2011年07月19日

■■ビジネスドックの思い出 小説 先見思考経営60

■■ビジネスドックの思い出 連載小説 経営コンサルタント竹根好助の「先見思考経営」 No.60

 

 昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。

 

 昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。

 

【本書の読み方】 脚注参照

 ブログ発行の不手際により、一部の原稿が重複していることがあります。

 

■6 荒れた研修 3 通算60回 竹根のブログ利用

 

 後継者問題でイライラしていた幸を靖国神社に連れ出した竹根である。散策の中で、1980年代の頃ビジネスドックの説明を竹根より受けたときのことを幸は思い出していた。

 場面は、靖国神社散策に戻り、幸は息子の育猛の話を思い出し、ブログについて竹根に尋ねる。

 

【現代】 

 

 遊就館本館を右に見て、二人は桜並木を進むと、右側に大砲や高射砲が何基か並んでいる。二人とも武器には疎く、それぞれがどれだけの価値を持っているのかわからない。平和を願う神社には何となく違和感があるが、靖国神社そのものの意味を考えると当たり前なのかと自分を納得させる幸である。

 

 旧遊就館の前を通るとその一角に人を刻んだ碑が見える。パール博士顕彰碑である。第二次大戦後東京裁判と呼ばれる軍事裁判が開かれた。インド代表で判事を務めたパール博士は、戦勝国の裁判官の中で唯一「全員無罪」を主張した。結果はその通りにならなかったものの、その功績に対して平成十七年にこの場所に建てられた。

 

 左手に到着殿を見る。玄関の屋根は、さながらお寺の本堂の入口を思わせる波を打った屋根構えである。玄関前を飾る桜は古く、ごつごつした幹を大きく天に向かって伸ばし、上から到着殿をかばうように枝を張っている。桜の季節は、プロのカメラマンもシャッターを切る構図である。

 

 二人は、無言で歩を進める。

 

「先生のコンサルティングを受けるようになった最初のビジネスドックは、私には大変に衝撃的でした」

 

「ほう、どのようにですか?」

 

「うちの会社では、役員が二日にわたって缶詰で、しかも寝る間もほとんどなく討議をするというようなことがなかったからです」

 

「そう言えば、社長もあのときには深夜までつきあってくれましたし、社長も社長なりの作業をやってくれましたよね」

 

「そうです。あのときほどいろいろと考えたことはなかったですね。大学の受験時代でも、あのように根を詰めて何かに取り組むことはなかったですものね」

 

 幸は若かりし頃の自分自身の変化を竹根の強い影響と自覚した。それとともに竹根に経営のイロハを教えられたビジネスドックのことを思い出した。

 

< 次回に続く お楽しみに >

 

■■ 脚注

 本書は、現代情景と階層部分を並行して話が展開する新しい試みをしています。読みづらい部分もあろうかと思いますので、現代情景部分については【現代】と、また過去の回想シーンについては【回想】と表記します。回想シーンも、回想1は1970年代前半にはじめて幸が竹根に会ったときと、回想2は、その十数年後、二度目にあったときの二つの時間帯があります。

 ブログ発行の不手際により、一部の原稿が重複していることがあるかも知れませんので、ご容赦ください。

 

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