2011年08月03日

■■ブレインストーミングの始まり 竹根好助の先見思考経営70

■■ブレインストーミングの始まり 連載小説 経営コンサルタント竹根好助の「先見思考経営」 No.70

 

 昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。

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【本書の読み方】 脚注参照

 

■7 ビジネスドック体験 3 通算70回 ブレインストーミングの始まり

 

 印刷会社であるラッキーの社長である幸を靖国神社に連れ出した竹根の二人は、境内を散策しているが、二人が再会した1980年代の思いでシーンに戻って行く。

 研修が始まり、「管理とは暖かいモノである」というショッキングな言葉を聴いた5人の受講者である。

 

【回想2 1980年代】 

 

 管理についての竹根の講義は、竹根のコンサルティングに関する基本的な考え方をまず理解してからこれからの作業に取りかかろうというのである。それにより、思考面で参加者全員のベクトルを合わせることができ、作業がスムーズに進むからである。

 

 これまでの講義と討議で、一時は険悪になりかけたものの、竹根の手腕でむしろ竹根に対する理解が芽生えてきた。とりわけ常務の金山は、はじめは『この若造』と反発していたが、大松田の発言を大岡裁きをしたことから、むしろ金山に対する褒め言葉に昇華させた形になり、金山は気分をよくしていた。

 

 幸は、竹根が人間のよい面を見つけ出し、それを明確にすることで相手の信頼感を勝ち取るというやり方をアメリカでじっくり見てきている。人を褒めるという訳ではないが、聞き手は褒められたような気分となり、よい気持ちになってしまう。まさに竹根マジックである。

 

 気分を変えるためもあってか、竹根が幸と二人のアメリカ珍道中について雑談を始めた。堅物のように見える竹根と平素偉そうに振る舞っている社長の幸の若い頃の二人の失敗談は、研修という堅い雰囲気を和らげた。

 

 ひとしきり、ムードを和らげてから話を研修に戻した。

 

「皆さんは、ブレインストーミングという言葉を知っていると思いますが、実際にやったことがありますか?」

 

 今日では、当たり前と思っているブレインストーミングも、中小企業ではその言葉すら知らない人も多かった。

 

 五人とも顔を見合わせているだけで、誰も発言をしない。

 

「ブレインストーミングというのは、創造性を開発するための、集団で思考する技法の一つです。五、六人でやるのがベストと言われますが、もちろん一人でやっても構いません。参加者が、テーマに関して自由に意見や考え、アイディアを出し合います。人の発言に対して、否定したり、反論したりしてはいけません。すなわちブレインストーミングの間は議論は禁止です。しかし、人の意見を参考にして別の意見を言うことはどんどんとやってください。自由に発言できるのでいろいろなアイディアを引き出すことができるという集団思考方法です」

 

 七二歳という高齢な大里を除くと、ブレインストーミングとは何かについて簡単な知識を持っていたこともあり、竹根の説明で何となくわかってきた。

 

< 次回に続く お楽しみに >

 

■■ 脚注

 本書は、現代情景と階層部分を並行して話が展開する新しい試みをしています。読みづらい部分もあろうかと思いますので、現代情景部分については【現代】と、また過去の回想シーンについては【回想】と表記します。回想シーンも、回想1は1970年代前半にはじめて幸が竹根に会ったときと、回想2は、その十数年後、二度目にあったときの二つの時間帯があります。

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