2014年12月14日

■■【経済の読み方】何が起こった2014年11月を時系列に

■■【経済の読み方】何が起こった2014年11月を時系列に見る

 世の中の動向は、アラカルト的に見ることも大切ですが、時系列的に見ると、また異なった面が見えてきます。
 ここでは、これまでブログ掲載してきました内容を、月単位に、コンパクトにまとめてご紹介します。



独善解説



■ 人工光合成で世界をリード 2014/11/27





NHKのニュースで報道されましたのでご存知の方が多いと思いますが、東芝が輝ける発表をしました。

「光合成(こうごうせい)」とは、小学生でも知っていますが、植物が太陽の光を利用して炭酸学を吸収して酸素をはき出すというECOの基本です。これは植物が「エネルギーを作り出す」作用とも言えます。

これを人工的に効率よく行う技術を東芝が学会で発表しました。特殊な半導体や表面に加工を施した金の触媒を使うことで、太陽光エネルギーからメタノールなどの燃料を人工的に作り出す技術です。これは藻類に匹敵し、現段階では世界で最も高い水準だとしています。

シリコンやゲルマニウムを重ね合わせた特殊な半導体に太陽光を当てることで水を酸素と水素イオンに分解し、電子を取り出します。次に、この電子のエネルギーを使って、二酸化炭素に表面加工を施した金の触媒で一酸化炭素に変換する仕組みです。

メタノールは燃料だけでなく、医薬品やペットボトルなどの原料にもできるため、人工光合成が実用化されれば、幅広い産業への波及効果が期待されています。

一酸化炭素を作り出す変換効率を1.5%に高めることに成功したということで、実用化に必要な10%程度にまで高めるには技術改良の末、2020年代の前半が目処になると言われています。

大気中の二酸化炭素を使うため、地球温暖化対策にもつながる環境に優しい技術としても期待されます。

人工光合成の技術は、もともと日本の大学などが研究開発を進めてきました。いまや世界中で研究が進められていますが、エネルギー小国の日本には、是非必要な技術の一つです。大学を始めとしてトヨタ自動車やパナソニックも新たなビジネスチャンスを求めて実用化に向けた研究に乗り出しているほか、欧米や中国、韓国など海外勢との技術開発競争も激しくなってきています。

ノーベル化学賞の根岸氏は、「日本がこの分野で5本の指に入るくらいの研究大国になっていることがはっきり示されたと思う」と話しているほど、有望な技術の一つです。




■ 電力スマートメーターに欠陥? 2014/11/17





 電力自由化に向けて、スマートメーターの設置がようやく日本でも本格化しはじめました。アメリカでは、電力契約数の約32%に当たる家庭で設置しています。それどころか、設置しないと毎月10ドルも余計に支払をしなければならない州もあるほどです。

 スマートメーターは、双方向通信機能を備えた電力消費量を測定するシステムです。そのために、電力使用量の検針に一々訪問しなくても済むのです。引っ越しをする時にでも配線接続作業が不要になり、電力会社にとっては、スマートメーターの導入により、人件費の削減と運営の効率化ができるのです。

 測定した電力消費量をリアルタイムで無線送信できますので、電力会社がリモートでサービスの接続・切断などをすることができます。その結果、送電量をより的確に調整できる、いわゆる電力供給量の制御が可能です。

 消費者はExcelデータとしてダウンロードでき、リアルタイムでの電力消費量を把握・分析だけではなく、日別や月別の電気使用量と料金の一覧表示、過去のデータとの比較グラフなどで、節電・電気料金削減のツールとして利用できます。

 このように便利な反面、マイナス面も最近顕著になってきて、アメリカではスマートメーター撤去の要望がでてきています。

 スマートメーターは電磁波を使って情報を送信できます。携帯電話で一時クローズアップされました電磁波による健康被害の懸念があります。また、無線特有の盗聴の可能性から、プライバシーの侵害もあります。その上、それを受信したデータの改ざんなども起こりえます。

 それどころか、最近はメーターからの出荷による火災の問題が発覚しました。

 電力会社側は、FCC(連邦通信委員会)のガイドラインを遵守していますので、スマートメーターの電磁波が健康に与える影響はありませんと、打ち消しに躍起となっているようです。
 便利さの背景には、必ずと言って良いほど、安全性が損なわれるという裏腹の関係にあることを思い知らされるニュースですね。




■ 本マグロは庶民の食卓に上るか? 2014/11/13





 ウナギと共に資源減少が取りだたされていますクロマグロですが、高級食材として日本だけではなく、最近は中国を始めとした東南アジア各国、欧米等まで人気が広がっています。

