2012年11月20日

■■【コンサルタントのトンボの目】 商品開発の主役は??技術

■■【経営コンサルタントのトンボの目】 商品開発の主役は生物模倣技術

 

  経営コンサルタント事務所 

  B・M・S・21代表 山本 修

  日本経営士協会 理事 関西支部長


 山本先生は、美容サロンを独立開業され、その経験を元にサロン経営者に「商品管理」「顧客管理」「計数管理」を提案し、サロン経営の生産性向上に成果を上げてこられました。近年は中小企業のコンサルタントとしてもご活躍中です。

 また「日本経営士協会 関西支部長」として活躍されておられます。


 
筆者詳細情報 
http://www.jmca.or.jp/meibo/pd/0060.htm

 

■ 「生物模倣技術手法」


 近年の技術開発には目を見張るものがある。「生物模倣技術」と呼ばれる手法が自動車や電機各社で成果を上げ始めている。この背景には、1メートルの10億分の1という極小の世界を再現する「ナノテクノロジー」の進化が大きく貢献しており、また、「モデル」が実在する生物であるため開発期間を短縮し易いことも特徴であるという。


 厳しい自然淘汰の中で進化してきた生物の形状は完成度が高く、扇風機の羽や掃除機のスクリュー等家電製品のほか、自動車部品などへの応用も広がって来ていると言われている。


 「トンボの目」では、この模倣技術についてどのようなものがあるのか探ってみた。以下、産経新聞記事より抜粋したものである。


■ 「生物模倣技術続々と実用化」


 日東電工が今年2月に実用化を発表したのは、ヤモリの足の裏をヒントにした粘着テープである。


 ヤモリの足裏には、細かな毛が密集し、さらにその一本一本の毛の先端が100~千本にも分かれており、この構造でヤモリは壁や天井を落ちずに歩き回れる。この構造を模倣することで、どんな特殊な環境でも強力に接着する一方で簡単にはがせる粘着テープを開発した。開発担当者は、「自然は偉大な教科書だ」と話しているという。


■ 「低騒音化、燃費の向上も」


 シャープでは、白物家電に生物模倣技術を積極的に応用しており、扇風機の羽の形状に、2千キロの距離を移動するアサギマダラと呼ばれるチョウの構造を取り入れた。


 高効率の飛行の秘密は羽根表面のうねりと外周部のくびれで、形状を真似ると、扇風機の羽根の枚数は減らしたにも関わらず「騒音が小さくなり、風の当たり具合が心地良くなった」と開発担当者は言っている。


 また同社が掃除機のスクリューの表面上で模倣したのは、圧縮された毛玉をつくりだす猫の舌の表面にある無数のトゲ状の突起。スクリュー表面に同様の突起をつけたところ、ダストカップのゴミが10分の1の大きさに圧縮。開発者は「生物のつくりは非常に効率的に出来ている」と完成度の高さに驚いているという。


 一方、トヨタ自動車が自動車部品の摩擦を低減するのに注目したのは、キリギリスの足だった。


 キリギリスの足裏には六角形のタイル状の模様が蜂の巣のように並んでおり、接する部分の摩擦が減ることが判明。ガソリンを燃焼させて動く自動車は、燃焼の衝撃のたびに摩擦が起こる。部品劣化の防止や燃費向上に繋がる為、[現在は基礎研究の段階だが、出来るだけ早く実用化したい」と言う。


■ 「開発スピードアップ」


 製品開発には数十年かかるケースもある。しかし自然の知恵を借りれば、求める成果が得られ易くなり、開発期間を短縮出来る可能性もあり、開発コスト削減にもつながる。


 「何億年と種を残してきた生物の形状には、商品の性能を高めるヒントが詰まっている」と言われており、今後ますます楽しみな分野である。




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