2014年08月13日

■■【経営コンサルタントのお勧め図書】 クリティカル思考

■■【経営コンサルタントのお勧め図書】 クリティカル思考

 「経営コンサルタントがどのような本を、どのように読んでいるのかを教えてください」「経営コンサルタントのお勧めの本は?」という声をしばしばお聞きします。

 日本経営士協会の経営士・コンサルタントの先生方が読んでいる書籍を、毎月第4火曜日にご紹介します。

      今日のおすすめ

 

 『クリティカル・シンキングがよーくわかる本』(今井 信行著:秀和システム)

      KKD(経験・感・度胸)思考からの脱却(はじめに)

 私達はビジネスを、経験と感に基づいて行っていることが多くありませんか。勿論経験や感は大切ですが、特定の枠組みの中で経験と感を生かしたら、より良い成果を得る事が出来ます。

 特定の枠組みとは何でしょう。それはロジカル・シンキングとクリティカル・シンキングです。

 ロジカル・シンキングは何かと言う事については、研修などで使われ、結構よくご存じではないでしょうか。例えば「SWOT分析」「PPM分析」「ファイブ・フォース」「ポーターの三つの基本戦略」等です。これらは「フレームワーク思考」と言い、「オプション思考」「プロセス思考」を合わせた3つが、ロジカル・シンキングの主なものだと著者は言っています。ロジカル・シンキングで使うツール(SWOT分析など)を『意思決定ツール』と著者は呼んでいます。

 さて、クリティカル・シンキングとは何でしょう。著者はこう表現しています。「現状を肯定的に見ないで、ゼロベース思考で考えます。その際にこれらの『意思決定ツール』を手段とし、統合的に思考の手順を体系化し、組合せ、問題・課題に取り組む思考技術体系です。」

 私は仕事柄、過去十数回コンサルタントを使いました。コンサルタントの良し悪しは何で決まるか。課題設定・問題解決(plan)、アクション(do)、検証(check)、改善(action)の手順・体系化まで考えているかどうかで決まります。つまり、クリティカル・シンキングをしているかどうかです。

      クリティカル・シンキングを身につけましょう。

 

【課題設定・問題解決(plan)の段階でクリティカル・シンキングを】

 著者は、この段階からクリティカル・シンキングを勧めています。問題解決のための行動計画策定までに、「課題設定⇒分析(現状把握・分析)⇒検証(仮説立案・仮説検証)⇒意思決定(アクションプラン策定)」の手順を踏むことで、進むべき正しい方向性を産むことが出来るとしています。

 著者は、これらを具体的事例により判りやすく説明しています。是非一読されると、KKD(経験・感・度胸)のみによる、成果率の低い方法から脱却できます。

【プロセス・マネジメント経営を】

 著者は、「当たり前のことを当たり前に出来る会社」が最終目標と言い切ります。

どうすればいいのでしょう。

 それは、作り上げたアクションプランを、燃え上がった変革の情熱を維持し、達成することだと言います。具体的にはアクションプランを行動計画表に落とし、行動計画表により進捗管理をします。出来たか出来ないかをチェックし、出来ない場合はどうしたら出来るようになるか行動計画表の見直しをします。出来るようになったら、次の改善へのステップを新行動計画表に落とし、同様のサイクルを回します。

 ここまで来ると成果が出てきます。しめたものです。著者は、「次は一段上の当り前企業を目指そう」と言っています。

 

      クリティカル・シンキングが経営を改革する(むすび)

 「クリティカル・シンキングが経営を改革する」。ほんとかなと思う人は是非この本を読んでください。必ずあなたの携わっている部門・企業の経営を改革することができるでしょう。

 「ISOのマネジメント・システム要求事項」をご存知ですか。これこそ、クリティカル・シンキングを具現化した代表的なものだと私は思っています。ISOを真面目に、即ち認証を取るだけを目標とするのでなく、経営改革のために、地道に取り組んでいる企業は見事に経営改革を成し遂げています。

 話はISOに跳んでしまいましたが、まずはこの本を読んで、クリティカル、シンキングとは何かを理解する処からスタートしてみませんか。

 ここまで読んで頂き、もし、よく解らないなと思われた方は、そこで諦めずに、疑問を持つ、問題意識を持つことが大切です。それが、物事が前向きに良い方向に進むかどうかの分かれ目なのです。

【酒井 闊プロフィール】

 10年以上に亘り企業経営者(メガバンク関係会社社長、一部上場企業CFO)としての経験を積む。その後経営コンサルタントとして独立。

 企業経営者として培った叡智と豊富な人脈ならびに日本経営士協会の豊かな人脈を資産として、『私だけが出来るコンサルティング』をモットーに、企業経営の革新・強化を得意分野として活躍中。

  http://www.jmca.or.jp/meibo/pd/2091.htm

  http://sakai-gm.jp/

 

【 注 】

 著者からの原稿をそのまま掲載しています。読者の皆様のご判断で、自己責任で行動してください。

 

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