2013年11月29日

■■【日本経済の読み方】日本の貿易赤字はどのくらいかご存知?

■■【日本経済の読み方】  日本の貿易赤字はどのくらいかご存知?

 時代の流れを時系列的に見ると、見えないものが見えてきます。NHKの放送や新聞・雑誌などを見て、お節介心から紹介しています。


独善解説

■ 日本の貿易赤字はどのくらいかご存知? 2013/11/29

私が子供の頃は、日本は資源が乏しいけど、豊富な労働力があるから、海外から資源を輸入して、それを加工して輸出するという「加工貿易」が望ましいと社会科の時間に学びました。

1970年に私はアメリカ駐在を命じられ、ニューヨークを拠点に全米を飛び回りました。いわゆる「企業戦士」で、「安かろう、悪かろう」とさげすまされながら、日本製品を海外に輸出をする先駈けをしてきました。

やがて日本製品の優秀さが認められますと、為替レートが1ドル360円が208円に切り上げられ、それが為替レートの自由化でドンドンと円高に向かいました。当時から比べるとドルの価値は三分の一以下に減ってしまったと言うことです。

それでもリーマンショックまでは、日本製品は海外に溢れるとまで言われるほど、輸出や海外進出でもてはやされ、貿易黒字は拡大するばかりでした。

ところが、今や日本は12兆円の貿易赤字国となってしまいました。

福島第一原発以来、原油や天然ガスの輸入額の増加、それに追い打ちを掛けるように円安となり、2年連続で過去最大の赤字を更新するにまで至っています。

日本貿易会(JETRO)によりますと、2013年度の日本の輸出額は、円安が進んだため自動車や関連部品のほか、情報通信機器向けの半導体の輸出などが増え、前年度比で9.8%増える見通しです。

一方、輸入額はそれを凌駕し、発電などに使う原油や天然ガスの輸入が円安の影響で拡大していることや、スマートフォンの輸入増加などで、前の年度に比べて14.1%増える見透しです。

このため輸出から輸入を差し引いた貿易収支は12兆円の赤字になる計算です。

円安傾向と世界経済の回復で今後は輸出の増加が続くと見られます。しかし日本企業の海外生産へのシフトは停まらず、円安でも予想通りには輸出は増えず、今後も貿易収支の赤字は続くと考えます。

■ TPPは年内妥結ができるのか 2013/11/26

 アメリカのソルトレークシティーでTPP(環太平洋パートナーシップ協定)の首席交渉官会合が開催されました。

 「政府調達」の分野で、新興国などの公共事業に対して外国企業の参入条件を緩和する方針が確認されました。

 しかし、関税撤廃や知的財産保護などの重要分野における交渉は難航しています。

 とりわけ関税撤廃の分野では、難航しています。

 参加各国が日本に対して、すべての貿易品目を関税撤廃の対象とするよう求めています。一方、日本は、コメや麦などの重要5項目を関税撤廃の例外とするよう主張を崩していません。

 年内妥結を目指して12月にシンガポールで閣僚会合が開催され、その場で政治決断が委ねられることになりました。

 多くの課題が結着されてきましたので、残された課題が少なくなったと言えます。しかし、日本としては譲れない問題が残されています。ただ、各国ともアメリカの強引な動きから、年内妥結の意識は高まっています。

 最後に日本が押し切られるのかどうか、予断は許されません。


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