2013年11月05日

■■【トンボの目】住まいの語源 「地震・雷・火事・親父」 1

■■【経営コンサルタントのトンボの目】住まいの語源 「地震・雷・火事・親父」 1

  経営コンサルタント事務所
  B・M・S・21代表 山本 修 先生
  日本経営士協会 理事 関西支部長

 山本先生は、美容サロンを独立開業され、その経験を元にサロン経営者に「商品管理」「顧客管理」「計数管理」を提案し、サロン経営の生産性向上に成果を上げてこられました。近年は中小企業のコンサルタントとしてもご活躍中です。

 また「日本経営士協会 関西支部長」として活躍されておられます。

 筆者詳細情報 http://www.jmca.or.jp/meibo/pd/0060.htm

◆  住まいの語源 「地震・雷・火事・親父」 1/2 ◆

■ はじめに

 怖いものを並べた諺だが、地震、雷、火事に比べて親父が怖い存在で無くなったと思われる現在では、死語とも言われている。一方で、この夏の猛暑やゲリラ豪雨、急な落雷や突風などの異常気象を思うに、親父以外の地震、雷、火事、といった天災は未だに怖い存在である。

 では、この諺は何時から使われだしたのだろうか?実はこの言い回しは、なじみのある有名な作家も作品の中で用いてきた。夏目漱石は「人生」という随筆の冒頭で「先づ地震、雷、火事、爺の怖きを悟り・・・」と述べている。太宰治は「思ひ出」という短編小説の中で「地震雷火事親爺、それ以上に怖い戦争が起こったなら先づ山の中へでも逃げ込まう」と記述しており、慣用句として定着していたことがわかる。

 もっとさかのぼると、江戸時代後期の作と言われる仇討小説「柳荒美談後編」には、「世にいふ通りに地震雷火事風親父、是らが怖いものなり」と風も加えて記されている。雷神と風神は対になることから、風が加わっても不思議ではないが、安政の大地震(1855年)の後、庶民の間で流行した版画「地震けん」に描かれたのは擬人化した地震(鯰)、雷、火事、そして親父である。

 この諺は現代では恐ろしいものの順にあげているとの解釈も多いが、明治時代の辞典類では順番に記載したとの記述はない。

 「地震雷火事親父」の親父は大山嵐=台風、嵐を意味するという異説もある。現代風に言い直すと「地震雷火事台風」となり、お天気キャスターの森田正光氏も著書「雨風博士の遠めがね」(新潮社)で、天災の怖さを指摘する教訓として腑に落ちると述べている。

 確かに、昨今のゲリラ豪雨や台風がもたらす甚大な被害を見るにつけ、恐ろしきものを喚起する意味で「地震雷火事~」を天災への教訓とする意見も一理あると思われる。

 しかし、ただ天災の列記だけではなく、最後に親父という存在で〆ることで、言葉(ことわざ)としての妙味が生まれてくるような気がしてならないのは筆者だけであろうか。 <つづく>

■■ 経営コンサルタントの独り言 クリック

 経営コンサルタントの視点から、経営や人生のヒントになりそうなことやブログの中から選りすぐった文章を掲載しています。

それを実現するには、簡単に、短期間に出版できる方法があります。




同じカテゴリー(経営のカンどころ)の記事

※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。