2013年09月03日

■■【トンボの目】 住まいの語源・縁の下の力持ち、縁の下の舞

■■【経営コンサルタントのトンボの目】 住まいの語源・縁の下の力持ち、縁の下の舞

  経営コンサルタント事務所
  B・M・S・21代表 山本 修 先生
  日本経営士協会 理事 関西支部長

 山本先生は、美容サロンを独立開業され、その経験を元にサロン経営者に「商品管理」「顧客管理」「計数管理」を提案し、サロン経営の生産性向上に成果を上げてこられました。近年は中小企業のコンサルタントとしてもご活躍中です。

 また「日本経営士協会 関西支部長」として活躍されておられます。

 筆者詳細情報 http://www.jmca.or.jp/meibo/pd/0060.htm


今号もまた、住まいに関わる言葉で恐縮だが、スポーツを始め各種の栄光の陰には、決まってそれを支える「縁の下の力持ち」と評される裏方が、功労者としているものである。


■ 「縁の下の舞」が語源

言うまでもないことだが、「縁の下の力持ち」とは、人知れず陰で人の為に努力や労力を厭わないことや、またその人を指す言葉である。そしてこの「縁の下」も「住まい」に関わる言葉である。

一説にはこの言葉の語源とされている行事が、大阪・四天王寺で行われているという。毎年10月22日(旧暦2月22日)の太子殿西庭で行われる経供養である。四天王寺は聖徳太子が建立した寺と言われ、経供養はお経の伝来を記念して始められた舞楽法要である。
現在は一般にも公開されているが、この舞楽は当時から長く非公開で、密かに太子殿の縁の下の庭で執り行われていた為、「縁の下の舞」とも呼ばれた。舞台の上ではなく、舞台の下で人に見えないところで舞っていたことから、人が見ていないところで骨を折り、努力することを例えた言い回しとなった。

いつしか「縁の下」はそのままに、行動や努力を表す「舞」は「力持ち」という支える人や行動を示す言葉となっていった。

いろは四十七文字に「京」の字を加え、四十八文字で諺・教訓を絵解きした京都の「いろはかるた」に、「え」と「ゑ」に「縁の下の力持ち」と「縁の下の舞」の二つが採用されていることも意味深い。

人の為に陰で努力し、支援するという美徳を子供たちや後世に伝えたいという強い意思が、ここに表れているのであろうか。

「縁の下」にまつわる言葉は他にもある。「縁の下の鍬使い」とは、窮屈で十分に働くことが出来ないことを言い、「縁の下の筍」は、立身出世が出来ない人の例えとして使われる。

ここでは「縁の下」という限られたフィールドでは思うような働きや才能が発揮出来ない様子を示している。


■ 「縁側」「縁の下」の役割

「縁の下」とは、伝統的な日本建築にある縁側の下や床下のことを指す。古来、木造建築では玉石基礎の下に採石や割栗石を敷き、柱を立て、ある程度の高さに床を張り、根太を渡して支えていた。

この縁の下(床下)の空間があることで床下に風が通り、空気が循環し、床下に湿気がこもるのを防ぐことで建物を長持ちさせることが出来た。万一床や基礎に不具合が生じた際は、人が入り込んで修理も出来る構造になっていたのである。

縁側は、気の置けない友人が訪れるコミュニケーションスペースであり、時には庭を眺め、日向ぼっこも出来るゆとりのスペースでもあった。

また、軒先に干し柿を吊るし、縁の下は野菜の仮置き場とするなど収納スペースともなった。

しかし、家族形態の核家族化が進み、近隣との付き合いや、ライフスタイルも変わる中で和室と外廊下といった間取りは少なくなり、縁の下は失われていったのである。今、縁側の機能を代替しているのはウッドデッキやベランダ、バルコニーと言えるかもしれない。

現代の住宅では高気密化・高断熱化が進み、工法や建物の建つ気候風土によって様々な選択肢がある。

また、万一の場合床下の不具合などへの対策には、最新鋭の装置があり、小型精密カメラや床下点検ロボットなどを使って床下空間を映像化して点検できるようになっている。

「縁の下の力持ち」や「縁の下の舞」は、こうした装置やロボットに取って代わられようとしている。


参考文献:週刊新潮掲載・大和ハウス工業総合技術研究所+荒田雅之著
 

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