2013年05月05日

■■【経営コンサルタント竹根の起業日記】これまでのあらすじ 

■■【経営コンサルタント竹根の起業日記】 これまでのあらすじ 
 

  
【小説 新米経営コンサルタント竹根の起業日記】 経営コンサルタントのありし日

<プロジェクトX風に読む>

 【小説・経営コンサルタント竹根の起業日記】は、10年のサラリーマン生活をしてきた竹根好助35歳の経営コンサルタントとしての独立起業日記である。私の分身とも言える友人が、文才のない私に代わって書いてくれることになった。 これから経営コンサルタントとして独立起業をしようと考えている人の参考となることを願い、経営コンサルタントとしての実践を経験的に語る。 ただし、ここに記載されていることは実在の企業とは何ら関係のないことである。また、この日記を参考にして生じた君もしくは君の関係者に発生した問題については、当方は一切関知しない。 では、諸君の成功を祈る。

【ご挨拶】 小説・経営コンサルタント竹根好助シリーズは、私の生涯の友人で、私の経営コンサルタント業について、私以上に詳しく理解している作家千平紗門氏の作です。当ブログでも彼の作品の一つを連載したことがあります。 この度、千平紗門氏が、竹根好助の若かりし頃を現代に置き換え、これから経営コンサルタントを目指す人、経営コンサルタント業を始めたばかりの人を対象に、日記風に紹介して下さります。 上記の人だけではなく、すでに経営コンサルタントとしてご活躍の先生や企業の経営者・管理職の方々にも何らかの示唆があると思います。 私の昔話が、現代に置き換わって紹介されるのを読ませていただき、何となくこそばゆい思いをしています。 日記ですので、小説のように起承転結があるわけではないですが、日々、何かを読者の皆さんに感じ取っていただければ幸いです。【初めてお読みになる方】 初めての方で、これから経営コンサルタントを目指そうという場合には、初回からお読みになることをお勧めします。このブログは、毎日20時30分頃発信するようにしていますが、翌朝7時過ぎに、再掲載もしています。【バックナンバーの読み方】 ←クリック バックナンバーは、上記をクリックして、【小説・経営コンサルタント竹根の起業日記】のカテゴリーで読みたい日のブログをクリックすると読むことができます。当該日を開いた後、そのブログの最後に「同じテーマの記事」の下に3日前までのブログのリンクが貼られているので、それをクリックすると読むことができます。

あらすじ】 かねてより経営コンサルタント業に興味を持っている竹根好助は35歳の商社マンである。4月1日に妻にサラリーマンを辞めることを告げたが、エイプリルフールと間違われて相手にされなかった。 通勤途上で、「経営コンサルタント」をキーワードとしてグーグルで検索したところ、トップに表示された「経営コンサルタントへの道」というページが妙に気になり、毎日のように開くようになった。 そのサイト運営者の「愛」という人に俄然興味を持つようになった。愛コンサルタントという男のプロフィールをそのサイトから見ることにした。「経営コンサルタント不要な企業作り」というコンセプトには驚きと共に、共感を覚えた。 私は、多分返事は来ないだろうと思いつつも、思い切って、愛コンサルタントにメールを出した。大物から返事が来るわけはないと思いながらも返事を心待ちにしているとメールが愛コンサルタントからメールが来た。それだけではなく、若手経営コンサルタントの勉強会に誘いの声がかかった。 知修塾が開始される前に、愛コンサルタントは貴重な時間を割いて、経営コンサルタント業界などについて親切に、わかりやすく説明してくれた。知修塾は、若手経営コンサルタントが交代で講師を務めて「問題解決手法」という課題に取り組んでいた。 私は、知修塾に参加している協会会員がお互いを「先生」と読んでいることが奇異に感じられた。メールでそのことを書くと早速、その理由が返信されてきた。 これまで経営コンサルタントというのは、あまりよいイメージを持っていなかったが、この協会の対応や会員を見ていて、それが間違いであったことに気がついた。 経営コンサルタントに特化したメールマガジンが、協会から毎月7回発行されているので購読申込をした。早速配信されてきたが、なんと500号近くも続いている、その持続力に敬服した。 経営士・コンサルタントという言葉が気になり、また同じサイトを開くと経営コンサルタントの資格についての記述とともに「中小企業診断士だけが経営コンサルタント資格ではない」というショッキングな表現が目に留まった。そのページに入ると、まずは、経営コンサルタントの歴史について書かれていた。日本経営士協会が他に知られる著名な組織・団体・会社よりも早く、日本で最初にできた経営コンサルタント組織であることがわかる。 経営士は、実務経験や専門性の高さが評価され、暗記科目的なテストではないという実践的な経営コンサルタント資格であることが分かった。何とかこの資格を取りたいという気持ちが、ライバルを夢で見るほどになったので、日曜日にかかわらず、親友であるライバルでもある秋元に会うことにした。 経営コンサルタントという職業は、どのようなことをするのか、具体的に知らないことに気がついた。ましてや経営コンサルタントにもいろいろなタイプがあるとは思いもしなかった。いわんや、経営コンサルタントにも「ドメイン」が重要であるとはつゆ知らずでいた。 私は、経営コンサルタントになりたいという漠然とした気持ちはあるものの、具体的なドメインなど、考えてもみなかった。ところが、秋元はすでに自分のドメインのフレームができはじめているのである。ライバル心がムラムラと沸き上がる。その様な折に、メールマガジンで「短期資格取得集中講座」という記事を読んだ。秋元もその講座を受講する気になっているので、一緒に受講することにした。しかし、妻が承知するのか、難関をくぐり抜けるのか、心配になった。躊躇しながらも妻に話すと、あっけなく認めてくれた。 講座受注で取得できるという経営士補という資格が何か、どのような資格なのか、分からなくて悶々としていた。日本経営士協会のサイトを見て、ストンときたわけではないが、何となく理解できた。すなわち経営士補とは、コンサルタントのアシスタントができるよちよち歩きの状態で、将来一人前になる前の人に与えられる資格であることが分かった。今年のゴールデンウィークは、子供達がかわいそうだが、受講することにし、申込書を書いた。 翌日、受講受諾のメールが届いただけではなく、会員待遇で受講料を支払えば良いという特別な取り計らいがあった。非常に良心的な団体であることを再確認できた私と秋元は、入会手続きに入ることにし、書類を揃えた。
【登場人物・団体・企業】◇ 竹根好助 若き日の竹根、35歳の商社マン、2013年4月1日に経営コンサルタントとしての独立起業を考える。◇ 秋元 竹根の大学時代からの親友。教育学部で数学を専攻◇ 中塩 竹根の隣席にいる一年先輩の同僚◇ 日本経営士協会 経営コンサルタント業界で最初にできた資格付与・育成の団体。首都圏で「知修塾」という若手コンサルタント育成講座を毎月開催している。◇ SB社 パソコンソフトウェアの流通業者で出版も手がける

