理念の基にご活躍



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【 注 】


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2016年04月19日

■■【経営コンサルタントの独り言】 電力小売自由化とその意味

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 日本経営士協会は、ご存知かと思いますが、戦後復興期に当時の通産省や産業界の勧奨を受け、日本公認会計士協会と母体を同じくする、日本で最初にできた経営コンサルタント団体です。


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電力小売自由化とその意味


 家庭でも電気を買う会社を選べる電力小売りの自由化が4月から始まったが、契約切り替えの申し込みは、対象となる約6千万件に対し0・5%、まだ「様子見」の家庭が多い様です。


 一方、家庭用太陽光発電システムの価格が下がり、「グリッドパリティー」が実現しました。これは、20年、3%金利で太陽光発電設備導入した場合の費用と、電力会社から20年間電気購入する場合の電気代の費用が等価になった事を意味します。


 家庭の電気の「自給自足」が進めば、電力会社から電気を買う必要がなくなるため、利益の9割を住宅から得ている電力会社としては、家庭が自給を進めて電力会社離れに繋がることが脅威となってきます。


 電力自由化の第一歩は、単なる電力会社の選択を超えた、社会システムの大きな変革の始まりです。



【筆者】 石原 和憲 先生



  新環境経営研究所所長
  日本経営士協会登録経営士、横浜経営支援センター センター長
 大手事務機器メーカーに永年勤務後、経営コンサルタントとして独立。
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2016年04月05日

■■【経営コンサルタントのトンボの目】 高齢者に人気「コミュニケーションロボ」

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  経営コンサルタント事務所
  B・M・S・21代表 山本 修 先生
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 ◆  高齢者に人気「コミュニケーションロボ」  ◆


        ~ 人工知能搭載、認知症予防も ~


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 言葉をかけると返事をし、愛らしいしぐさも見せる。そんな人間とコミュニケーション出来るロボットが、高齢化の進む中、介護施設などで需要が急拡大している。


 噛みつかれて怪我をしたり、感染症にかかったりする恐れのあるペットの動物とは異なり、扱いやすく衛生的なのが特徴。人工知能を搭載して最新情報を更新、会話などに反映させる機能もあり、利用者の認知証予防効果などが注目を集めている。



■ 甘え上手の癒し系


 大和ハウス工業が販売する「メンタルコミットロボット パロ」(保証期間3年の場合、45万3600円)。胴体や鼻先などにセンサーがあり、なでられたり話しかけられたりすると反応する。人工知能を搭載し、コミュニケーションした相手の情報を蓄積。少しずつなついていくという。


 施設の担当者は「パロが来てから、寝たきりの女性が起き上がり、いい笑顔を見せてくれるようになった」と話す。利用者の女性は「昔、犬を飼っていたことを思い出す」と目を細める。「キュー」と鳴いて大きな目をパチパチさせ、首をかしげて甘えると、高齢者らは「かわいい」と歓声。いとおしそうに交替で抱っこして楽しんでいる。



■ ストレス軽減効果


 医療関連用品メーカーのピップ&ウィズは、核家族化で増える一人暮らしの高齢者向けに、子供形のロボット「スマイルサプリメントロボット うなずきかぼちゃん」(2万1600円)を販売する。センサーで音を認識すると「お話を聞いているよ」などと答え、抱き上げると「ゆりかごみたい」と喜ぶ。


 同社が大阪市立大大学院と協力し、一人暮らしの高齢女性を対象に検証したところ、一緒に2ヶ月暮した場合、認知機能の向上やストレスの軽減、よく眠れるなどの効果が確認された。 百貨店や家電量販店などで販売しており、全国各地の高齢者施設などに導入。関係者からは「徘徊が少なくなった」「ロボットの為に服を手作りする利用者もいる」と好評である。



■ 介護側の負担を減らす


 コミュニケーションロボットは更に進化をつづけている。ソフトウェア開発の富士ソフトが開発した「コミュニケーションロボット PALRO(パルロ)」(72万3600円)は人工知能を搭載。歌ったり踊ったりするだけでなく、クイズを出すなど娯楽機能も備えている。インターネットと接続することで、ニュースなどの最新情報を次々と更新。利用者と常に新鮮なコミュニケーションが出来る工夫がされている。



 民間調査会社の矢野経済研究所は、高齢者介護用のロボット市場が、平成23年度の1億2400万円から32年度は349億8千万円まで拡大すると予想。担当者は「国の支援などがあれば、今後益々需要は増える」と見ている。


              参考文献 産経新聞記事より



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2016年03月16日

■■【経営コンサルタントの独り言】 グローバル化と地政学

■■【経営コンサルタントの独り言】 グローバル化と地政学


 日本経営士協会は、ご存知かと思いますが、戦後復興期に当時の通産省や産業界の勧奨を受け、日本公認会計士協会と母体を同じくする、日本で最初にできた経営コンサルタント団体です。

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グローバル化と地政学


 2月度の日本経営士協会メルマガで紹介されています図書の紹介は、元財務官僚・高橋洋一さんの「地政学入門」です。


 結びに「グローバル化が益々進む時代であればこそ地政学にも関心を向けたい」と述べられています。昨今の国際社会の混乱ぶりを見ると、地政学に基ずき、そこで形成される人の意識の違いが理解できないと、国際社会の人々と付き合うのは難かしくなりました。


 近年、アメリカの経済格差が半端ではない状況になっていて、格差が社会問題となり、格差是正を掲げて、サンダース上院議員が大統領選挙戦を闘っています。日本もアメリカの後追いで、格差が広がり貧困者が増えています。トリクルダウンなる学者の甘言は、トリックであったことがばれてしまいました。


 新しい時代に生まれ変わるべく、予断を許さない変革の時期を迎えています。



【筆者】 石原 和憲 先生


  新環境経営研究所所長
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 「21世紀の環境経営を実現する技術コンサルティング ~地球環境に優しい21世紀のモノ作りを実現すべく、リスクマネージメントの視点で企業経営を支援する~」という理念の基にご活躍


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経営コンサルタント になるには士業・志望者経営コンサルタントを目指す人の60%が参考にする
学生・院生学  生ビジネスパーソンとしてのあり方を考えましょう

 

  


2016年03月02日

■■【経営コンサルタントの発見・発想】見えないコトが、見える人<5>

■■【経営コンサルタントの発見・発想】見えないコトが、見える人<5>


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★★ お客様の「望んでいること」が分かればいいのに・・・


★★ でも何もしていない、うまくできていない、どうすれば?


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 今回は、新ビジネスや問題解決のアイデア、新しい価値(サービス)を「発想する」後半で、思考を深め収束していくお話です。行動観察の結果に基づいて、かつてない新サービス(価値)の発想をまとめていきます。



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◆◆ いろいろある発想法の利用


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 使える「発想法」が世の中にはたくさんあります。書籍などを参考にして、その方法(フレームワーク)を利用するのが分かりやすいでしょう。私も数種類の方法と型を使っており、下図は既存の手法を参考にした一例です。ここでは初期ステップから数ステップ展開しながら発想し、新規アイデアを生み出していきます。


      


 また別の指針として、経験上、分かりやすく思考できる方法が2つあります。「①何かと何かを組み合わせる」、「②何かを取り除く、ゼロとか無しにする」というものです。


 ①は、発明やまだ存在しないものを生み出すのではなく、既存のもの、質の異なるものを使って考えます。「ヴュジャデ」(デジャヴ:既視感の逆読み?)という言葉をご存じでしょうか?既に存在し見慣れているものが、考え方の組み合わせや異なる使い方により、初めてとか、新しく見えるとかに感じることです。


 ②の例は、世の中にたくさんあります。料金を無料にする、カロリーや脂質をゼロにする、間のステップや部品の一部を取り除く(羽根のない扇風機の例)、などなど。最初はありえない気がしますが、実に面白いことが起こります。


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◆◆ アイデアがつながる


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 私は、普段ひらめいたこと、なぜかいいと感じたことなどを、PCやノートに記録しています。あるアイデアを練っているとき、全く別のことをしているときなどに、これらの記録が頭の中で相互にフッとつながって驚くことがあります。


