2011年07月27日

■■管理とは暖かいもの?? 竹根好助の先見思考経営65

■■管理とは暖かいもの?? 連載小説 経営コンサルタント竹根好助の「先見思考経営」 No.65

 

 昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。

 昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。

【本書の読み方】 脚注参照

 

■6 荒れた研修 8 通算65回 管理とは暖かいもの??

 

 後継者問題でイライラしていた幸を靖国神社に連れ出した竹根である。散策をしながら、1980年代の頃ビジネスドックの説明を竹根より受けたときのことを幸は思い出していた。

 全取締役が参加してビジネスドックが始まった。講師の竹根の第一声は「管理とは何か?」という質問であった。あまりにも初歩的な内容に、筆頭常務の金山は憤然として反発した。

 

【回想2 1980年代】 

 

 金山の発言に、幸社長は何とか金山のいらだちを抑える策はないかとうろたえた。竹根はすぐに反応した。反応をしたというより、予想通りのリアクションと見たようで、落ち着いている。

 

「確かに、管理の定義がどうのこうのというようなことは、大学の先生に任せておけばよいのかもしれません。では、金山さん、あなたは工場長として、部下の皆さんをどのように管理していますか?」

 

 反対に質問をされて、金山は一瞬たじろいだが、――五十年近くもラッキーにいるメンツにかけても、経営コンサルタントなどと偉そうにしゃべっているこの若造をやり込めなければ気が済まない――と座わったままで反論を試みた。

 

「さっきも言ったように、管理などと社員を縛り付けたら、反発もあるし、第一、俺・・・私は管理が大嫌いだ」

 

 そう言うと、腕を組んで上を向いてしまった。

 

 竹根は、ゆっくりと話し始めた。

 

「私は、管理とは暖かいものであると考えています」

 

 竹根の思いもよらぬ『暖かい』という言葉に全員が狐につままれたような顔になった。金山も腕組みをといてあんぐりと口を開けたままフリーズしてしまった。

 

 間を置いて次の言葉に入った。幸社長は、竹根の間の取り方のうまさを見せつけられた思いである。間を取ったために、金山の感情の高ぶりも、『この人は何を言いたいのだろう』という興味にかき消されてきたようである。

 

< 次回に続く お楽しみに >

 

■■ 脚注

 本書は、現代情景と階層部分を並行して話が展開する新しい試みをしています。読みづらい部分もあろうかと思いますので、現代情景部分については【現代】と、また過去の回想シーンについては【回想】と表記します。回想シーンも、回想1は1970年代前半にはじめて幸が竹根に会ったときと、回想2は、その十数年後、二度目にあったときの二つの時間帯があります。

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