2015年10月19日

■■【時代の読み方】 これからの世界的技術動向「IoT」時代の自動車業界 2015/10/19

■■【時代の読み方】 これからの世界的技術動向「IoT」時代の自動車業界 2015/10/19

時代の流れを時系列的に見ると、見えないものが見えてきます。NHKの放送や新聞・雑誌などを見て、お節介心から紹介しています。

これからの世界的技術動向「IoT」時代の自動車業界


 当ブログで、イギリス高速鉄道化で、日立がなぜシーメンスなど大手企業に勝つことができたのかというお話のなかで「IoT」を紹介しました。

 世界的な新しい動きとして産業立国日本は「IoT」を見逃しては、生き残れないといっても過言ではありません。

  Internet of Things(モノのインターネット)
  http://tocos-wireless.com/jp/tech/Internet_of_Things.html

 日本政府も、産官学でつくる共同研究体「IoT推進コンソーシアム(仮称)」を立ち上げます。国内外の企業や研究者を巻き込み新産業育成につなげる方針です。IoT技術を活用しますと、小型無人機「ドローン」を使った物流、自動運転による無人タクシーサービス、人工知能を活用した診断など、幅広いサービスの提供が可能になるといいます。

 NHKの宮本雄太郎記者によります解説を中心にまとめてみました。

「IoT(モノのインターネット)」の取り組みにより、高度に自動化され、21世紀のものづくりを一変させる可能性があります。ところが、日本の自動車メーカーは、技能伝承やカイゼン活動に重きを置いています。宮本氏は、なぜ、従来からのこの手法にこだわるのか、という点に焦点を当てています。


◇1 ホンダの原チャリが帰ってくる

ホンダの熊本製作所で、“原チャリ”の新型を生産し始めました。いわば、これまで海外で生産していた小型スクーターを“国内回帰”させようという動きです。“国内回帰”の直接の理由は、このところの円安や海外の人件費上昇のようです。「海外からの輸送費や現地の保管費などトータルのコストを比べると、国内での生産と大きな差はない」という見方です。

 ホンダのもう1つの大きなねらいは「技能の伝承」です。熊本製作所は、海外への輸出拠点で、ここに蓄積された技術は、世界各国にある生産拠点にもフィードバックしています。

 しかし、一定の生産規模を確保しなければ、熟練技能の蓄積や技術者の育成が思うように進みません。そこで、ベトナムから熊本工場に生産を移して生産台数を確保することになったのです。


◇2 マツダは200種のエンジンをライン生産

 マツダの広島にあります本社工場では、200種類ものエンジンラインが流れています。次々と異なるエンジンが流れてくれば生産効率が悪くなると考えますが、従業員の技能に裏打ちされたカイゼン活動のおかげでそれを可能にしました。しかも初期投資を含めコストを減らすこともできています。

 そのカイゼン活動は、ロボットの開発により実現しました。エンジンごとに設定されたプログラムを従業員が開発し、1つのロボットでこなしてしまいます。現場の経験を活かして、ロボット製作費も、外注するよりもはるかに安く実現しました。さまざまな車種を市場投入する一方、余分な設備投資は行わず、在庫も減すという戦略です。


◇3 なぜ技能伝承やカイゼンを重視するか

 もちろん日本の自動車メーカーも「IoT」をにらんだ取り組みをはじめています。しかし、技能伝承やカイゼンに労力を惜しんでいません。

 宮本氏は、そのヒントが「機械は人間と一体となって完全となる」というトヨタ自動車の創業者・豊田喜一郎氏の精神にあると考えます。

 メーカーは、単なる大量生産でコストを抑えることが求められた時代から、為替変動などの外的な要因や消費者のニーズの変化にどれだけ柔軟に対応できるかがメーカー各社に問われる時代へと変わってきています。

 この中で柔軟性を発揮するには、人間が動かして初めて役割を果たす自動車と同じように、工場もまた人間のアイデアを吹き込んで変わらなければなりません。現場で働くたくさんの人のアイデアを最大限にいかして、工場を変えていくことで、“ニッポンの工場は、これからどう変化=進化していくのか”という課題を解決し続けているのです。


 日本の自動車業界が各社独自に種々の努力を続けていかないと日本の自動車産業は、敗退してゆくでしょう。現在取り組んでいる方法が、永遠に効果を発揮するわけではなく、「フレキシビリティを持った対応」を今後も続け、日本の技術と発想を伝承していって欲しいです。

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