 更にアイデアがつながる方法として、人とのコミュニケーションがあります。


 私は一昨年、大学の先生と共同で「創造性の開発」について研究を行いました。その中で「コミュニケーションの力」に感心したのです。試作した創造性開発ツールを数名のチームに試してもらったとき、他の人と作ったものを見せ合い対話することにより、個人の創造性が更に発展していく状況が確認できました。個人の知が自己を越えていき、他とつながっていくのです。そして再度自己に戻ってくると、また新たな創造が自己の中に芽生えてくるのです。


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◆◆ 発想をまとめる


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 アイデアを選択し、詰めていくときのコツの一つは、そのアイデアから自社に向けて「つながり」を考えることです。自社の既存の立ち位置と、アイデアに距離感がある場合、そのアイデアのために自社としてどうすべきか、何をすべきかと思考し、自社へ「つなげていく」ことを意識すれば、まとめやすくなります。


 結果としてアイデアから「仮説」を作ります。仮説は論理的であることも必要です。また、行動学や心理学に照らして裏付けできれば、後々人を説得することに役立ちます。


 そして何より「人」中心の方向を見失わないことです。アイデアが対象となる人に適用しづらい、使い勝手が悪い、物理的に困難ではいけません。例えば高齢者向けのサービスだと、どんな制約があるかイメージしてみてください。


 この「発想する」ところは、一番やりがいのある、奥深いステップです。一人ではなく数人で、自由なコミュニケーションの中で行うことをお勧めします。


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◆◆ 「壁」について


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 仮説ができ、次に進める前にぶつかる「壁」があります。実際にはもっと早く、活動を始める前からその壁が現われます。それは、企業として、また経営としてみたとき、仮説(新アイデア)を「承認できないという壁」です。


 アイデアが、従来の会社の方針、実績、経歴、立場とかなり異なる、ありえない、予め収益や成果が分かりにくい、投資額を越えている、あいまい過ぎる、リスクが大きすぎるとして、マネジメントからブレーキをかけられるのです。


 今までにない新しいこと、いわゆるイノベーションには、その壁を越えることが不可欠ですが、口で言うほど簡単ではありません。壁との戦いが、重要なヤマでもあります。諦めず、思考を止めず、何とか越えようとする強い意志やチームワーク、説得力が必要になります。


 ここでやろうとしていることは、人が他の人やモノと接したときの「経験」を行動観察で発見して発想し、他では得られない「新経験」を生み出そう、ということを狙っています。なかなか周りに分かってもらえない場面もあるでしょう。従来の延長である改善とか拡張とは異なり、新しいこと、創造、未知への挑戦なのです。


 もしかしたら、この壁が当ストーリーの最大のネックかもしれません。



 ▼▼▼


 次回<その6>が最終となります。手間や費用をできるだけかけないで、独自にすぐにでも始めてみましょう。「観察」から始める、新価値(サービス)発見・発想の活動を。当ストーリーは、ご自分の、または御社の今後を左右する「気づき」と「発見の習慣」が生まれることを狙っています。


 

  


2016年03月01日

■■【経営コンサルタントのトンボの目】 世界津波の日 安政南海地震「稲むらの火」防災原点

■■【経営コンサルタントのトンボの目 世界津波の日 安政南海地震「稲むらの火」防災原点



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 ◆  11月5日「世界津波の日」  ◆


        ~ 安政南海地震「稲むらの火」防災原点 ~


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 国連総会第2委員会で、日本の提案によって11月5日を「世界津波の日」とする決議案が採択されたことは読者の皆様は御存じのことだろう。東日本大震災から16年3月で5年となるのを前に日本が提案。最終的に日本を含む142カ国が共同提案国となった。日本政府は今後、国内外で津波被害防止の啓発活動を行っていく。


 日本国内でも11月5日は「津波防災の日」とされている。同日は1854年の「安政南海地震」が起きた日にあたり、この地震による大津波に襲われた和歌山県広川町では、稲束に火を付けて人々を高台に避難させた「稲むらの火」の逸話が残っている。


 国連では日本などが主導した「国際防災の日」(10月13日)が制定されているが、津波に特化した国際デ―は初めてという。 安部晋三首相は、決議案が採択されたことを受け、「心から歓迎する。大変意義深い」とのメッセージを発表。3月に仙台市で国連防災世界会議を開催したことを踏まえ、日本が防災分野での国際社会の議論を主導してきたと説明し「日本が培った防災の知見や経験を活かし、より強靭な国際社会の構築に貢献していく」とした。


 


■ 津波防災の高台避難、その重要性の理解不足


 由来となった江戸時代の逸話「稲むらの火」の舞台、和歌山県広川町にある「稲村の火の館」の崎山光一館長は、「少しでも高いところに逃げ切る」という日本の津波防災を世界に伝え、世界の津波犠牲者を減らすことが出来ればうれしいと語っている。


 2004年のインド洋大津波で20万人以上の死者が出るなど世界でも津波被害は大きい。当時最大の被害を受けたインドネシアの高校生が同町を見学した際、高台避難の重要さを理解していなかったと言い、日本が津波防災に貢献できる余地はまだまだ大きいという。


 ■ 「稲村の火」防災の原点


 11月5日は、江戸時代末期の1854年に「安政南海地震」が起きた日である。「稲村の火は」この時、広村(現在広川町)で津波に気付いた実業家、「浜口梧陵」が収穫したばかりの自分の田の稲束を犠牲にして火を付けることで、村人を高台に誘導し避難させたとされる逸話である。


 日本では東日本大震災が起きた平成23年に「津波防災の日」と定められた。世界津波の日の採択を受け、同県の仁坂吉伸知事は、「津波に対する国際社会の意識を高め、津波による犠牲者を無くすものとなることを期待します」とコメント。


参考文献 産経新聞記事より



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2016年02月26日

■■【心de経営】 実践編 26 渋沢栄一の論語講義 里仁第四―八 74

■■【心de経営】 実践編 26 渋沢栄一の論語講義 里仁第四―八 74


 【心de経営】は、「経営は心deするもの」という意味になります。それとともにフランス語の前置詞であります「de(英語のof)」を活かしますと、「経営の心」すなわち、経営管理として、あるいは経営コンサルタントとして、企業経営をどの様にすべきか、経営の真髄を、筆者の体験を通じて、毎月第二火曜日12時に発信いたします。

【筆者紹介】 特定非営利活動法人日本経営士協会理事長 藤原 久子 氏

 北海道札幌市出身、平成元年7月に財務の記帳代行業務並びに経理事務員の人材派遣業の会社を設立し代表取締役として現在に至っています。
 平素、自社において、従業員満足・顧客満足・地域貢献企業を目指し、ワーク・ライフ・バランスを重視した経営に心がけています。
 一方、自社における経験をもとに、経営コンサルタントとしての専門知識を活用しながら、客観的に現状を認識し、問題発見・解決策の提案や業務改善案、経営戦略への提言など、企業の様々な問題の共有を図りながらアドバイスをしています。

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 本メルマガで【心で経営】の新シリーズが始まり数か月が経過しました。混濁した世の中を生き抜く術・視点は何処にあるのかを私なりにお伝えする事ができればと願いつつ、企業経営の心髄に論語の精神が重なっている事に気付かされ、渋沢栄一に共鳴し、論語が私の愛読書の一つとなっています。

 中国、戦国時代の思想書「大学」におきましては、治国平天下(ちこくへいてんか:国を治め天下を平和に保つこと)の方が主体でありますが、私の論語への想いは、個人的規範が主体になっています。

 そのことから自らの修養の為に論語を学んでゆくのが最適であると考えたのです。何時の時代にあっても、また時代の変化の中でも、いわゆる不倒翁(「起き上がりこぼし」と同意として行き抜いて人間の持っていた、自らの修養と経験に基づくものが、企業経営をしてゆく上で極めて重要であると確信しています。

 ここでご紹介する渋沢栄一の生涯は『論語』との出会いにあります。「明治維新を作った徳川時代的教養とはどういうものであったのでしょうか。徳川時代は、一般的な民においても職字率が非常に高く、当時の世界的水準ではトップではなかったかと言われております。『雨夜譚』をみますと、6歳のときに父の市郎右衛門から教育を受けていたとあります。

