2013年08月22日

■■【経営コンサルタント起業日記】八月二一日 上から目線

■■【経営コンサルタント竹根の起業日記】 八月二一日 大企業と上から目線


 
 【小説・経営コンサルタント竹根の起業日記】は、10年のサラリーマン生活をしてきた竹根好助35歳の経営コンサルタントとしての独立起業日記です。
 これから経営コンサルタントとして独立起業しようと考えている人の参考となることを願い、経営コンサルタントとしての実践を経験的に語るつもりです。

【 注 】
 ここに記載されていることは実在の企業とは何ら関係ありません。


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 八月二一日 大企業と上から目線

 日曜日にアポイントのメールが入った工作機械の中堅商社であり、メーカーでもあるスペシャルマシン社の社長と、新橋の小さな小料理店へ向かった。かつては、仕事柄このようなお店を接待によく使ったが、近年はその機会は少なくなった。

 先方から見ればこちらは大企業であり、顧客であるので、社長は下座に座って、私を待っていた。私は、上座に座ることに非常に抵抗感を感じているので、いつものように上座を左手または右手に見る位置で対面する形にしてもらった。お互い、取引先同士で対等であるので、上座下座という感覚はふさわしくない。

 差し障りのない話から始まったが、T社長は居住まいを正して話し出した。数か月前に新製品を、私の上司にあたる部長に紹介したところ、返事もなく、困っているという。新製品と言うより、新製品の商品化企画提案といった方が正確である。

 試作品ができた段階で、部長の意見を聞き、改良点の指摘を受け、商品化できる技術的な見通しが立ったものの、市場に類似品がないので売れるかどうかわからない、商品化するには、製造工程の見直しが必要で、それに費用がかかる。その費用がスペシャルマシン社の現状では資金不足なので、共同開発、特許の共同出願という形を提案したらしい。

 そこで、顧客を知っている私に、試作品を見て、部長に進言してくれないかという依頼である。

 本題が理解できたので、その件は終わりにしてから、T社長に、この種の話は、対等なビジネスとして、堂々とわが社なり、貴社で話し合うべきテーマではないかと話した。

 「竹根課長は、大企業と中小企業の立場がお解りではない」と言われてしまった。

 大企業は、知らず知らずの間に、上から目線で取引先を見ていることを、いろいろな事例で話してくれた。


八月二十日 課長会議

 お盆休みが明け、臨時の課長会議が召集された。事前通知もなかったので、部下の同行スケジュールをキャンセルして出席した。

 会議と言いながら、部長が長々と演説をぶち、各課の上半期の売上予想を発表させた。その様な数値発表は、自社ネットで課長は閲覧することができるのに、なぜ会議でこのようなことを繰り返すのか、意見を何度も言ったが改まらない。

 私の番になったときに、結果をプロジェクターで投影しながら、詳細は後で見て欲しいと言ってから、休み中に作成したグラフをいくつか紹介しながら、わが部の実状を説明した。

 課長達からは、驚きと賞賛の声が上がった。

 ところが、部長は「君には過去の売上データを閲覧する権限がないのに、ハッキングしたのか」と顔を真っ赤にして怒鳴った。状況を説明しても「懲罰は免れない、覚悟をしておけ」というだけである。

 私は、それを聞き流し、「これは売上高分析だけであるが、さらに利益を勘案して分析してみたい」と締めくくったので部長は納まらない。

 会議後、部長席に呼ばれて、三十分以上、お説教を食らった。時間がもったいないと思っていた矢先に、平葉さんが、緊急の用事だと呼びに来た。実は彼女の機転であって、大した要件ではなかった。

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