2011年05月31日

■■ 21世紀勝ち残りの文化産業への期待 クールジャパン41

【クールジャパン連載】

 日本の企業が21世紀に勝ち残って行くための戦略を、日本政府が標榜する「文化産業立国に向けて ~文化産業を21世紀のリーディング産業に~」という課題である「クールジャパン」に見てみようと思います。

 東日本大震災からの早い回復を願う経営者・管理職として、経営士・コンサルタントとして、あなたの生きる道が拓けるかもしれません。

 

4 クールジャパン政策の方向

 

4-4 創造性の発揮

 

4-4-3 技術開発 イノベーションの促進

 

 創造性の発揮という見地で、技術開発によるイノベーションの促進について今回はまとめてみます。

 

 技術開発によるイノベーションは、日本のお家芸と言えるほど日本がこれまでに成長してきた原動力とも言えます。またこれを行うことにより、市場の新規創出や代替促進を促すことにも繋がり、成長の転機となるということも言えます。

 

 しかし、今日、日本のお家芸は世界各地で苦戦しています。その対策のためには、今まで以上な技術革新のスピードアップが求められます。また国際競争環境におけるプラット

フォームや急所技術の奪取が求められます。

 

 例えば、2010年は3D元年とか3D産業革命などと、少々オーバーと思えるような表現が飛び交いました。その契機が3D映画「アバター」であることはまだ多くの人の記憶に新しいと思います。世界興行収入が歴代1位という記録を打ち立てたのです。

 

 ソフトだけでは、それを観るハード面では、いち早く韓国勢が参入してきました。それを追いかけるようにパナソニックやソニー、シャープといった液晶テレビのリーディングカンパニーが販売を開始しました。エコポイント制と重なり売上を上げました。東芝は眼鏡なしで立体視聴できる機種で出遅れをカバーしようとしています。

 

 ここで、日本が勝つためには、ソフト面でいかに差異化を図るかに取り組む必要があります。例えば2Dを3Dに変換するツールの開発・普及のために変換方式の標準化を進めるべきです。また、3D映画制作ワークフローを確立して、差異化を図れるような取り組みも必要です。

 

 まだまだ3Dは歴史も浅く、3D視聴による人体への影響研究がなされていません。生態安全性ガイドライン作成とその検証ツールの開発、もしマイナスの影響がある場合には、それに対するソフト面、ハード面一体となった対策を打つことで、他国に先行する必要があります。

 

 また、近年注目を浴びている電子出版の分野でも少し見て行きましょう。電子出版の火付け役はアマゾンのKindleです。アマゾンのKindleは、電子ペーパーという白黒二色方式で、省電力タイプでアメリカではあっという間に広まりました。

 

 電子書籍リーダーとして独壇場を築くかと思われましたが、アップルがKindleとは異なった観点でiPad を出しました。iPad は書籍リーダーと言うよりは、新しい本の読み方の提案と共に、従来にないAV電子機器といえるコンセプトの商品です。

 

 この分野でも、日本製の電子部品が重要な役割を演じていて、今後ハード面での競争が激化するでしょう。しかし、その普及にはいかに多くのコンテンツを提供するかソフト面での開発が重要です。多くのコンテンツが出て来れば来るほどリーダーが普及するわけで、この文ではクールジャパンに結びつけられる部分が非常に多いと言えます。

 

 いち早く国立国会図書館が電子化に取り組みはじめました。出版社やハードメーカーなどが取り組みをはじめるなど業界は慌ただしく動いています。こうした動きを踏まえ、総務省、文科省、経省の3省が政務級の人材を出して、出版物のデジタル化に関する懇談会を開催したり、著作権制度のあり方から技術フォーマットの標準化まで、幅広い課題を検討したりしてきましたが、残念ながらまだまだです。

 

 呉越同舟的な部分もあったり、複数の団体が同じようなことを競争しながらやっているなど、クールジャパンの足を引っ張るようなエゴイスティックな動きは非常に残念です。なぜ、クールジャパンによるオールジャパン活動ができないのでしょうか。これでは、韓国をはじめ多くの国に漁夫の利の機会を与えるだけです。政府主導のクールジャパンがここでも求められます。

 

<続く> 次回掲載をお楽しみに

 

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