 その前の5歳のときから既に文章を読む教養を教えられていて、学ぶという一番基礎を幼児に叩き込まれた渋沢栄一が一番親しんだのは、論語でした。7歳の頃に読み始め亡くなるまで読み続けていた渋沢栄一は、84才から2年余かけて膨大な『論語講義』を遺しました。この点ではまさに不易(ふえき:いつまでも変わらないこと)です。

 

■ 渋沢栄一の論語講義 :   里仁第四―八 74

   朝に道を聞けば、夕に死すとも可なり


■【読み】

子曰く、朝、真理を聞いて満足したなら、夕方に死んでも思い残す事はない。

<解説に出てくるキーワード>
 
 尾高長七郎(尾高藍香の弟)。渋沢栄一は、いとこの渋沢喜作、そしていとこの尾高藍香らとともに高崎城乗っ取りを企てる。それに反対し、計画中止を主張したのが、京都の事情を視察し、「尊皇攘夷」(そんのうじょうい)を実行することの困難さ・無謀さを痛感してきた長七郎だった。
 
 渋沢栄一の父(市郎右衛門)が国事のことに逸ろうとする渋沢に対して、政事向きのことは武士に任せておけばよい、と諭した言葉。《世間が追々騒々しくなって来たので、余は家業にのみ勉励していられなくなり、国事に奔走せんと欲し、それとなく父に話してみたが、父は「思い其の位を出でぬ」の意見で「国事を論議するならば、其の位にある武士に任せおくが良い」と申され余の意見には不同意であった。》とあります。

            参考文献 論語と渋沢栄一 プレジデント社

 

【コメント】

 『京都の事情を視察し、「尊皇攘夷」(そんのうじょうい)を実行することの困難さと無謀さを痛感してきた長七郎だった』とあります。『尊皇』という字は、江戸時代末期(幕末)における『王を尊び、外敵を攘う(はらう)』という意味の言葉から来ています。
 
 周王朝の天子を「王」のモデルとしていたことから、元々「尊王」と書きました。日本でも鎌倉・室町時代は、天皇を『王』と称する用例も珍しくなかった様ですが、幕末には「尊皇」に置き換えて用いる事が多くなってきたと言われております。
 
 それでは「朝に道を聞けば、夕に死すとも可なり」についてはいろいろな解釈があると思いますが、皆様はどのように解されるでしょうか?
 
 私は、ここでの「道」とは物事の道理、人としての在り方を追求する事の大切さを意味し、自分自身の正しい生き方について問われている様に感じます。今、私達は経営士・コンサルタントとして何が出来るかを日々考え、クライアントへの支援策を構築することに目を向けて研鑚を積んでいると思います。また、このような生き方を模索している方もいらっしゃるかも知れません。
 
 私達人間は、どれほど「道」に迷い、どれほど遠回りをして、数えきれないほど悩み途方にくれながら、立ち止まることを繰り返して来たことでしょう。その先に来る「朝」は素晴らしい輝きの光があるはずなのです。この「朝」を迎える為に納得のゆく真実一路を歩み続けて、「夕に死すとも可なり」の如き、清らかな心で、出来る限り悔いのない人生にしたいと願っているのです。
 
 皆々様に於かれましても、2016年が実り多き一年になります様にお祈り申し上げます。
 

 

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タグ :経営


2016年02月16日

■■【経営コンサルタントの独り言】 相撲と食習慣

■■【経営コンサルタントの独り言】 相撲と食習慣

 日本経営士協会は、ご存知かと思いますが、戦後復興期に当時の通産省や産業界の勧奨を受け、日本公認会計士協会と母体を同じくする、日本で最初にできた経営コンサルタント団体です。

 その協会の会員の声を毎週火曜日12時に、ブログを通じてお伝えしています。

 

相撲と食習慣

 大相撲で10年ぶりに日本人力士が優勝しました。現在横綱は3人共モンゴル出身者で、関取には外国人も多いです。大相撲が国際化したのは嬉しいことですが、日本人の活躍が少ないのは、やはり寂しいものです。

 昨今、SNSで昭和6年に出版された「ベルツの日記」が取り上げられていますが、江戸時代の日本人の食習慣が、飛脚や合力の圧倒的なパワーの源だったとのことです。戦前までの日本の食習慣で育った人と、戦後の欧米流の食習慣で育った人では、基礎的なパワーに大きな差がある様です。

 大相撲で、日本人力士が活躍できなくなってきているのは、食習慣が変わったからかもしれません。一方、力士は一般的に短命であり、パワーを取るか、寿命を取るかの難しい選択であるかもしれません。

 話は変わりますが、世界のたった62人が、世界の半分の資産を持っているとの報道がありました。超お金持ちへの寡占が進んで、格差が広がっている。グローバル金融資本主義、自由競争社会が行き着いた結果です。

 また、今年は「米国の指導力の一層の低下」「北朝鮮有事」「中国の対外的拡張」「中国経済成長の急速な低下」「ISテロ」「中東の紛争(サウジとイラン)」「EU分解」等のリスクが喧伝されていまして、それぞれが日本の経済や生活に大きな影響を及ぼすことになります。

 年明けから日経株価が低迷しており、年始から早々に中国経済成長の急速な低下と、原油安により大きな影響を受けていますが、全ては必然ということで立ち向かっていかなければならないと考えます。

【筆者】 石原 和憲 先生


  新環境経営研究所所長
  日本経営士協会登録経営士、横浜経営支援センター センター長
 大手事務機器メーカーに永年勤務後、経営コンサルタントとして独立。
 「21世紀の環境経営を実現する技術コンサルティング ~地球環境に優しい21世紀のモノ作りを実現すべく、リスクマネージメントの視点で企業経営を支援する~」という理念の基にご活躍


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【 注 】

 原稿時期と季節感やタイミングが合わないことがあります。原則として筆者の現行通り掲載しますが、前述の理由等から、発行者が、文章を変更した部分もありますが、ご容赦くださるようお願いします。

 

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 日本最初の経営コンサルタント団であります日本経営士協会は、戦後復興期に当時の通産省や産業界の干渉を受け、日本公認会計士協会と母体を同じくする、日本で最初にできた経営コンサルタント団体です。

 

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2016年02月12日

■■【経営コンサルタントのお勧め図書】2016「日本の論点」

■■【経営コンサルタントのお勧め図書】2016「日本の論点」

 「経営コンサルタントがどのような本を、どのように読んでいるのかを教えてください」「経営コンサルタントのお勧めの本は?」という声をしばしばお聞きします。

 日本経営士協会の経営士・コンサルタントの先生方が読んでいる書籍を、毎月第4火曜日にご紹介します。

■      今日のおすすめ

 『2016日本の論点』(編著:日本経済新聞社 発行:日本経済新聞出版社)

■      2016年の初めにP・E・S・Tの論点を整理しておこう(はじめに)

 私は、年初にPESTに関る本を読む事にしています(P:政治、E:経済、S:社会、T:技術)。それは予測される論点を整理し、企業経営における変化への対応力を高める必要に答えるためです。

 紹介本「2016日本の論点」は、日経の論説委員陣が各専門分野の知見に基づき、2016年以降の国内外の注目すべき論点を抽出・分析し、方向・結論を示しており参考に出来ると思います。

 紹介本を読んでの感想は、2016年以降はいつになく、グローバルな論点に視線が向かうことです。その中で特に注目したい視点を次項で見てみたいと思います。

■      2016年の主要な注目情報はこれ

【やってきた第四次産業革命】

 ドイツ発の「インダストリー4.0(第四次産業革命)」に注目しましょう。「インダストリー4.0」は、機械化(18世紀)、自動化(20世紀始め)、情報化(1980年代)に続く、「スマート化」「ユビキタス・ネットワーク化」による第四次産業革命と言われています。トヨタに代表される日本の製造システム(JIT生産方式)、アメリカへ渡った「リーン生産方式」等に追い詰められたドイツが必死になって探し求めた経営システムです。「インダストリー4.0」とはいったいどんなものか。それは一言でいうと「スマート・ファクトリー&オープン・プラットフォーム」です。それはサプライチェーンとバリューチェーンが密接に結合し、高い生産効率を維持しながら、全てのプロセスが、最もタイミングのいい時期に「顧客の欲しい一品」を届けるべく、同期して動くプラットフォームです。トヨタの生産方式は部分最適ですが、「インダストリー4.0」は全体最適を求めるシステムといっても良いでしょう。

