2011年07月29日

■■大岡裁判 連載小説 竹根好助の先見思考経営67

■■大岡裁判 連載小説 経営コンサルタント竹根好助の「先見思考経営」 No.67

 

 昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。

 昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。

【本書の読み方】 脚注参照

 

 

■6 荒れた研修 10 通算67回 大岡裁判

 

 後継者問題でイライラしていた幸を靖国神社に連れ出した竹根である。散策をしながら、1980年代の頃ビジネスドックの説明を竹根より受けたときのことを幸は思い出していた。

 全取締役が参加してビジネスドックが始まった。講師の竹根の第一声は「管理とは何か?」という質問であった。あまりにも初歩的な内容に、筆頭常務の金山は憤然として反発した。どちらかというと口数の少ない大松田が口を開いた。

 

【回想2 1980年代】 

 

「なんだ、オオマっちゃん、江戸の敵を長崎で討つようなやり方は汚いよ」

 

 せっかく気持ちが収まりかけてきた金山だが、また感情が高ぶり、大きな声になってきた。

 

「いや、そうじゃないよ、金山さん。俺もあの頃は試行錯誤を重ねたけどなかなか解決できなかったんだよ。ある日、金山さんが俺を呼んで、その解決策を黙って見せてくれた。おかげで、何となくわかってきて、また試行錯誤をやった。その結果なんとかなるようになったけど、その問題を解決できるまで数年もかかった」

 

「それでいいんだよ。技術は盗むものだからな」

 

「種明かしはコロンブスの卵で、簡単なことだった。そんなの一言俺に教えてくれれば、三年も五年もその問題を引きずらないでも済んだ。必要枚数分を刷れないから、結果として原紙を作り増しなければならなかった。その分コストや時間をかけることになった」

 

 そこで竹根がようやく言葉を挟んだ。

 

「大松田さんが言いたいことは、金山さんの暖かい管理がなければもっと時間も費用もかかったということを言いたいのだと思います。金山さんも実は昔から暖かい管理をやっていたのです。金山さんに感謝していることを大松田さんは言いたいのです。そうではありませんか、大松田さん」

 

 大松田は、にっこりしてうなずいた。幸は、竹根の大岡裁判にも通じる話に感謝した。

< 次回に続く お楽しみに >

 

■■ 脚注

 本書は、現代情景と階層部分を並行して話が展開する新しい試みをしています。読みづらい部分もあろうかと思いますので、現代情景部分については【現代】と、また過去の回想シーンについては【回想】と表記します。回想シーンも、回想1は1970年代前半にはじめて幸が竹根に会ったときと、回想2は、その十数年後、二度目にあったときの二つの時間帯があります。

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