2016年01月05日

■■【経営コンサルタントのトンボの目】 公衆電話哀歌 跡地が立ち飲み酒場に

■■【経営コンサルタントのトンボの目 公衆電話哀歌 跡地が立ち飲み酒場に

  経営コンサルタント事務所
  B・M・S・21代表 山本 修 先生
  日本経営士協会 常務理事 関西支部長

 山本先生は、美容サロンを独立開業され、その経験を元にサロン経営者に「商品管理」「顧客管理」「計数管理」を提案し、サロン経営の生産性向上に成果を上げてこられました。近年は中小企業のコンサルタントとしてもご活躍中です。

 また「日本経営士協会 常務理事」という重責を担うとともに「関西支部長」としても活躍されておられます。

 筆者詳細情報 http://www.jmca.or.jp/meibo/pd/0060.htm

◆  公衆電話哀歌  ◆

   ~ 跡地が立ち飲み酒場に ~

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 公衆電話が減ったことを嘆いてばかりいてもしかたない。携帯電話をもたずに暮らすと決めた以上、それは忍従すべきだ。いっそ、この流れを楽しもう。

 

 ちかごろは、公衆電話が撤去された跡地を観察し、記録している。公衆電話の機械は大きい。とりはずしたあとにはけっこうな空間が生まれる。電話帳や、テレホンカードの販売機も回収されるから、何台も並んでいたところだと、そこそこの広がりがある。

 

 けれども、公衆電話を並べるためだけにつくられた場所を転用する妙案はあまりないらしい。配線が抜き取られてまとめられ、電源が塞がれるくらいで、長い棚状の台はそのままにされる。

 

 この場所が酒場になる。帰宅前のサラリーマンが、ネクタイをゆるめ、缶ビールを手に談笑しているのだ。近くのコンビニエンスストアなどで買ってきたのだろう。ビールだけでなく、おつまみも持参である。居酒屋に行くと無駄遣いをする。それを節約しようということなのだろうか。あるいは時間に限りがあって、簡便な会合にとどめようとしているのだろうか。

 

 公衆電話の置かれていた台は、立ち飲みにちょうどよい高さであり、これに目を付けた人達のひらめきはたいしたものである。大衆酒場にならって「公衆酒場」とでもよぶべきであろうか。

 

 こういう場所に1台だけ残された電話を使うのは気が引ける。上機嫌な人達の歓談の輪に切り込んで電話機に近づくのはなかなか難しい。

 

 大阪駅周辺のビルの地下では、にわかづくりの「公衆酒場」があちこちに見られる。他の利用客に迷惑をかけるケースもあったのだろう。「この周辺で飲酒をしないように」との掲示が管理会社の手で貼られていた。

 

 思えば、「公衆便所」と言う表現も減った。露骨すぎるせいか、いまは「市民トイレ」と言うような示し方が好まれる。「公衆浴場」は、銭湯、風呂屋をさすやや堅苦しい用語だが、これも目にする機会が減った。「公衆道徳」も、「マナー」などといいかえられつつある。公衆電話の電話機が姿を消していくだけでなく、「公衆」と言う言葉も減っているようだ。

 

 公衆電話の「遺跡」でくりひろげられる小宴。庶民の活力を感じる一方で、傍若無人な振る舞いには公衆道徳の衰退を読み取ることも出来る。

 

          参考文献 産経新聞掲載
          関西大学社会学部教授 永井良和著

 

参考文献 産経新聞掲載

関西大学社会学部教授 永井良和著


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