 2015年4月に開かれた「ハノーバー・メッセ」では、ドイツのメルケル首相がインドのモディ首相をはじめとするインド企業を招き、モディ首相のスピーチが行われました。ドイツはこのプラットフォームを世界に浸透させようと国を挙げて推進しています。

 日本でも、2015年7月に結成された、富士通、パナソニック等を中心にした「インダストリアル・バリューチェーン・イニシアチブ」が動き始めています。このプラットフォームは大企業だけの問題ではなく、中小企業もこのプラットフォームに乗らなければ落ちこぼれになります。第四次産業革命の動きから目を離せません。

【国際情勢と日本】

 2016年はいつになく、海外の情勢を頭において経営を考える年になりそうだと思います。日本の人口・労働力減少が避けられないとなれば、大企業も中小企業も海外関連売上(輸出・外国人消費等を含む)を伸ばすことに目を向けざるを得ないのではないでしょうか。そこで気になる海外情報をいくつか上げてみました。  

〔失速する中国経済。軟着陸はできるか〕

 2015年8月の中国発の世界株安をご記憶ですか。NYダウは一時リーマンショックの777ドルを上回る1,000ドルを超える下落を記録しました。これは中国経済の世界に与える影響が大きくなっていることの証左です。

 中国は2016年3月の全国人民代表大会に備え、2015年12月に「中央経済工作会議」を終えています。2016年は習指導部が初めて立案する5カ年計画の最初の年です。2017年3月の共産党大会で5年毎の党最高主導部人事があり、2018年の全人代では国家主席が選任されます(習氏がそれぞれの大会で総書記、国家主席に再任の見込み)。2016年は習指導部にとって大事な年なのです。

 中国経済は、①製造業の過剰設備②過剰住宅在庫③地方政府の過剰債務④国有企業を中心とする非効率経営、等の問題を抱えています。習指導部はこの問題の解決に全力を挙げるでしょう。最近習主席は、向こう5年間は「年平均6.5%以上の成長が最低ライン」と明言しています(日経朝刊2015.12・22)。

 明るいニュースもあります。中国の第三次産業のGDPに占める比率が2005年の41%から2015年1~9月は51%と第二次産業(47%⇒41%)を逆転し、しかも足下の成長率が第二次産業の6%に対し第三次産業は8%以上と高く、中国の産業構造の変換が図られつつあることです。求人倍率も足下は1以上と、今後の国有企業の合理化などの要因があり先行き不透明ながら、安定しています(日経朝刊2015.12・21)。

 直近のOECDのレポート(11月9日発表)によれば、中国の内需が2016-17年に亘り2%マイナスとなった場合のGDPの下押し影響を、世界全体で16年▲0.7%、17年▲0.9%、日本については16年▲0.8%、17年▲1.0%とレポートしています。無視できない影響であり、今後の中国の政治・経済・社会の動向を注視したいですね。同時に世界経済が、中国に代表される国家資本主義とアメリカ・日本等の自由主義が共存するハイブリッド経済の時代になった感を強く抱きます。

〔インドの10年が始まった〕

 2014年の世界人口白書によれば、インドは12.6億人と中国の13.7億人に次ぐ第2位にあります(ちなみに3位以下はアメリカ、インドネシア、ブラジル、パキスタン、ナイジェリア、バングラディシュ、ロシアと続き10位は日本の1.3億人です)。インドの政治・経済の状況を中国と比較してみますと、①政治は民主主義で安定成長が見込める②産児制限がないので人口が増え続ける③労働力人口比率が中国は2010年の74.3%をピークに2050年には58.9%まで低下し続けるが、インドは2010年の64.0%から2050年には67.1%と安定した推移を示す(国連発表)④足下の一人当たりGDPは1,800ドルと2005年の中国とほぼ同じであり、中国が2008年には一人当たり3,000ドルと消費ブームの起点となり、高い成長を遂げたことを考慮すると、インドも2018年頃に消費ブームの起点を迎え、高い成長が見込める、等が上げられます。

 これらの要因や国連のデータ等を併せ予測すると、インドの人口は2022年には14億人を超え中国を追い越し世界1位となり2050年には17億人に達すると見込まれています。労働力人口も安定的に増加が見込まれ高齢化に伴う経済成長へのブレーキも心配が要りません。これらを背景に、IMFは2016~20年のインドの成長率を7.5~8%と見ています。今インドの潜在成長力に目をつけ、外国企業が進出を始めています。これらも併せ、インドは、心配されている産業インフラ不足を克服し、安定した高成長が見込めるのではないでしょうか。インドに注目です。

■      2016年の企業経営はグローバルの視点が欠かせない(むすび)

 主要な注目情報を前項で見てきましたが、字数の関係で書ききれない海外の注目情報が多くあります。難民とテロ問題に揺れるEU、2017年1月に新大統領が就任する米国、原油安に揺れる中東産油国やロシア等の資源国、今後15年間で12億の人口が17億に増えるアフリカ、2015年12月に発足したASEAN経済共同体(AEC)を先取りする形で物流が広がっている東南アジア、等グローバルな論点が山積みです。

 2016年は、大企業も中小企業も、グローバル・リスクへの対応力の強化とグローバル・チャンスを如何に捉えていくかが、経営の良し悪しの分かれ目を決める一つの大きな要素となる年と思います。

【酒井 闊プロフィール】

 10年以上に亘り企業経営者(メガバンク関係会社社長、一部上場企業CFO)としての経験を積む。その後経営コンサルタントとして独立。

 企業経営者として培った叡智と豊富な人脈ならびに日本経営士協会の豊かな人脈を資産として、『私だけが出来るコンサルティング』をモットーに、企業経営の革新・強化を得意分野として活躍中。

  http://www.jmca.or.jp/meibo/pd/2091.htm

  http://sakai-gm.jp/

 

【 注 】

 著者からの原稿をそのまま掲載しています。読者の皆様のご判断で、自己責任で行動してください。

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タグ :経営時事


2016年02月03日

■■【経営コンサルタントの発見・発想】見えないコトが、見える人<4>

■■【経営コンサルタントの発見・発想】見えないコトが、見える人<4>

 
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★★ お客様の「望んでいること」が分かればいいのに・・・
★★ でも何もしていない、うまくできていない、どうすれば?
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 前回は「お客様を観察する」というお話をしました。今回はその結果に基づいて「発想する」という内容です。「ひらめき」や「ありえない」という言葉を使って進めます。
 
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◆◆ これまでのお話
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 内容が後半に入りましたので、初めにこれまでのポイントをお話しておきます。
 
 新ビジネス開発や問題解決の検討をしている際に、ふと「直感」や「ひらめき」が出てくることがあります。自分では「おっ、これは!」と感じても、根拠のない、単なる思いつきや自己経験、勘のことが多いものです。
 
 一方で、近年ビジネスに欠かせない重要なカギは「人間らしさ」「人間中心」「感性」だと感じることが多いのです。その理由は、机上で工夫し解決策を論理的に組み立てても、人は常にその通りに反応しない、行動しないものだからです。素晴らしいアイデアの芽は、人の中に隠れています。人を観ることで「直感」や「ひらめき」を得るのです。
 
 人を観て、観察者の心に触れる「何か」を発見すること、それが「行動観察」です。ビジネスで「人」とはお客様や、サービスを提供している社員など。どういう行動をしているか、なぜそうするのか、など事実を収集するのです。その時重要な視点が「経験」です。受け手がそこで何を感じ、どういう経験をしたのか、ということです。
 
