2013年12月03日

■■【経営コンサルタントのトンボの目】 魚離れからフルーツ魚

■■【経営コンサルタントのトンボの目】 魚離れ食い止める「フルーツ魚」

  経営コンサルタント事務所
  B・M・S・21代表 山本 修 先生
  日本経営士協会 理事 関西支部長

 山本先生は、美容サロンを独立開業され、その経験を元にサロン経営者に「商品管理」「顧客管理」「計数管理」を提案し、サロン経営の生産性向上に成果を上げてこられました。近年は中小企業のコンサルタントとしてもご活躍中です。

 また「日本経営士協会 関西支部長」として活躍されておられます。

 筆者詳細情報 http://www.jmca.or.jp/meibo/pd/0060.htm


 ■ 魚離れ食い止める「フルーツ魚」 ■


 読者の皆様は「フルーツ魚」をご存知だろうか?刺身や寿司での変色を抑える為、餌に柑橘系の果実を混ぜて育てた養殖魚のことで、西日本を中心に研究開発が進められている。ミカンやカボスなど地域の特産品を使うことでブランド魚としての地位を確立しつつあるという。


■ フルーツの香り

 ミカン、レモン、ユズ、・・・脂ののったブリやカンパチの見た目は普通と変わらないが、口の中に入れてかみしめると、ふんわり柑橘系の香りが広がるといわれる。

 回転寿司の全国チェーン「無添くら寿司」(堺市)では、昨春、愛媛県の養殖魚「宇和島みかんブリ」を使ったにぎりの販売を開始、2週間の体験販売の期間中、通常のブリの2倍近い売上があった。この為、昨夏は販売期間を2カ月に延長して提供したという。 その後は、高知県のユズブリやレモンブリ(レモンは和歌山県産)等も期間限定で販売。「フルーティーフィッシュ」と名付けてシリーズ化したところ、同店の看板商品の一つになった。11月上旬からは同店で初めて徳島県のスダチブリを販売するという。

 同社の広報担当の話では、フルーツ魚は養殖魚特有の生臭さがないことから、魚が苦手な女性や子供たちにも好評だという。


■ 特産品を利用

 特産品の活用も盛んである。もともとフルーツ魚は、魚の変色や臭みを防ぐため、養殖漁場で始まったものである。動物性たんぱく質を食べる魚に植物性の餌を与え過ぎると肌荒れや消化不良を起こすため、出来るだけ魚体に影響を与えず魚臭さを抜く果実の配分と与えるタイミングが鍵を握るといわれる。

 大分県農林水産研究指導センターでは、平成19年ころから同県の特産品カボスを使った養殖魚の餌の開発を開始、ブリの餌になる小魚のミンチに数%の割合で粉末状にしたカボスの皮や果汁を混ぜて魚に与えた。 その結果、カボスに含まれるポリフェノールやクエン酸などの抗酸化作用で「血合い」と呼ばれるブリの赤身部分の変色防止効果を確認した。魚の体からは、柑橘系の果皮に含まれる香り物質「リモネン」も確認されている。  注文を受けてからの生産が可能で、販売計画が立てやすいことも広がりの理由である。

 4年ほど前からフルーツ魚の養殖を開始した高知県は、9月から特産品の柑橘類「直七」を使ったカンパチの養殖を新たに開始、11月ごろから同県のブランド魚として売り出す予定である。


■ 魚離れを食い止め安定市場を確保できるか

 しかし、実際に香りを感じるかどうかは、魚の個体差とともに食べる側の差も大きいという。 筆者の試食では「クセがなくて食べやすい」「さっぱりしているから、いくらでも食べられる」という感じが強く、香をつけるという効果よりも、魚臭さを和らげる効果が大である。

 高付加価値の魚を提供することで、近年魚離れが激しいといわれる女性や子供達の魚離れを食い止め、相場の変動を受けない安定した市場の確保を願うものである。

参考文献:産経新聞10月13日朝刊より


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