2011年07月13日

■■度肝を抜かれる幸 竹根好助の先見思考経営 57

■■度肝を抜かれる幸 連載小説 経営コンサルタント竹根好助の先見思考経営 57

 

 昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。

 

【本書の読み方】 脚注参照

 ブログ発行の不手際により、一部の原稿が重複していることがあります。

 

■5 ビジネスドックとの出会い 7 通算57回 度肝を抜かれる幸

 

 「ビジネスドック」の説明を受けるために印刷会社ラッキーの幸社長は、経営コンサルタント竹根好助の訪問を受けた。竹根と愛子の初めての出会いである。しかし、愛子が竹根のためにわざわざ湯飲み茶碗を買いに行ったりして、初めての出会いの割にしては二人は意気投合したようである。幸は、その成り行きにニンマリする。

 一方で、仕事の話に入ると、竹根の説明方法に度肝を抜かれる幸である。

 

【回想2 1980年代】 

 

 幸は、期待を込めて竹根の説明に耳を傾けた。

 

「ビジネスドックというのは、先日お話したように、企業の健康状態を定期的にチェックする手法として開発されました。しかし、この手法は単に健康チェックだけではなく、企業が抱える問題を発見したり、問題を解決したり、経営計画を立案したりといろいろな用途に使うことができます」

 

「十数年にわたり、先生が改良してきた結果ですね?」

 

「私が改良してきたと言うよりは、顧問先でお使いいただき、使いながら、顧問先の皆さんが改良をしてきてくれたようなものです」

 

――普通、コンサルタントというのは自分を人より大きく見せたいためにオーバーに表現するのだが、この先生はむしろ控えめである。こんなコンサルタントなら信頼してよいのではないだろうか――

 

 竹根の人柄については、アメリカでの献身的なやり方をすでに見てきている。企業の細部、場合によると恥部までを見られる。信頼できるココンサルタントでなければ企業経営者は経営の中枢までに触れさせることはできない。幸は竹根の人柄についてはよく知っているつもりだが、経営コンサルタントとしてどのような仕事をするのかはわかっていない。

 

「企業の経営者・管理職は、経営コンサルタントというと時代の最先端を行く、誰もが知らないような斬新的な経営手法を想像し、その導入を期待します。しかし私は、まずは『当たり前のことが当たり前にできる』ということから始めます。斬新的な先端的経営手法を取り入れても、当たり前のことができていない企業では使いこなせません。コンピュータにしても、使い方がわからなければただの箱に過ぎません」

 

 竹根との話が進むにつれ、少しずつ、経営コンサルタントとしての竹根の考え方やそのすばらしさが見えてきた。一方で、幸は先進的で、斬新な経営手法を導入してくれると期待していたことと多少の違和感を持った。

 

< 次回に続く お楽しみに >

 

■■ 脚注

 本書は、現代情景と階層部分を並行して話が展開する新しい試みをしています。読みづらい部分もあろうかと思いますので、現代情景部分については【現代】と、また過去の回想シーンについては【回想】と表記します。回想シーンも、回想1は1970年代前半にはじめて幸が竹根に会ったときと、回想2は、その十数年後、二度目にあったときの二つの時間帯があります。

 ブログ発行の不手際により、一部の原稿が重複していることがあるかも知れませんので、ご容赦ください。

 

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