 行動観察の結果はポストイットなどを使い、全体を整理してみること。言葉と分類による「経験の見える化」がコツのひとつです。
 
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◆◆ 発想の始め方
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 本題ですが、「さあ、発想するぞ」「いいアイデアを出そう」と構えるとなかなか難しいものです。自身の経験では、発想というより「仮説をいくつも作ろう」と考えることにしたら、少しハードルが下がったと感じるようになりました。
 
 また発想は、まず「発散」「拡張」モードで始めましょう。最初は条件や制約なしにどんどん広げて量を増やすことが大事です。10や20のアイデアではなく、50、100、もっともっと・・・ それが「習慣」になって身に付いてきます。
 初めから「突然」とか「ふと」「ぱっと」など期待しないことです。発想やアイデアは「習慣」
がベースになり、そのためには「量」が重要なポイントなのです。
 
 事前に行った行動観察に基づき、そこで感じた「!」や「?」(意外なこと、何なのか解らなかったこと、不思議なこと)を深堀りしたり繋げることで、発想作業を進めていきます。
 
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◆◆ 「ひらめき」のしくみ
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 何か別のことをやっている時、気になっていたことにふと「ひらめいた」という経験をお持ちでしょうか?
 これには仕組みがあります。発想には「集中」が必要なのです。いかにその命題に集中するか、ずっと追い続けられるか・・・それは頭脳に対する「プレッシャー」になります。このプレッシャーはとても重要で、良いアイデアにつながるカギの一つです。
 
 「ひらめき」は「集中」と「プレッシャー」の流れの中で出てくるものです。
 
 ▼▼▼
 かつて脳の働きについて聞いたことがあります。思考の集中や強いプレッシャーを長く続けていると、脳のエネルギー源であるブドウ糖が欠如し、疲労してきます。身体は補給のために肝臓を通じてブドウ糖を作り出し、血液によって脳に運びます。大きな疲れが続く時、ちょっとした休息を取ると、脳がリラックスを感じ取り「ドーパミン」という物質を出します。それが「右脳」に影響し右脳を活性化します。結果、右脳が蓄積していたイメージや感情などから「ひらめき」を生み出すというのです。
 
 「ひらめく」ということは、右脳の隠れた想像を超えるパワーを使うことなのでしょう。そのためには突然ではなく、「時間」が必要ということも分かります。
 
 いくつかのカギは「集中」「プレッシャー」「休息」「右脳」「時間」といったところです。
 
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆◆ 「ありえない」を考えてみる
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
 話は戻って、「発想はまず発散」と言いましたが、多少馬鹿げたこともどんどん出してみることです。枠や常識を外して「ありえない」ことも考えてみましょう。
 
 以前、勉強会で次のような例を見せてもらったことがあります。
 
 ある人がスーパーマーケットのカートに小さなエンジンを付け、それに乗り込んで走れるようにした「ありえない」遊びです!(その映像も見ましたが実に愉快な感じでした)でも馬鹿げたことだけではないのです。
 通常スーパーマーケットのカートは、他のカートに重ね、たたみ込んで入口に置いてあります。そこから「車」を重ねるとか、たたむ、とかの発想につながっていく。既に自動車メーカーでは、車輪やボディがたためたり、駐車時にサイズが変わったりする車が試作されています。


 この感覚が貴重です。私はそれを例に自分で思考してみました。「街中の建物のシャッターや壁、塀に、らくがきすることは非常識。でも子供の頃、らくがきは自由で楽しかった。同じくオフィスの壁にらくがきするのはありえない。そこから発想し、オフィスにある壁を『ホワイトボード』にして、壁一面にペンで自在に書いて考えることができる会議室を作る。」
 私が以前所属していた会社には壁がホワイトボード材質になった会議室がありました。(但し、その類の壁の本当の開発経緯、発想の元は知りませんが)
 
 ▼▼▼
 初めから全く新しいモノを考えなくても、既存のモノ、身近なモノから枠を外して考えていく。そういう習慣ができると実に興味深いことが起こります。
 そしてそこに関わる「人」がどういう「経験」をするかを必ず意識することです。それが大前提ですから。
 
 次回<その5>へ続きます。手間や費用をできるだけかけないで、独自にすぐにでも始めてみましょう。「観察」から始める、新価値(サービス)発見・発想の活動を。当ストーリーは、ご自分の、または御社の今後を左右する「気づき」と「発見の習慣」が生まれることを狙っています。
 

 

 筆者

【 山成充高 氏 プロフィール 】 (Mitsutaka Yamanari)

 マーケティングや経営の創造性向上を重視し、IT基幹システム開発・導入の経験や実積を活かして、社内に蓄積された「知」を新分野のビジネスに結びつけるコンサルティングを実施。企業のサービスを、顧客・社員の「動き」「心理」「経験」から面や空間で見直し、新価値創造を狙う「コトづくりのデザイン」を支援している。

  ユー・ビー・コンサルティング代表
  HP: www.ubctrust.biz

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2016年02月02日

■■【経営コンサルタントのトンボの目】 整理・整頓・清掃・清潔・しつけ


■■【経営コンサルタントのトンボの目 整理・整頓・清掃・清潔・しつけ

  経営コンサルタント事務所
  B・M・S・21代表 山本 修 先生
  日本経営士協会 常務理事 関西支部長

 山本先生は、美容サロンを独立開業され、その経験を元にサロン経営者に「商品管理」「顧客管理」「計数管理」を提案し、サロン経営の生産性向上に成果を上げてこられました。近年は中小企業のコンサルタントとしてもご活躍中です。

 また「日本経営士協会 常務理事」という重責を担うとともに「関西支部長」としても活躍されておられます。

 筆者詳細情報 http://www.jmca.or.jp/meibo/pd/0060.htm

 ◆  整理・整頓・清掃・清潔・しつけ  ◆

        ~ 日本式作業効率化「カイゼン」の普及 ~

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 中米メキシコの製造業界で、日本式の生産ノウハウを取り入れる動きが活発になっている。日系自動車メーカーの進出が相次ぎ、取引拡大のチャンスが巡ってきたためだ。日本側も指導役のボランティアを企業や学校に派遣して後押しをしている。

 メキシコの首都メキシコ市から北西に150キロの、ケレタロ州サン・ファン・デル・リオ市にある自動車部品メーカー、原田メキシコの工場。独立行政法人国際協力機構(JICA)から派遣されたボランティア、岡田洋さん(67)が、今年5月から月に2回、メキシコ人従業員に日本式の作業効率化「カイゼン」を指導している。

 岡田さんは富士重工業のOBだ。5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)の大切さを講義。「(現地では)当たり前になっていた習慣に無駄が多いことに気づいて貰うことから始めた」と話す。岡田さんは現場に入りこみ、従業員らと一緒に棚を作って床に山積みになっていた部品を整理するなどし、数分単位のムダ削減を積み重ねた。 原田メキシコの竹林春生社長は、「これまで無かった『時間はコスト』だという意識が現地社員に生まれた」と成果を話す。

 同州のある中央高原地帯は、日産自動車、マツダ、ホンダが生産拠点を置くほか、今年4月にはトヨタ自動車も工場新設を発表した。自動車関連を中心に日系企業の進出が相次いでおり、メキシコ全体で見ると昨年は814社と、5年前の2倍以上だった。

 ただ、日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、メキシコで自動車メーカーの部品の現地調達率は25%で、66%の中国や54%のタイを大幅に下回っている。生産規模拡大に向け効率と質の向上が課題となっているのである。

 こうしたなか、JICAは岡田さんのような日本の生産現場で経験のあるボランティアら18人をメキシコに派遣中である。改善指導した企業と日系企業との取引が拡大するなど成果も上がり始めており、「日本式の生産ノウハウに対するニーズ、期待は大きい」という。 メキシコ州トルーカ市の職業技術高校では、古河電気工業の山口智史さん(42)が自らの経験を積むことも目的にボランティアで指導にあたる。7月下旬に着任後、授業に参加しながらカリキュラム見直しにも取組む。山口さんは「納期に間に合わせるための工程の作り方など、日本の製造業での考え方を授業にと取り入れて即戦力となる人材を育てたい」と話す。