 先に、太平洋クロマグロの資源保護のために日本を始めとした国々が集まって、幼魚捕獲量を50%削減することが決まりました。

 NHKがニュースなどで報じている情報によりますと、大西洋と地中海のクロマグロの資源管理について話し合うICCAT(大西洋まぐろ類保存国際委員会)の年次会合が開催され話し合いが持たれました。会議に先立って、ICCATの科学委員会は、漁業資源の回復を背景に今後数年間で漁獲枠を今のおよそ70%に当たる1万トン程度拡大することが可能だとする報告書をまとめました。

 会議では、モロッコなどの漁業国やこれまで慎重な姿勢を示していた最大の漁獲枠を持つEUも漁獲枠の拡大を支持で、2年ぶりに漁獲枠が増えることになります。

 大西洋クロマグロは地中海なども含めた地域でとられる、本マグロのことで、日本人の口にも入っています。

 大西洋クロマグロは、乱獲や違法操業によって1990年代後半から資源の減少が指摘されるようになり、2000年代に入りますと、絶滅のおそれも指摘されるようになりました。
 漁獲枠については、スペインやモロッコなどの漁業国や、最大の消費国である日本などが拡大を目指してきました。日本とともに主要な消費国となっているアメリカも、漁獲枠を拡大するためには漁業資源が回復しているという科学的な根拠が必要だと主張してきました。

 このため、大西洋クロマグロの資源管理について漁獲する大きさの規制や、マグロが産卵する場所での漁獲制限、それに、各国の漁獲枠を大幅に削減することで、資源の回復を目指してきました。太平洋クロマグロの成魚は、この20年ほどで3分の1以下になるなど、資源が減少しています。それに比べ、大西洋クロマグロは、その成果が出てきました。
 太平洋クロマグロの資源保護は、一層厳格に管理されるべき状態ですが、大西洋の方で量的には減少する可能性が大きいものの、当分の間は、食卓から消え去ることはなさそうです。




 クラウドサービスのセキュリティ対策



 2014年9月、米国人気女優やモデルなど著名人のプライベート画像が多数流出したことが話題になりました。報道およびApple社の調査によると、iCloudのアカウントが乗っ取られてしまったことでiCloudから多数の画像が流出したとされています。



 IPAサイトでは、



   「クラウドサービスからの情報漏えいに注意!」
    ~スマートフォンで撮影した写真の保存先と
          公開範囲を意識していますか?~



というタイトルで、iCloudを例としてクラウドサービスを利用する上での留意点やアカウント管理のポイントを紹介しています。



 もちろん、このような被害が発生するリスクはApple社のサービスに限ったことではなく、クラウドサービス全体に言えることですここでは、IPAのサイトを基に、ご紹介しておきます。




◆1 クラウドサービスの概要

 クラウドサービスは、いまさら説明するまでもなくよく知られていますし、二兆五利用の方も多いでしょう。しかし、そうでない人もいらっしゃいますので、簡単にご紹介しておきます。

 インターネットを通じてデータ保管やソフトウェア利用を提供するサービスの総称です。インターネットに接続できる環境を持つどの端末からも、同様のサービスを利用できることが特徴です。

 Apple社が提供するiCloudというクラウドサービスは「自分のフォトストリーム」という機能を利用した、複数の端末間での写真データを同期して利用することができます。

 iCloudの「自分のフォトストリーム」を有効にしますと、1台の端末でアップロードした写真が、自動的にiCloudにアップロードされます。自分が所有する他の複数の端末でも閲覧できます。

 iCloudを利用すると写真だけではなく、メール、連絡先、カレンダー等、普段はiPhoneで利用している情報を、iPadやパソコンでも閲覧できます。便利であるということは、リスクも伴います



◆2 クラウドサービスのリスク

 iCloudには、写真だけではなく、各種の個人情報でも利用できるという利便性を紹介しました。もし、iCloudのアカウント情報が何らかの方法で悪意ある第三者の手に渡ってしまった場合、どうなるでしょう。

 iPhoneやiPadで撮影した写真や、iCloudから確認できるメール、連絡先、カレンダー等の情報が窃取され、漏えいしてしまう可能性があります。

 IPAでは、その怖さを下記のように紹介しています。

1)「自分のフォトストリーム」を有効にしていると、ユーザーがiPhoneで撮影した写真は、自動的にiCloudにアップロードされる。

2)悪意ある第三者が、iCloudが利用できる端末から、ユーザーのアカウント情報を悪用してiCloudに不正ログインする。

3)iCloudに保存されているユーザーの写真データが悪意ある第三者の端末にダウンロードされる。

4)入手したユーザーの写真データを、悪意ある第三者がインターネット上に流出させる。
 他にもiCloudに不正ログインされると、iCloud Driveに保存されているファイル等が漏えいしてしまうことも考えられます。また、iCloudバックアップを利用している場合は、自動的にバックアップされたデータが悪意ある第三者のiPhoneなどに復元されてしまい、様々な情報の漏えいにつながる可能性があるのです。




