2015年05月06日

■■【経営コンサルタントのお勧め図書】<日本経済復活新戦略>

■■【経営コンサルタントのお勧め図書】<日本経済復活新戦略>

 「経営コンサルタントがどのような本を、どのように読んでいるのかを教えてください」「経営コンサルタントのお勧めの本は?」という声をしばしばお聞きします。

 日本経営士協会の経営士・コンサルタントの先生方が読んでいる書籍を、毎月第4火曜日にご紹介します。

■ 今日のおすすめ

 

 『「日本経済大消失」生き残りと復活新戦略』(中原圭介著 出版社:幻冬舎)

      日本経済の復活のために(はじめに)

 

 新しい年が始まりました。衆議院選挙や都知事選挙が終わり、今後の政治の方向性が少しずつ見えてきました。政治の方向性を踏まえながらも、自ら今何をすべきかについて正しい認識を持って、今年もスタートしたいですね。

 

 その様な視点から今月も先月同様、経営の土台となる政治、経済、社会、技術(PoliticsEconomicsSocialTechnology)に関わる本をお薦めします。

      今年の日本経済を左右するポイントを押さえておこう

 

【家電専業企業の失敗を繰り返さない】

 家電専業の日本を代表するメーカーを敗者とした「三大失策」の第一は、時代の流れを見失った設備投資。第二は、コスト競争に向かない自前主義への拘り。第三は、グローバルも含め、真剣に行われなかったマーケッティング。私論ですが、これらの失策の根本にあるのは、日本人の弱みである日本的メンタリティーに支配された組織にあると思います。即ち、『「空気」と個人的人間関係、感情・精神論が支配する組織』『「体面」「保身」と組織内融和を重視する体質』『最終決断をする人材の欠如』などの組織的問題の顕在化ではないでしょうか。

 

【日本人の強みを生かしている自動車産業】

 日本の自動車メーカーの代表格であるトヨタは次のように表明しています。「国内での年間300万台の生産を死守する」。この公約を守るため、設備投資額を減らしても従来と同じ生産能力を維持できる技術の革新に取り組んでいます。この結果たとえ日本人の賃金が外国人の賃金より高くても、賃金の高さ以上の効率的生産で国内の雇用は維持できているのです。一概には言えませんが、コストのみで海外生産に移行する企業は、トヨタの様な経営・生産技術革新をしていますかと問いたいです。

 

【日本の将来を託せる成長産業でデフレ脱却】

 デフレ脱却に金融緩和は本当に有効でしょうか。安倍総裁の金融緩和発言が円安になった。そうでしょうか。たまたまアメリカの国債市場が下がり(金利が上がり)円安になった可能性が大きいのです。アメリカでも実証されているように、金融緩和がガソリン等の物価を上昇させ、弱者の貧困をもたらしていることを忘れてはなりません。

 デフレ脱却の正しい処方箋は、産業を成長させそれによりデフレから脱却することです。第一は農業。票集めの短期的な政策から脱却し、農家を守る農業政策ではなく、農業を守る・成長させる農業政策を行えば、間違いなく農業は成長産業になります。様々な規制をなくせば、新規参入者も増え、若者の雇用も進むでしょう。第二は観光業。第三は医療の産業化。詳しくはお薦めの本を読んでください。

 

      日本の将来に希望はある(むすび)

 

 日本のポテンシャルは捨てたものではありません。日本のポテンシャルを再認識し成長産業に育成していくことで、日本の復活は可能です。そこに焦点を当て、政治も企業も踏み出すかにかかっているのではないでしょうか。

 

 やり方次第で、今の閉塞状況から脱出する太い、広い道が有ります。そんな希望を与えてくれる本です。一読をお薦めします。

【酒井 闊プロフィール】

 10年以上に亘り企業経営者(メガバンク関係会社社長、一部上場企業CFO)としての経験を積む。その後経営コンサルタントとして独立。

 企業経営者として培った叡智と豊富な人脈ならびに日本経営士協会の豊かな人脈を資産として、『私だけが出来るコンサルティング』をモットーに、企業経営の革新・強化を得意分野として活躍中。

  http://www.jmca.or.jp/meibo/pd/2091.htm

  http://sakai-gm.jp/

 

【 注 】

 著者からの原稿をそのまま掲載しています。読者の皆様のご判断で、自己責任で行動してください。

 

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