 同校の校長は「山口さんは日本の製造工程のプロ。今後、より実践的なプランを進めたい」と期待を込めた。


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2016年01月08日

■■【経営コンサルタントのお勧め図書】異文化注入と企業改革

■■【経営コンサルタントのお勧め図書】異文化注入と企業改革

 「経営コンサルタントがどのような本を、どのように読んでいるのかを教えてください」「経営コンサルタントのお勧めの本は?」という声をしばしばお聞きします。

 日本経営士協会の経営士・コンサルタントの先生方が読んでいる書籍を、毎月第4火曜日にご紹介します。

■      今日のおすすめ

 『日産驚異の会議―改革の10年が産み落としたノウハウ―』

(著者:漆原次郎 東洋経済新報社)

      外国人がトップになるということの意味(はじめに)

 1990年代日産自動車は、先行きに目処が立たない経営危機に陥っていました。そのような時、1999年3月に世間から驚きと興味を以って受け止められたニュースがありました。それはカルロス・ゴーンの日産自動車の最高責任者に就任するというニュースでした。それから10年以上を経た日産自動車は、グローバル販売台数420万台、連結営業利益率8%、実質有利子負債ゼロ実現、品質分野におけるリーダーとなる等の目標を掲げ、総じて目標どおりの結果をあげることができました。その後リーマンショックの影響を受け一時的に業績が下がりましたが、2015年度はグローバル販売台数550万台をはじめ、過去最高の業績(連結)を達成するとの決算予想です。

 これだけの結果を出せた背景に何があったのでしょう。大企業のみならず中小企業にとっても学ぶべき点があるはずと思い、本紹介本を採り上げました。

 結果を見事に出したカルロス・ゴーンは、成功のポイントをこのように語っています。「1999年当時の日産と、今の日産は異なります。現在の日産は、より柔軟で、クロスファンクショナルな会社です。今後も成功していくために求められる資質です」と。

 「柔軟」とは何か。本書からは、「適切な意思決定のできる(「意思決定の質」)、競合他社よりも迅速な意思決定ができる(「意思決定のスピード」)、以上の二つの意思決定を生み出す時間、手数、費用が適切である(「意思決定の労力」)という3つの意思決定の要素を実現する仕組みがあり、その仕組みが、固定化することなく発展・成長し続ける組織の細胞として機能している状態」と読み取れます。

 「クロスファンクショナル」とは何か。本書からは、「部分最適ではなく全体最適を常に求める仕組みになっていることである」と読み取れます。それは、「国内・海外、部門、グループ各社間、組織の上下など、グループの全てに亘り全体最適を浸透させ、仕組みとして機能させ続けていく強い覚悟」と読み取れます。

 また、カルロス・ゴーンは、更に次のように語っています。「もちろん、日産の場合も、日本の企業としての文化を持ち、日本で積み重ねてきた社史があり、管理職のほとんどは日本人です。それは現実です。しかし、これからのことを考えれば、そういったアイデンティティを保ったうえで、世界に扉を開き、常にグローバルな視点で最適な選択をしていける企業になっていかねばなりません」と。

 この発言も深い意味を持っています。それは、国籍や地域や文化、さらに性別や年齢や学歴や価値観といった様々な背景を持つ個々の人材が、意見を出し合いぶつかり合う中で創造的なアイデアを出していくことを目指しています。そのためにも仕組みが必要です。英語を共通言語にしただけでは、コミュニュケーションが深まりません。共通言語を超えたものをお互いに理解する必要があります。それは文化であったり、教養や価値観であったりします。

 これらのニーズに答えた仕組みの代表的なものが「日産の会議」でした。詳細なノウハウは本書を読んでいただきたいと思います。「日産の会議」の特徴的なことをいくつか次の項で書かせて頂きます。

      日産を変えた「日産の会議」とは

【クロスファンクショナルチームと「日産の会議」】

 クロスファンクショナルチームは「部門を横断したメンバーからなる9つのチーム」で成り立っています。9つは「事業の発展」「財務コスト」「研究開発」などです。このチームの特徴は「財務コスト」チームに、製造から一人、研究開発から一人といった具合に、部門横断的に組成されている事です。クロスファンクショナルチームはグループ全体のあらゆる問題を抽出し、これらの提案を実行に移し、日産リバイバル・プランとして機能させ結果に繋げて行ったのです。

 ここで大切な事は、「クロスファンクショナルチーム」が日産リバイバル・プランを実行に移した後に、実行後の荒削りの状態を整備し、取組まれていない問題点を見つけて解決をする役割を担ったのが「日産の会議」でした。「クロスファンクショナルチーム」と「日産の会議」は、車の両輪でした。

【「日産の会議」は「V-FAST」と「DECIDEチーム」の二つがある】

 「V-FAST」チームは、素早く解決策を出すべき問題・課題テーマについて、事前準備はしておきますが、その日に始まり、その日に結論を出します。「DECIDEチーム」は、大きな問題に対し1~3ケ月をかけて結論を出すチームです。日常業務を行いながら、その間に会議を入れていきますので、二つのチームとも、メンバーのスケジュール調整を事前にしっかりと決めておきます。

 その日に結論を出す為、また異なる文化や価値観を持ったメンバーの共通部分を創る為には、使うツール、議事次第、議事録の取り方(すべてデジカメで撮影し、議事録は作らない)などについての“標準化”が図られています。

【「日産の会議」のメンバー】

 メンバー構成は、解決する課題に応じた部門横断型のメンバーです。メンバーは、リーダー(課題達成責任者)、エキスパート又はファシリテーター(課題解決支援者)、パイロット(課題設定・解決方策立案責任者)、クルー(各部門の現場スタッフ)から構成されます。会議のポイントになるリーダー、エキスパート、ファシリテーター、パイロットについては実践を伴った真剣な研修がなされます。

【「日産の会議」には意思決定者は会議に出席しない】

 リーダー(意志決定者)は、「日産の会議」が始まった後30分後に来て、テーマについての質問をうけ、テーマの方向性を確実にして退席します。終了の1時間前再度登場し、40分で、決められた解決策・課題の採否を決定します。残りの20分はリーダーが退席し、残ったメンバーで会議の評価をし、次の会議に向けた改善提案をして解散です。メンバーの自由で創造的な意見が出やすいようさまざまな工夫がなされています。

      「日産の会議」から中小企業が学ぶもの(むすび)

「クロスファンクショナルチーム」・「日産の会議」から学ぶべきものが少なくとも二つあると思います。

 一つは、企業文化の検証、見直し、改革ではないでしょうか。「クロスファンクショナルチーム」・「日産の会議」は部門縦割り文化・部分最適文化を部門横断文化・全体最適文化に、年功序列文化を適所適材文化に変えました。この様に過去の悪いしがらみと決別し創造的・革命的変革が生み出す結果をイメージ(仮説・検証)し、実行に移すことが大切ではないでしょうか。

 二つ目は、あらゆる現場の自由で創造的な意見が公の会議の場で採り上げられる、意思決定の仕組みではないでしょうか。「クロスファンクショナルチーム」と両輪をなす「日産の会議」の果たした役割に注目したいと思います。荒削りな戦略を、実行性のある現場の戦術・実戦計画に練り直し、良い結果に繋げたことに大きな意味があると思います。

【酒井 闊プロフィール】

 10年以上に亘り企業経営者(メガバンク関係会社社長、一部上場企業CFO)としての経験を積む。その後経営コンサルタントとして独立。

 企業経営者として培った叡智と豊富な人脈ならびに日本経営士協会の豊かな人脈を資産として、『私だけが出来るコンサルティング』をモットーに、企業経営の革新・強化を得意分野として活躍中。

  http://www.jmca.or.jp/meibo/pd/2091.htm

  http://sakai-gm.jp/

 

【 注 】

 著者からの原稿をそのまま掲載しています。読者の皆様のご判断で、自己責任で行動してください。

 

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2016年01月06日

■■【経営コンサルタントの発見・発想】見えないコトが、見える人<3>

■■【経営コンサルタントの発見・発想】見えないコトが、見える人<3>

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★★ お客様の「望んでいること」が分かればいいのに・・・

★★ でも何もしていない、うまくできていない、どうすれば?

