2011年07月04日

■■顧問先でのヒアリング 連載小説竹根好助の先見思考経営50

■■顧問先でのヒアリング 連載小説 経営コンサルタント竹根好助の先見思考経営 50

 

 昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。

 

【本書の読み方】 脚注参照

 ブログ発行の不手際により、一部の原稿が重複していることがあります。

 

■■ 4 転機の模索 8 通算50

 

 幸は竹根に経営支援依頼を考えている。まずは、「ビジネスドック」からはじめようという竹根の提案であった。コンサルティングにはどのくらいの料金がかかるのか気にかかる幸である。コンサルティング・フィーというのは、コンサルタントやテーマなど諸条件により異なることも知った。コンサルティングのやりかたも企業毎に異なることも学んだ。

 竹根の顧問料が高いことは知られている。顧問料が高い理由を聞いて納得する幸であった。

 

【回想2】 1980年代

 

「ところで、社長、急な話で申し訳ないのですが、役員さんで手を空けられる人がいましたら、三十分から、長くても一時間程度ですが、二人だけの面談をさせていただけないでしょうか?」

 

「一人でよろしいですね」

 

 幸は、秘書の牧神に内線電話で指示をして役員の一人を応接室に来るように手配をさせた。応接室で待つと五十代半ばのまじめそうな男が入ってきた。名刺入れから取り出された名刺には「刷増」と書かれている。

 

「失礼ですが、なんとお読みするのでしょうか」

 

 刷増は、経営コンサルタントと話をするのが初めてで、身体が硬直している。

 

「失礼しました。『すります』と申します」

 

「お珍しい名前ですね。それにしても印刷会社の営業部長さんらしい名字ですね。増し刷りが多くなると売上に貢献しますものね」

 

 その言葉で、刷増の堅さが少しではあるが溶けた。

 

「はい、おかげさまでお客様にはかわいがってもらっています」

 

「先ほど、組織図を見せてもらいましたが、営業係長さんにも刷増さんという方がいますね」

 

「ええ、私の息子もラッキーにお世話になっています」

 

「そうですか、親子二代にわたってラッキーさんにお勤めですか」

 

 はじめは何を聞かれるのかと心配であった刷増も次第に竹根の人柄に引き込まれて行くのを感じた。営業という仕事柄、外部の人との接触が多く、相手がどのような人であるかを見抜く力は普通の人よりは長けていると自負している。

 

 顧客の地域的な範囲とそれぞれの顧客数、どのような客層か、印刷の平均顧客単価はどのくらいか、印刷の種類は顧客によりどのように異なるのか、等々刷増がすぐに答えられないことも含めいろいろな質問が出てきた。

 

 約束の一時間きっかりに個別面談は終わった。

 

■■ 脚注

 本書は、現代情景と階層部分を並行して話が展開する新しい試みをしています。読みづらい部分もあろうかと思いますので、現代情景部分については【現代】と、また過去の回想シーンについては【回想】と表記します。回想シーンも、回想1は1970年代前半にはじめて幸が竹根に会ったときと、回想2は、その十数年後、二度目にあったときの二つの時間帯があります。

 ブログ発行の不手際により、一部の原稿が重複していることがあるかも知れませんので、ご容赦ください。

 

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