2015年10月22日

■■【経済の読み方】何が起こった2015年10月を時系列に見る 前半

■■【経済の読み方】何が起こった2015年10月を時系列に見る 前半

 世の中の動向は、アラカルト的に見ることも大切ですが、時系列的に見ると、また異なった面が見えてきます。
 ここでは、これまでブログ掲載してきました内容を、月単位に、コンパクトにまとめてご紹介します。

※ 月により文字数が多くなりますと、分割掲載することがあります。

■ 朗報!! 不在でも宅配荷物を受け取れます 2015/10/09

「インターネットの通販を便利に利用したいけど、独身なので不在にしているために荷物を受け取れないで困っている」という人は意外と多いのではないでしょうか?

 日本郵便JPは、購入した商品を自宅以外で受け取りたいという利用者のニーズに応えるサービスをはじめることになりました。JPが提供するのは、東京の私鉄「京王電鉄」と業務提携し、駅のロッカーなどで荷物を受け取ることができるというサービスです。
 利用者は、配達先として最寄り駅のロッカーを指定します。商品が届くとメールで通知されますので、帰宅時に駅で受け取ることができます。JP側も再配達の件数を減らすことができるというメリットがあります。
 物流業界も競争が激しいですので、知恵と工夫が必要ですね。  <映像


■ 日本の日立がドイツ・シーメンスに勝った技術

 日立のイギリスでの高速鉄道に関してNHK山田奈々記者の記事を興味深く読みました。氏の解説を要約してご紹介しましたところ、大変好評でした。原文に加筆して、ご紹介いたします。

◇1 イギリスに鉄道工場を建設

 2015年9月に、鉄道発祥の地として知られ、また日本鉄道の師でもありますイギリスに日立製作所が海外では初めてという、高速鉄道の車両工場を完成させました。新たな歴史の一歩と言えます。

 鉄道や重電機メーカーとして、競合となるドイツのシーメンスをはじめ、多くのヨーロッパライバルとしのぎを削った結果、勝ったのですから、関係者だけではなく、私達素人でも嬉しいことです。

 鉄道の歴史を紐解きますと、「鉄道の父」と呼ばれますスティーブンソンにまでさかのぼります。そのイギリスに鉄道工場を建設することにより、700人以上の雇用創出と、当時のキャメロン首相が、4人の閣僚と供に工場完成を祝う式典であいさつしました。

 2017年に、ロンドンと中部の主要都市を結ぶ、総事業費およそ9兆円の高速鉄道事業が着工されます。

◇2 
日本の鉄道技術の強味

 世界の「鉄道のビッグ3」といいますと、ドイツの「シーメンス」、カナダの「ボンバルディア」、フランスの「アルストム」の3社があります。インドネシアでつばぜり合いをした中国の鉄道メーカーも参戦し、激しい受注合戦が繰り広げられました。結果的には「技術よりは経済支援」という道をインドネシアは選び、中国の札びら外交に屈してしまいました。

 では、なぜ、イギリスでは競合ライバルに対して、日本の日立が勝つことができたのでしょうか。

 鉄道にとっての基本は、「安全第一」です。それには、ものづくり日本の強味が発揮されて当然です。日立の「IoT」が、これを可能にしたと言えます。「IoT」とは、

  Internet of Things.

という、日立の魏角根底に流れる思想です。「あらゆるものをインターネットでつなぎ、IT技術を活用する」というもので、総合電機メーカーの日立の技術で、グローバル市場での競争に勝ち抜こうとしています。

 ところが、なんと、今回の高速鉄道受注のカギが「ネジ」だというので驚きました。

 イギリス向けの車両1台当たりに1,000本以上のネジが使われています。これらのネジがきちんと締まっていることが基本という発想です。

 従来は、ねじ締めは、人間の感覚に頼ってチェックしていました。これが日本の匠の技術で、研ぎ澄まされた感覚を用いて信頼に足る仕事をしていたのです。日本人のこの伝承的な匠の技をそのままイギリスに持ち込んだのでは成功しないだろうという見解です。

 この問題意識から、この工場では、ネジを締めるのに特殊なレンチを使っています。レンチには、センサーが埋め込まれていて、ネジの締め具合を測定し、ネジの種類ごとに、あらかじめ設定されている締め強度の基準でチェックするのです。これなら、経験が少ない技術者でもキチンとしめることができます。

◇3 
日立のIoTで故障を未然に防ぐ

「IoT」すなわち Internet of Things. が活用されているのは、既述のような鉄道の製造現場だけではありません。車両の保守に生かす新たな取り組みも始まっています。

 繰り返し負担がかかる車両のドアやワイパーは、摩耗が激しく、運転中に故障すれば、人命に関わりかねません。これまでは、技術者が長年の経験をもとに、修理が必要な時期を推測していました。「IoT」では、可動部分にセンサーが埋め込まれていて、ビッグデータとして利用できます。また、それにより故障する前に、部品の交換時期を判断できます。

 ビッグデータを有効活用することにより効率的に鉄道車両のメンテナンスを行うことができるだけではなく、その結果車両をできるだけ長く使えることにもつながります。

 鉄道の安全を支えているのは、技術者のマインドです。日立では、「人間には漏れもあるし、常に100点がとれないので、そこをIoTでバックアップしてミスをさらに減らせるよう活用していきたい」と言っています。