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 前回は「お客様を観察する」「自分でお客様になってみる」というお話をしました。今回も「観察」という言葉を使って、その続きをお話します。

 

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◆◆ 「人」を感じるということ

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 ここで言う「観察」とは「人中心」の視点で行うことで、「モノ中心」ではありません。店舗の商品がどう優れているか、機能を持っているか、形やデザインがどうか、陳列の仕方がどうか、などを優先しません。商品を購入したりサービスを受ける時、人がどういう気持ちなのか、購入した結果どういう気持ちになるのか、ということに焦点を当てます。

 ▼▼▼

 私は長年IT業界で、パッケージ型ソフトウェア(予め開発済みの状態で、容易な設定によりすぐに利用できるソフトウェア)の販売や導入のビジネスに従事していました。商品のソフトウェアを紹介し提案していた時のことを振返ると、内容のほとんどはその豊富な機能、新機能、他社との違い、価格、導入実績などを強調していました。つまり「モノありき」だったのです。

 

 あるお客様から、こう言われました。「そのソフトウェアの機能が優れているという説明は、自動車で言えばいかにすごいエンジンを開発して積んでいるか、すごい馬力が出るか、ということでしょう。我々はその車に乗って走った時、何を感じ、何が見えるか、何が起こるか、変わるか、ということを知りたい・・・」 私は心臓に痛みがあるくらい大きなショックを受けました!

 

 まさに「人の経験」ということ!それをこの例で学びました。皆様も自社のサービスや商品に対して、お客様やユーザーがどういう気持ちを持つかという視点で観察してみてください。

 

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◆◆ 「感情」はどこから生まれるか?

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 ところで人の感情はどんな仕組みから、どう生まれてくるのでしょう?それは目に見えないので捉えるのが困難です。人の気持ち(感情)というのは「刺激」「関心」がベースになっているという、オランダの学者の説を聞いたことがあります。そこにその人の「価値観」が加わって感情が生まれる、そういう構造のようです。

 自社のサービスや製品に「刺激」「関心」「価値観」という要素があれば、接する人の「感情」を生み出すことに繋がるでしょう。その「感情」を伴ったコトが、人に「経験」を記憶させます。

 

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◆◆ 「経験」の見える化!?

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 「観察」にはいくつかコツがありますが、その一つに「経験を見える化する」ということがあります。お客様や店員の観察結果、自分がお客様になった経験を文字や絵で表すのです。

 これはなかなか一般的に行われていないと思いますので、ピンとこないかもしれませんが、一つの方法として、色分けしたポストイットにあらゆる「状況」「経験や感情」「疑問」等、見たことを書き出し、並べてみましょう。状況を大まかに捉えることは容易なので、見過ごしがちなより細かい事実を書き出すよう努めましょう。

 集めた情報に簡単な図や線も加えてみましょう。決まったやり方はないので、自在に平面、空間、流れを意識しながらまとめてみるのです。人の感情を表すことがポイントです。たくさんのポストイットを俯瞰していると、意外なかたまり(グループ)に気づくことがあります。喜び、驚き、不満、不便というグループや、自社固有の特徴などを発見しましょう。

 ▼▼▼

 一例で、私があるドラッグストアに来店して出てくるまでの「気持」を、線を使って図にしたものを載せます。(ポストイット、コメントは省略)

                 

 

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◆◆ 「発見」から「発想」へのステップ

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 改めて、キーワードは「行動観察」「顧客経験」。収集した「事実」や「疑問」がどういう「意味」を持つかを、より深くより細かく掘り下げていくと、発見したことが次の発想へ繋がります。

 コツの追加として、統計のようにより多くデータ収集するというのではなく、少人数を「人中心」視点でより深く観察します。更にインタビューができればもっと効果的です。

 

 次回<その4>へ続きます。手間や費用をできるだけかけないで、独自にすぐにでも始めてみましょう。「観察」から始める、新価値(サービス)発見・発想の活動を。当ストーリーは、ご自分の、または御社の今後を左右する「気づき」と「発見の習慣」が生まれることを狙っています。

 

 筆者

【 山成充高 氏 プロフィール 】 (Mitsutaka Yamanari)

 マーケティングや経営の創造性向上を重視し、IT基幹システム開発・導入の経験や実積を活かして、社内に蓄積された「知」を新分野のビジネスに結びつけるコンサルティングを実施。企業のサービスを、顧客・社員の「動き」「心理」「経験」から面や空間で見直し、新価値創造を狙う「コトづくりのデザイン」を支援している。

  ユー・ビー・コンサルティング代表
  HP: www.ubctrust.biz

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2016年01月05日

■■【経営コンサルタントのトンボの目】 公衆電話哀歌 跡地が立ち飲み酒場に

■■【経営コンサルタントのトンボの目 公衆電話哀歌 跡地が立ち飲み酒場に

  経営コンサルタント事務所
  B・M・S・21代表 山本 修 先生
  日本経営士協会 常務理事 関西支部長

 山本先生は、美容サロンを独立開業され、その経験を元にサロン経営者に「商品管理」「顧客管理」「計数管理」を提案し、サロン経営の生産性向上に成果を上げてこられました。近年は中小企業のコンサルタントとしてもご活躍中です。

 また「日本経営士協会 常務理事」という重責を担うとともに「関西支部長」としても活躍されておられます。

 筆者詳細情報 http://www.jmca.or.jp/meibo/pd/0060.htm

◆  公衆電話哀歌  ◆

   ~ 跡地が立ち飲み酒場に ~

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 公衆電話が減ったことを嘆いてばかりいてもしかたない。携帯電話をもたずに暮らすと決めた以上、それは忍従すべきだ。いっそ、この流れを楽しもう。

 

 ちかごろは、公衆電話が撤去された跡地を観察し、記録している。公衆電話の機械は大きい。とりはずしたあとにはけっこうな空間が生まれる。電話帳や、テレホンカードの販売機も回収されるから、何台も並んでいたところだと、そこそこの広がりがある。

 

 けれども、公衆電話を並べるためだけにつくられた場所を転用する妙案はあまりないらしい。配線が抜き取られてまとめられ、電源が塞がれるくらいで、長い棚状の台はそのままにされる。

 

 この場所が酒場になる。帰宅前のサラリーマンが、ネクタイをゆるめ、缶ビールを手に談笑しているのだ。近くのコンビニエンスストアなどで買ってきたのだろう。ビールだけでなく、おつまみも持参である。居酒屋に行くと無駄遣いをする。それを節約しようということなのだろうか。あるいは時間に限りがあって、簡便な会合にとどめようとしているのだろうか。

 

 公衆電話の置かれていた台は、立ち飲みにちょうどよい高さであり、これに目を付けた人達のひらめきはたいしたものである。大衆酒場にならって「公衆酒場」とでもよぶべきであろうか。

 

 こういう場所に1台だけ残された電話を使うのは気が引ける。上機嫌な人達の歓談の輪に切り込んで電話機に近づくのはなかなか難しい。

 

 大阪駅周辺のビルの地下では、にわかづくりの「公衆酒場」があちこちに見られる。他の利用客に迷惑をかけるケースもあったのだろう。「この周辺で飲酒をしないように」との掲示が管理会社の手で貼られていた。

 

 思えば、「公衆便所」と言う表現も減った。露骨すぎるせいか、いまは「市民トイレ」と言うような示し方が好まれる。「公衆浴場」は、銭湯、風呂屋をさすやや堅苦しい用語だが、これも目にする機会が減った。「公衆道徳」も、「マナー」などといいかえられつつある。公衆電話の電話機が姿を消していくだけでなく、「公衆」と言う言葉も減っているようだ。

 

 公衆電話の「遺跡」でくりひろげられる小宴。庶民の活力を感じる一方で、傍若無人な振る舞いには公衆道徳の衰退を読み取ることも出来る。

 

          参考文献 産経新聞掲載
          関西大学社会学部教授 永井良和著

 

