2011年07月25日

■■筆頭常務の反発 連載小説 竹根好助の先見思考経営64

■■筆頭常務の反発 連載小説 経営コンサルタント竹根好助の「先見思考経営」 No.64

 

 昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。

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【本書の読み方】 脚注参照

 

■6 荒れた研修 7 通算64回 筆頭常務の反発

 

 後継者問題でイライラしていた幸を靖国神社に連れ出した竹根である。散策をしながら、1980年代の頃ビジネスドックの説明を竹根より受けたときのことを幸は思い出していた。

 全取締役が参加してビジネスドックが始まった。講師の竹根の第一声は「管理とは何か?」という質問であった。あまりにも初歩的な内容に、筆頭常務の金山は憮然とした。

 

【回想2 1980年代】 

 

「確かに、管理という言葉に対しては冷たいイメージを持っている人が多いですね。他の方で、マイナスのイメージではなく、どちらかというとその逆なイメージを持っている人はいらっしゃいますか?」

 

 技術部長の大松田が口を開いた。金山の下で謄写輪転機を回してきて、茂手木と三人が工場を切り盛りする三羽がらすの一人である。

 

「私は、管理という言葉に二面性を感じています。管理ができていない会社は、だらしがなく見えます。永年うちの会社にいながら、このようなことを言うのもどうかと思いますが、うちの会社の雰囲気は暗いし、社員はおろか、管理職にいたる全員が顔を合わせても挨拶をしません。これは、管理というか教育という方がよいのか、行き届いていない会社だと思っています」

 

「大松田さんは、自分でそれを改めようと何かしていますか?」

 

「初めてうちの会社に入ったときに、こちらから社員に挨拶をしましたが、だれも挨拶を返してこないので、あきらめてしまいました」

 

「そうですか。では、刷増さん、あなたは『管理』とは何かと問われたら、どのように答えますか?」

 

「管理ですか、管理・・・エーと、そうですね」

 

「私たちは、管理、管理と口にする割には、それがなんであるかを考えたことはあまりないんですね」

 

「先生、なんで管理のことについて研修を今更受けなければならないのですか。係長や課長を相手にするような初歩的なテーマのために、忙しい時間を割いて研修を受けに来たわけではありません」

 

< 次回に続く お楽しみに >

 

■■ 脚注

 本書は、現代情景と階層部分を並行して話が展開する新しい試みをしています。読みづらい部分もあろうかと思いますので、現代情景部分については【現代】と、また過去の回想シーンについては【回想】と表記します。回想シーンも、回想1は1970年代前半にはじめて幸が竹根に会ったときと、回想2は、その十数年後、二度目にあったときの二つの時間帯があります。

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