 一方で、マインド養成は一日にしてなりません。日本国内で成功するからと言って、それが海外でも通用するわけではないのです。イギリスでの成功が、日本の鉄道事業の海外展開につながり、高い評価を維持できることにしたいしています。

■ 企業におけるマイナンバーの管理 2015/10/02

 10月5日には、マイナンバーの通知が始まります。企業向けからはじめられるそうです。
 多くの従業員を雇用する企業は、従業員本人に加え、その家族も含めた膨大な数のマイナンバーを管理しなければなりません。企業がそれをどのようにして、”確実に”集められるかが課題です。
 大手企業では、マイナンバーの収集業務を外部の専門業者に委託するところがあります。大手企業は資金力がありますので、それが可能ですが、例えば、会社の寮として借り上げているアパートの個人オーナーなど、支払い関係にある個人事業主は、それが可能なのでしょうか。
 このままでは、中途半端な制度利用になってしまいます。
 一方、大量な個人情報を、自治体や企業がキチンと管理できるのかが問題です。管理するパソコンのOSが、予算不足からXPを利用しているところが多数あると聞いています。セキュリティ意識の低い人達が、個人情報という重要な情報管理をキチンとできるのでしょうか。
 安保関連法の時には、たくさんの人が反対の行動を起こし、マスコミに採り上げられました。ところが、マイナンバー制の時には、それほどでもありませんでした。国民にそれだけマイナンバー制の理解度が低いことの証左だと思います。それにもかかわらず、2016年からそれを実施して良いのでしょうか。
 マイナンバー制度に類似した制度を採用している国は、米韓などごくわずかな国だけです。導入しない国が多いのは、メリットは認めるが、ディメリットが大きすぎ、活動入国でなりすましなど大きな問題がすでに発生しているからです。
 充分な準備期間を設けるべきです。  <映像


■ ”オムニチャネル”時代が花咲きはじめました!! 2015/10/01

 今日に始まったわけではないですが「オムニチャネル」ビジネスが処々で見られるようになってきました。ネット通販の利用が拡大するなか、小売り業界が危機感を募らせてきています。ネット通販により、売上が落ちてきている企業も多く、その対応策を講じる一つがオムニチャネルです。
 オムニチャネルとは、実店舗とネット事業の垣根をなくし、顧客情報を連動させて、顧客の利便性を高める取り組みです。これまでは、先進的な小さな小売店が話題を呼ぶような動きが主でした。
 昨今の動きは、流通大手が力を入れて始めていると言うことです。すでにライバル対抗として大手家電量販店の「ヨドバシカメラ」がしばしば事例にあげられますが、セブンイレブンやイオンなどがオムニチャネルサービス展開に本腰を入れる方針です。ネットで注文して店舗で受け取ったり、本日の特売など店舗の商品情報を流して店舗へ誘引したりと、取り組み方法は様々です。
 知恵の絞り方で、まだまだライバルに差異化(差別化)をすることで、打ち勝てる可能性はありそうです。 <詳細

■ 海外からの旅行者誘致 2015/09/30

 海外から日本への渡航者を2020年までに2,000万人という目標を掲げています。一次の爆買いは中国経済の減速で弱くなっているものの、その実現に近づいているようです。
 外国人旅行者9000人余りを対象にアンケート調査を行いました。この中で、「日本で期待すること」を尋ねたところ、「日本食」という回答が26%に上り、「自然・景勝地観光」の17%、「ショッピング」の16%、「温泉」の7%などを上回って、最も多くなっています。
 増加が続く外国人旅行者による経済効果は、都市部や国際的に有名な観光地にとどまっています。日本政府観光局は、外国人旅行者による経済効果を地方にも広げるため、飲食店情報サービス大手と提携し、外国人に地方の食文化を紹介する観光事業を展開することになりました。
 日本を訪れる外国人の間で特に関心が高い「食」の魅力を生かした独自の観光事業を、来月から展開する方針です。日本全国、地方にあります飲食店で名物料理を楽しむツアーを企画することで、そ一助にしようという試みです。
 それだけで、十分効果が上がるとは思えませんが、起爆剤になってくれると良いですね  
映像

■ バターの品薄状態は解消されるのか? 2015/09/29

 ご飯と味噌汁から朝食にパンというようなライフスタイルが日本に浸透しはじめたのが1960年代でしょう。パン食に欠かせないのがバターです。
 そのバターの品薄状態が続き、輸入バターが業務用に輸入され、不足分を補ってきました。その後あまりマスコミで報道されていませんが、現状はどうなっていて、今後はどの様な見通しなのでしょうか。
 農林水産省が調べたところ、都市部のスーパーの1割強で棚に商品が全くない欠品状態だったものの、緊急輸入効果が出ているようです。ケーキ需要でバター需要が高まるクリスマスシーズンには、必要な量を確保できるようです。
 上述の国の緊急輸入に加え、今年の夏には原料となる生乳の国内生産が順調だったことが、回復の理由のようです。しかし、これは根本的な問題が解決されたからではないわけですので、今後も引き続き品不足は続くでしょう。
 TPPなどを控え日本の酪農政策次第では、さらに深刻さが益すことにもなりかねません。安倍さん、大丈夫でしょうか?????  <映像

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