2015年11月02日

■■【時代の読み方】 ユネスコ遺産に政治が介入

■■【時代の読み方】 ユネスコ遺産に政治が介入

 時代の流れを時系列的に見ると、見えないものが見えてきます。NHKの放送や新聞・雑誌などを見て、お節介心から紹介しています。

 ユネスコ遺産に政治が介入

 出石直NHK解説委員が、ユネスコ遺産と政治介入の問題を解説していました。氏の解説の要約をご紹介します。

 旧日本軍が多くの中国人を殺害したなどとされます「南京事件」に関する資料が、ユネスコの「世界記憶遺産」に登録されました。しかし、それが波紋を呼んでいます。時には外交問題にまで発展するユネスコ遺産です。

 今回、ユネスコの記憶遺産に登録されたのは、1937年12月、当時の中国の首都でした南京を日本軍が陥落した際、中国人を殺害したり略奪行為を行ったりしたとされる「南京事件」に関する資料です。

 日本政府は、強硬に抗議をしましたが、その理由として、信ぴょう性に疑いがあり、完全な資料とは言えないなどをあげて反論しています。中国政府やユネスコに対して抗議をし、「ユネスコの分担金の支払い停止も含めて対応を検討する」と、申請の取り下げを求めています。

 日本政府も、非戦闘員の殺害や略奪行為などがあったことは否定していません。しかし、申請された資料の価値や手続きが問題なのです。

 ユネスコの遺産事業には「世界遺産」「無形文化遺産」そして今回の「記憶遺産」の3つがあって「3大遺産事業」などと呼ばれています。今回当該するといいます記憶遺産と、前二者には大きな違いがあります。政治的な目的で利用されることを想定していませんでしたから、審査も非公開、関係する国が資料を見たり反論したりする仕組みにもなっていません。

 南京事件と同時に記憶遺産に登録された「シベリア抑留資料」をめぐっては、ロシア政府が「ユネスコに政府問題を持ち込んだ」として登録を申請した日本を批判しています。
ことし7月に世界遺産に登録された明治日本の産業革命遺産をめぐっては、韓国政府が「朝鮮半島出身者が強制的に徴用された場所が含まれている」として登録に反対し、両国の外交問題に発展しました。

 文化的、学術的な議論よりも政治が優先されるようになり、特定の国を批判したり、外交交渉を有利にするための道具に使われたりするのは、いかがなものでしょうか?

 

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