2011年07月08日

■■愛子との出会い 連載小説 先見思考経営 54

■■愛子との出会い 連載小説 経営コンサルタント竹根好助の先見思考経営 54

 

 昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。

 

【本書の読み方】 脚注参照

 ブログ発行の不手際により、一部の原稿が重複していることがあります。

 

■5 ビジネスドックとの出会い 4 通算54回 愛子との出会い

 

 幸は竹根に経営支援依頼を考えている。まずは、「ビジネスドック」からはじめようという竹根の提案であった。ビジネスドックとは一体何なのか、竹根は、幸の会社をどのようにしようとしているのか、登場人物も増えて、いよいよおもしろくなってきました。

 

【回想2 1980年代】 愛子との出会い

 

 社長室に招じ入れられた竹根は、改めて社長室をぐるりと見回した。

 

――自分の部屋もこのくらいゆったりしていると、大きな企画やアイディアが生まれるのでは・・・――

 

 ソファーに座ると、尻がフワッと沈み込んだ。いつもは事務机用の堅いいすに座って仕事をしたり、会議室も打合せ用の堅いいすに座ったりしているだけに大きな落差を感じた。センターテーブルの天板は分厚いガラスである。四隅には、カッティング模様が刻まれている。大きなガラスにカッティング模様を入れるとなるとそれなりの設備がなければできない作業である。それなりに高価であることがわかる。

 

 天板から透けて見える小振りな水盤には、わずかな高さを充分に活かして、こじんまりと紫色の花を可憐に咲かせている紫露草が生けられている。

 

 竹根よりいくつか年下と思われる女性がお茶を運んできた。

 

「いらっしゃいませ。前から失礼します」と言いながら、竹根の右側に回ってお茶を出してくれた。萩焼のような、どちらかというと質素な、絵付けのない茶碗が茶托に乗せられて出された。

 

「ありがとうございます」と言って、ふたを取り、両掌に茶碗を抱くように持ち、竹根はそれを眺め始めた。薄茶色に部分的にかすかにピンク色というか、サーモンピンクというか、色が楚々とつけられていている。

 

「先生は、日本茶がお好きと聞きましたので、お口に合うかどうかわかりませんが・・・」

 

 竹根は、まだ茶碗を眺めている。

 

 幸が二人の間に割り込んできた。

 

「先生、こちらは私の秘書を永年やってくれている牧神愛子です」

 

「牧神さんですか。竹根です」

 

「先日は、ご挨拶もせず失礼しました。牧神愛子と申します」

 

< 次回に続く お楽しみに >

 

■■ 脚注

 本書は、現代情景と階層部分を並行して話が展開する新しい試みをしています。読みづらい部分もあろうかと思いますので、現代情景部分については【現代】と、また過去の回想シーンについては【回想】と表記します。回想シーンも、回想1は1970年代前半にはじめて幸が竹根に会ったときと、回想2は、その十数年後、二度目にあったときの二つの時間帯があります。

 ブログ発行の不手際により、一部の原稿が重複していることがあるかも知れませんので、ご容赦ください。

 

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