参考文献 産経新聞掲載

関西大学社会学部教授 永井良和著


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2015年12月25日

■■【心de経営】 実践編 24 渋沢栄一の論語講義 為政第2-4 20 三十にして立つ

■■【心de経営】 実践編 24 渋沢栄一の論語講義 為政第2-4 20 三十にして立つ


 【心de経営】は、「経営は心deするもの」という意味になります。それとともにフランス語の前置詞であります「de(英語のof)」を活かしますと、「経営の心」すなわち、経営管理として、あるいは経営コンサルタントとして、企業経営をどの様にすべきか、経営の真髄を、筆者の体験を通じて、毎月第二火曜日12時に発信いたします。

【筆者紹介】 特定非営利活動法人日本経営士協会理事長 藤原 久子 氏

 北海道札幌市出身、平成元年7月に財務の記帳代行業務並びに経理事務員の人材派遣業の会社を設立し代表取締役として現在に至っています。
 平素、自社において、従業員満足・顧客満足・地域貢献企業を目指し、ワーク・ライフ・バランスを重視した経営に心がけています。
 一方、自社における経験をもとに、経営コンサルタントとしての専門知識を活用しながら、客観的に現状を認識し、問題発見・解決策の提案や業務改善案、経営戦略への提言など、企業の様々な問題の共有を図りながらアドバイスをしています。

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 本メルマガで【心で経営】の新シリーズが始まり数か月が経過しました。混濁した世の中を生き抜く術・視点は何処にあるのかを私なりにお伝えする事ができればと願いつつ、企業経営の心髄に論語の精神が重なっている事に気付かされ、渋沢栄一に共鳴し、論語が私の愛読書の一つとなっています。

 中国、戦国時代の思想書「大学」におきましては、治国平天下(ちこくへいてんか:国を治め天下を平和に保つこと)の方が主体でありますが、私の論語への想いは、個人的規範が主体になっています。

 そのことから自らの修養の為に論語を学んでゆくのが最適であると考えたのです。何時の時代にあっても、また時代の変化の中でも、いわゆる不倒翁(「起き上がりこぼし」と同意として行き抜いて人間の持っていた、自らの修養と経験に基づくものが、企業経営をしてゆく上で極めて重要であると確信しています。

 ここでご紹介する渋沢栄一の生涯は『論語』との出会いにあります。「明治維新を作った徳川時代的教養とはどういうものであったのでしょうか。徳川時代は、一般的な民においても職字率が非常に高く、当時の世界的水準ではトップではなかったかと言われております。『雨夜譚』をみますと、6歳のときに父の市郎右衛門から教育を受けていたとあります。

 その前の5歳のときから既に文章を読む教養を教えられていて、学ぶという一番基礎を幼児に叩き込まれた渋沢栄一が一番親しんだのは、論語でした。7歳の頃に読み始め亡くなるまで読み続けていた渋沢栄一は、84才から2年余かけて膨大な『論語講義』を遺しました。この点ではまさに不易(ふえき:いつまでも変わらないこと)です。

 

■ 渋沢栄一の論語講義 :   為政第2-4 20

吾れ十有五にして学に志し、三十にして立ち、四十にして惑わず。
五十にして天命を知り、六十にして耳順う。七十にして心の欲する所に従がいて、矩を踰えず。

■【読み】

 子曰(しいわ)く、吾(わ)れ十有五(じゅうゆうご)にして学に志し、三十にして立ち、四十にして惑わず。五十にして天命を知り、六十にして耳順(みみしたが)う。七十にして、心の欲するところに従がって矩(のり)を踰(こ)えず。

■【口語訳】

子曰く、私は十五歳で学問の道に入る決心をし、三十歳で自信を得、四十歳で怖いものがなくなり、五十歳で人間の力の限界を知った。六十歳になると何を聞いても本気で腹を立てる事が亡くなり、七十歳になると何をやっても務めずして度をこすことがなくなった。

 

■【解説に出てくるキーワード】

◇ 「志、立、惑、天命、耳順」

孔子の生涯でそれぞれ十五歳、三十歳、四十歳、五十歳、六十歳、にどのような境遇、心境にあったかを括って表現した文言。年齢を意味としても使われる。「志学」を十五歳、「而立」三十歳、「不惑」を四十歳、「知命」を五十歳、「従心」を七十歳にあてる言い方も広くされている

                参考文献 論語と渋沢栄一 プレジデント社

【コメント】

 孔子の理想とした政治のあり方とは、人民に道徳や良心を教示しながら自律的な社会秩序を構築することでありました。

 そこで孔子自身の生涯を省み、『私は十五歳で学問に専心する決意をし、つまり志学の精神を持ち、耳学問や書物からの研鑚を重ねたことにより、30歳でひとり立ちしたこと、以後は人徳を積み重ねる人生を簡潔に表現しています』と述べています。私達が人生を如何に生きるべきかという一般論的人生の指標として読むこともできそうに思えます。

 ここで誠に僭越ですが、私自身に当てはめてみることに致しました。わたくしの十五歳は学問の道を歩み乍ら、ひそかに世界平和を願っていました。三十歳にして家族の純粋な愛情に感謝の心を持って、それなりに自立できるようになり、四十歳にして狭いものの見かたに捉われることなく、次第に心の迷いが無くなって参りました。

 五十歳になりました時には、自分自身に与えられた天命を自覚し、道徳と経済は一体であると説いた渋沢論語と自社の経営理念を率直に考策してゆくことになるのです。六十歳になりますと、自分自身を律しながら何につけても柔軟に受け入れる事ができるようになって来たように思います。七十歳に入りまして、自然に人の道に寄り添いながら生きて行く事に喜びを得られているという心境になってきています。

 現代は当時に比べて寿命も延びていますし、見聞するにしても現代の情報化社会では過去とは比べ物にならないほど情報量が多くなって来ています。私の企業人生は45歳にして会社を設立し、10年間はマラソンの時代、以後5年刻みで変革・確立の時代を経て、現在は将来への展望と題してコンサルタントの道を歩んでおります。

 皆様ご自身がどの様な環境下にありましても、生きて行く指標を揺るぎないものとする為に、夢ある人生の設計図に沿って実践してゆく事が、楽しいと感じ取れます様に願っております。

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2015年12月15日

■■【経営コンサルタントの独り言】 財政破綻からの回生

■■【経営コンサルタントの独り言】 財政破綻からの回生

日本経営士協会は、ご存知かと思いますが、戦後復興期に当時の通産省や産業界の勧奨を受け、日本公認会計士協会と母体を同じくする、日本で最初にできた経営コンサルタント団体です。

 その協会の会員の声を毎週火曜日12時に、ブログを通じてお伝えしています。

 

財政破綻からの回生


 夕張市は財政破綻と高齢化で全国的に有名になってしまいましたが、財政破綻によって病院がなくなっても、返って幸せに暮らせる状況を創りだしつつあるようです。

「医療崩壊のススメ」(http://logmi.jp/19478) 過激なタイトルの記事ですが、

1.積極的に運動や体操を取り入れて生活習慣病で医療の世話になる機会を減らす。

2.高齢になって癌の宣告をされても治療や手術は受けない、普通に生活して死期を迎える。

 財政が破綻して、お金に頼れない故に出てきた生活スタイルの見直しは、膨張一途の医療費・社会福祉費に歯止めを掛ける先駆的な取り組みであり、財政負担に苦しむ市町村の良きお手本になるかと。

 今年も既に師走、忘年会シーズン到来です。北の方からは降雪の便りが飛んできますが、こういう季節こそ心を通わせ、温かい気持ちで年末年始を迎えたいものです。


【筆者】 石原 和憲 先生


  新環境経営研究所所長
  日本経営士協会登録経営士、横浜経営支援センター センター長
 大手事務機器メーカーに永年勤務後、経営コンサルタントとして独立。
 「21世紀の環境経営を実現する技術コンサルティング ~地球環境に優しい21世紀のモノ作りを実現すべく、リスクマネージメントの視点で企業経営を支援する~」という理念の基にご活躍


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【 注 】

 原稿時期と季節感やタイミングが合わないことがあります。原則として筆者の現行通り掲載しますが、前述の理由等から、発行者が、文章を変更した部分もありますが、ご容赦くださるようお願いします。

 

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