2011年06月02日

■■連載小説 経営コンサルタント竹根好助の先見思考経営 33

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【本書の読み方】

 本書は、現代情景と階層部分を並行して話が展開する新しい試みをしています。読みづらい部分もあろうかと思いますので、現代情景部分については【現代】と、また過去の回想シーンについては【回想】と表記します。回想シーンも、回想1は1970年代前半にはじめて幸が竹根に会ったときと、回想2は、その十数年後、二度目にあったときの二つの時間帯があります。

 ブログ発行の不手際により、一部の原稿が重複していることがあるかも知れませんので、ご容赦ください。

 

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■■ 3 再会 1 通算33

 

 ブログ発行の不手際により、一部の原稿が重複していることがあります。

 

【現代】

 

 幸は、靖国神社の砂利道をしばらく無言で歩いていたが、また現実に戻った。

 

 明治二十年に建てられたという靖国神社の第二鳥居は、青銅製の鳥居としては日本一の大きさと言うだけあって、高さがある。鳥居の根本にいると頭を九十度に曲げて上を見上げるほどである。拝殿を正面にして、神門の手前、左手に手水舎がある。二人は、無言のまま手を清めた。竹根は、手慣れたもので、ハンカチを口にくわえていて、それで手を拭いた。それに対して幸は、水をかけてからポケットを探ってハンカチを引っ張り出してからぬぐった。竹根の一挙手一投足に品のようなものを感じた。

 

 神門をくぐると右手に社務所があり、正面が拝殿である。拝殿前の広場には桜が多数植えられている。毎年気象庁がその中の決められた何本かを桜の開花予想に使うことでよく知られている。

 

 「靖国神社の桜は、『靖国の桜』と呼ばれ、靖国神社の創建翌年に初めて植えられたそうです。日本を象徴する桜は、靖国神社に鎮まる英霊にとって誇りの象徴と言われています」(靖国神社公式サイトより)

「『貴様と俺とは同期の桜』で始まる軍歌にも『桜』という字が含まれているのは、そのような意味なのですね」

 

 「境内には約六百本の桜があると言われています。その多くはソメイヨシノや山桜の品種だそうです。毎年、気象庁がここのソメイヨシノを調べて東京の桜開花を発表してますね」

 

 「ここの桜は、遺族会や生還者たちが大切に守って、こうして毎年花を咲かせているのです」

 

 「先生のお父さんもここに祀られていらっしゃるので、遺族会には当然入っているわけですよね」

 

 「母が立川の先に一人で住んでいますが、その地域の遺族会役員をしているので、毎年お参りに来ています」

 

 「そうですか、立川からだと二時間近くかかるのでしょうね」

 

 「最近は、青梅線も便利になり、東京まで特別快速も走り、二時間もかかりませんが、年寄りには負担ですね」

 

 「と、いうことは、この桜も、先生のお母さんのお金で咲くことができるわけですね」

 

 「母のお金というと大げさで、微々たる金額ですから、葉っぱの数枚、花びらの一枚くらいですかね」

 

 二人は、笑い声をたてたものの、周りの雰囲気を読んで顔を改めてから、拝殿で参拝をした。竹根は、宗教的な関心はないと言っていたが、丁寧に二礼二拍一礼の基本に則りお参りを済ませた。

 

<続く> 次回掲載をお楽しみに

 

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