2011年06月20日

■■連載小説 経営コンサルタント竹根好助の先見思考経営 44

■■連載小説 経営コンサルタント竹根好助の先見思考経営 44

 

 昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。

 

【本書の読み方】 脚注参照

 ブログ発行の不手際により、一部の原稿が重複していることがあります。

 

■■ 4 転機の模索 2 通算44

 

【現代】

 

「話は脱線しますが、近年葵の上の発音が気になって仕方がありません」

 

「どういうことですか?」

 

「『あおいのうえ』の『の』にアクセントをおいて『あおいうえ』と発音する人が多いですね。素人だけではなく、その道の専門家でも『あおいうえ』というのには幻滅ですね」

 

「そうですね、どちらかというと『お』をつよく『あいのうえ』と言いますよね」

「話は戻りますが、普段筝曲や能などの日本の伝統芸能に触れる機会は少ないですが、このような機会が増えると日本人もギスギスした生活に潤いを覚えるのではないでしょうかね」

 

「自分のことを言われるようです」

 

「いえいえ、私は育さんのことを言っているのではなく、自分自身も含めて、あまりにも精神的なゆとりのない毎日を送っていると思うんです。伝統芸能に触れるなど、そのようなときでないと実感しないほど、麻痺されているのだと思います」

 

「三十年近く前に、先生に再会した頃は、親父から会社を引き継いで間もない頃であり、会社をどのように切り盛りしていこうかわからない状態でした。それよりも、印刷業界の尻すぼみの行く末を思うと、居ても立ってもいられない不安で充ち満ちていたのです。そんなときだけに、講演会の席で先生にお会いできたのは神の啓示のようにさえ思えました」

 

 幸は、能楽堂で演じられる日本芸能を想像しながら、自分のその頃に思いをはせていた。

 

■■ 脚注

 本書は、現代情景と階層部分を並行して話が展開する新しい試みをしています。読みづらい部分もあろうかと思いますので、現代情景部分については【現代】と、また過去の回想シーンについては【回想】と表記します。回想シーンも、回想1は1970年代前半にはじめて幸が竹根に会ったときと、回想2は、その十数年後、二度目にあったときの二つの時間帯があります。

 ブログ発行の不手際により、一部の原稿が重複していることがあるかも知れませんので、ご容赦ください。

 

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