  5月3日 短期集中講座の初日

 連休の後半が始まった。私にとっては、連休と言うより日本経営士協会の短期集中講座の初日という認識しかない。

 会場は、飯田橋駅から徒歩3分という、日本経営士協会の研修室である。日本経営士協会には、知修塾で一度訪問しているので場所はよく解っている。三十分くらいの時間的な余裕を見て、いつもより早めに家を出た。

 会場には開始四十分前についたにもかかわらず、すでに会場の三分の一くらいが埋まっていた。受付には、先日知修塾の受付をしていた事務局の人が対応をしてくれた。愛想はあまり良くないが、まじめそうな人で、何となく好感を覚える。

 この講座受講料を、会員待遇にしてくれたのはこの人だと思って、思い切ってお礼を言うと、目配せして、あまり大きな声で言うなと言う信号を送ってきた。おそらく会員待遇で受講できるように、彼の一存でしてくれたのだと分かった。小さな声でお礼を言うと、「がんばれよ」と短く言葉を返してくれた。受講者の中に親友の秋元がいるはずだと見回したが、彼の姿は見えなかった。先日の知修塾で言葉を交わした人と目が合い、軽く笑顔を返したら、手を挙げて答えてくれた。

 私より五分ほど遅れた秋元も到着した。

 時間ぴったりに講座が始まった。さすが、経営コンサルタントの協会だけあると思った。

 受講中の注意事項が終わると、協会の歴史について、事務局担当理事という先生が講義を始めた。すでにWebサイトで基本的な情報を集めていたので初めのうちは何となくホッとするような気持ちがした。

 ところが協会の行動規範という話の中で「三共」という言葉が出てきた。共業・共用・共育という行動規範を持って活動するように説明された。経営コンサルタントというのは、一匹狼の人が多いと聞いていたので、共業という言葉が奇異に感じた。しかし、なぜ共業なのかという説明を聞いて、納得した。

 今日のようなグローバル化の中でのコンサルティングは一人では対応できない時代で、チームで仕事をしないと、クライアントのニーズに充分に答えられないというのである。

 目から鱗であった。
 一時間ほどの説明の後で、休憩があり、午後一杯財務の授業であった。財務は不得意な分野であるにもかかわらず、何となくすんなりと受講をすることができた。実例が多く採り上げられたので、わかりやすかったからであろう。

 帰りは、疲れがドッと出て、秋元と一杯飲む気分でもなく、二人とも無言のまま、途中まで一緒に帰った。

                                    <続く>

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