2013年10月08日

■■【経営コンサルタントのトンボの目】住まいの語源・間取り 

■■【経営コンサルタントのトンボの目】 住まいの語源・間取り 

  経営コンサルタント事務所
  B・M・S・21代表 山本 修 先生
  日本経営士協会 理事 関西支部長

 山本先生は、美容サロンを独立開業され、その経験を元にサロン経営者に「商品管理」「顧客管理」「計数管理」を提案し、サロン経営の生産性向上に成果を上げてこられました。近年は中小企業のコンサルタントとしてもご活躍中です。

 また「日本経営士協会 関西支部長」として活躍されておられます。

 筆者詳細情報 http://www.jmca.or.jp/meibo/pd/0060.htm

 

 
◆  住まいの語源・間取り  ◆

  読者の皆さんは、「間取り」という言葉で何を思い浮かべるだろうか?

 一般的には、住まいの部屋の取り方や配置を連想する方が多いと思われる。しかし、「間取り」という言葉には別の意味もある。少し間を取るや、間を置くなど、ちょっと時間を置くことも「間取り」という。

 間は、使われる言葉から、大きく分けて空間として、また時間として捉える意味がある。どちらの意味でも「万葉集」に書かれており、古くから使われてきたと言われる。


■ 多様な意味を持つ「間」

 「間」を時間として捉えると「間を取る」「間を空ける」といった言葉は、リズムやタイミングを指す。特に、芸事の芝居や落語、漫才などの台詞や言い回しなど、余韻を残す無言の時間を意味し、また、「間がいい」という言葉はセンスの良さも表している。

 一方で空間として捉えると、住まいの部屋を示す言葉にもよく使われる。今日ではリビングルームという言葉に取って代わられた感もある「居間」「茶の間」、訪問客をもてなす「応接間」や、ゲストルームを意味する「客間」、掛け軸や生け花を飾る、座敷飾りの空間である「床の間」など、様々な部屋の名称に「~の間」は用いられている。

 「間」を「けん」と読むと、柱と柱の間を指す。当初は長さを表す単位では無かったが、租税計算の為、土地を測量した際に「間」(けん)を用いたことから長さの単位となったと言われる。

 尺貫法を土地や建物の取引や証明に使うことは、1966年(昭和41年)以降は計算法により禁止されているが、建築や家具の基本寸法として1間=6尺(約182cm)という単位は慣習的に残っている。現在でも使われているのは、この単位がヒューマンスケールであり、日本人が部屋の広さを畳数で言われるとピンとくるからであると思われる。


■ 間取りの変遷

 古代から平安時代の寝殿造りは、ワンルーム仕様の広い板の間であった為、几帳や御簾などの鋪設(しつらい)で区切って間取りを形成した。

 障子や襖などで続き間を仕切る、和風住宅の原型と言われるのは、近世(安土桃山時代~江戸時代)に建てられた書院造りの武家住宅である。

 庶民の家は、現存する古民家から、床は土間、板の間、座敷で構成されたことがわかる。その間取りも土間に接して広い部屋を設けた広間型や、田の字型の4間取りのプランが設けられていた。

 そして1956年(昭和31年)、日本住宅公団から画期的な住まいの間取りが発表される。それが現在の間取りの主流ともなるDKスタイルである。当初の間取りは、居室(寝室)2間と台所と食堂を兼用するダイニング・キッチンの2DKであった。目指したのは食寝分離であり、親と子が寝室としても使う各々の個室の確保であった。

 公団の2DKは、のちに3DK、3LDKといった間取りに発展した。間取りが現在の「~DK」と表記されるようになったのは、公団住宅の間取りに由来するものである。


■ 現代の間取りの決め方

 現代の注文住宅の間取りは、家族構成とそれぞれのライフプランに併せて検討される。

 但し、二世帯住宅や賃貸併用住宅、さらには愛犬などの居場所を確保するペットとの共存プラン、趣味の楽器を楽しむ為に防音ルームを設けるなど、住まいに求められる要望や事情は多種多様なので、家族の数だけ間取りの正解がある。

 分譲マンションや分譲住宅の場合は、3LDKや4LDKなど定番の間取りに合わせて購入者が生活する。人には間取りに合わせて生活する適応能力があると言える。中古住宅の流通市場で特定の家族に最適化された注文住宅より、分譲住宅の「定番の間取り」が人気なのはそんなところに理由がある。

 「待つ間が花」という言葉があるが、家づくりで間取りやその使い方を考えるのは楽しいものである。新居を訪れる人に「間(取り)がいいね」とセンスを褒められたいものである。


参考文献:週刊新潮掲載 大和ハウス工業総合技術研究所 荒田雅之著

 

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