◆3 クラウドサービスを利用する際の注意

 iCloudに限らず、どこからでもアクセスできるという機能は、他の一般的なクラウドサービスでも共通のことで、便利な一方、リスクでもあります

 データをパソコン上にだけ保管している場合は、パソコンさえしっかり守っていれば情報漏えいの被害に遭いません

 一方、クラウドサービスを利用している場合は、悪意ある第三者にIDとパスワードを知られてしまうと、自分のiCloudが乗っ取られてしまいます。すなわち、自分のクラウドサービスに、他人が勝手に不正ログインできてしまい、情報漏えいの被害に遭うことになりかねないのです

 そのため、他のインターネットサービスと同様に、クラウドサービスの利用においても、IDとパスワードを適切に管理することが重要です。加えて必要のないデータは共有しないことが賢明です

 「便利さの裏には、リスクが伴う」ということを強く意識し、仲間との情報交換にも細心の注意を払うことが必要ですね。それにより、多少の不便さを伴っても、安全性をとるという強い医師も必要かもしれません。



◆4 クラウドサービスを利用する際の注意点

 IPAでは、2つの切り口から利用上の注意点を紹介しています。

  1.不正ログインされないようにする。
  2.クラウドサービスを理解した上で利用する。

 前者の「不正ログインされないようにする」という点では、主に4つの観点から注意を払うとよいと紹介されています。

1)安易に推測できるパスワードを使用しない。

2)パスワードを使い回さない。

3)IDとパスワードの入力は、確実に本物と判断できるサイト上でのみ行う(フィッシング対策)。

4)セキュリティオプション(ログイン通知、二段階認証など)が提供されている場合は積極的に採用する。

 パスワードは、自分自身が忘れてしまわないように、誕生日とか電話番号とかなどに関連づけて、決めがちです。それにより、いつでも思い出せるという便利さがあるわけですが、それらの情報が流出し待っていると、簡単に悪用されてしまいかねません。

 ましてや「1234」「0000」とか「ABCD」などという簡単に類推できるようなパスワードでは、直ぐに破られてしまいます。

 パスワードの使い回しも、いろいろなところで警告が出されています。ところが、複数のパスワードを使いこなすことは結構大変です。ファイルを開いたり、ログインしたりする度に、手帳を開くのも面倒です。

 最近では、一つのパスワードで、安全に複数のパスワードを管理することができるアプリもありますので、それを利用するという方法も考えられます。

 フィッシング詐欺も、しばしば耳にする警告です。

 最近、都市銀行の某支店の個人情報が流出し、その銀行の名前をかたったメールがほぼ毎日のように届くようになりました。

 あたかもその銀行から発信されたメールのようになりすまされていますし、手続をしないと口座が閉鎖されるというような脅し文句もあるので、そのメールの指示通り操作をしてしまう人もいるかもしれません。

 サイト上で、個人情報やID/パスワードを入力しなければならない場合には、偽サイトではないかという疑問を持つことも大切だと思います。




5 クラウドサービスを利用する際の注意点2

 IPAでは、2つの切り口から利用上の注意点を紹介しています。

  1.不正ログインされないようにする。
  2.クラウドサービスを理解した上で利用する。

 前回は、1項について記述しました。今回は、後者の「クラウドサービスを理解した上で利用する」ということについて、IPAサイトを中心にご紹介します。

 便利さを求める余り、あまり仕組みが充分に理解できていないまま、利用してしまうということが多々あります。

 IPAでは「利用するクラウドサービスの特性を理解して、使用の判断を慎重に行ってください」という警告を出しています。

 クラウド利上において、アップロードする情報を必要最小限度に押さえるということが大きな問題に繋がらないことに繋がると思います。もし、クラウドサービスが悪意ある第三者に不正ログインされても、漏えいする情報を最小限に抑えることができます。

 例えば、既述の「自分のフォトストリーム」というサービスを利用する場合を考えてみましょう。常にデータの同期が不要とは限らないわけですから、どうしても同期をしなければならない場合は、設定を「無効」にしておくほうば安全です。

 また、写真以外におきましても、メール、連絡先、カレンダーなどの共有は、目的に応じて判断し、公開・非公開などの適切な設定を行うとよいでしょう。

 「写真の共有」設定を有効にする場合もユーザー間での照会機能を有効に活用し、本当に信頼できる人だけの共有に限定できるようにすべきです。

 私は、上記以外に、期間限定で共有するようにしています。共有したい相手に、「○月○日までにダウンロードして下さい」というような通知を出したり、それを決めごとにしたりして、それ以後は、共有できないようにしています。

 クラウドサービスによって、機能が異なりますので、利用するサービスの特性を理解した上で、利用することで、便利さと安全性の両方を確保したいですね。


 詳細については、IPAのページをご覧ください。

 https://www.ipa.go.jp/security/txt/2014/10outline.html

 皆様のハッピー・クラウドサービス利用を祈念しています




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