2011年05月24日

■■ 21世紀勝ち残りの文化産業への期待 クールジャパン37

■■ 21世紀勝ち残りの文化産業への期待 クールジャパンに乗り遅れるな No.37

 

【クールジャパン連載】

 日本の企業が21世紀に勝ち残って行くための戦略を、日本政府が標榜する「文化産業立国に向けて ~文化産業を21世紀のリーディング産業に~」という課題である「クールジャパン」に見てみようと思います。

 東日本大震災からの早い回復を願う経営者・管理職として、経営士・コンサルタントとして、あなたの生きる道が拓けるかもしれません。

 

4-3 日本文化を「産業化」する - 内需創出・海外市場開拓

 

4-3-8 海外市場開拓7 ボリュームゾーンへの取り組み 2

 

 前回、ボリュームゾーンとは何かを理解していただくためにハイエンド、ミドルレンジ(フォロワー)、ローエンドという、市場の分類についてご説明をいたしました。

 

 すなわちボリュームゾーン とは、商品やサービスが最も売れる価格帯におけるマーケティングの対象市場や顧客層のことで、普及価格帯という意味合いです。ボリュームゾーンの商品・サービスを「ボリュームゾーン商品(サービス)」と呼びます。

 

 しかし、ローエンドと言っても「安かろう、悪かろう」というような、品質が劣ったり、機能が不充分であったりすると売れないことを認識していないと失敗します。むしろ、低価格で高品質が求められるという理解でないと、海外市場では新興国に打ち勝つことはできない難しさがあります。

 

 顧客側から見て付加価値を感じるように、海外ライバルとの差異化を工夫する必要があります。

 

 対象市場は、BRICsやアジア諸国など、1990年代前後からを目覚しい経済成長を遂げた市場となるでしょう。これらの国の中間所得層は、経済の成長から個人所得が増加してきたので、過去10年間に市場サイズが4倍に跳ね上がったと言われています。見方によりますが、対象市場の人口は8~10億人と概算できます。人口減少の日本の8倍ものマーケットサイズをもっていて、いかに海外のボリュームゾーン市場に魅力があるかを理解できるでしょう。

 

 ボリュームゾーン獲得のためのプラットフォーム構築が、クールジャパンの課題でもあります。海外において、定量的な調査に留まらず、グループインタビューなどを含むきめ細かな市場調査により定性分析をしていく必要があります。このような情報をもとに、トレンドを把握し、事業立案をし、情報発信をするなど戦略策定が必要です。

 

 その戦略に基づきビジネス化まで一貫した支援を政府としてやってゆく必要があります。とりわけ、市場情報の収集で日本のライフスタイルの受け入れられやすさを見いだし、それを現地でプロモーションしたり、テストマーケティングをしたりしてゆきます。当然、現地でもパートナー探しのためのマッチング企画をしたり、契約面で、とりわけ法的な面で支援したりすることは不可欠です。

 

 筆者は、BRICs等の新興国だけではなく、各国の経済力の向上から考えると、ここでローエンドと言っているボリュームゾーンというマスマーケットより、さらにその下を忘れてはいけないと考えています。すなわちBOP市場です。

 

 BOPは、Base Of Pyramidの略語です。これまでグローバルマーケティングという観点でボリュームゾーンを対象としてみてきましたが、最貧国と呼ばれるような市場がグローバルマーケットの中では人口数からみてもその数倍もあります。

 

 BRICsをはじめ、ほとんどのそれらの国はボリュームゾーンを狙っていて、各国間の競争は非常に激しいです。この部分では、民間企業にとってはリスクが大きすぎるので、政府として、中長期的視点でグローバルマーケットを見て、次のマスマーケットであるBOPへの中長期的視点での先行投資を忘れてはなりません。BOPでの成功は、日本が強いインフラビジネスとセットにすることも念頭におくべきです。



 

画像: 経産省ウェブサイトより

 

<続く> 次回掲載をお楽しみに

 

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