2011年08月04日

■■ブレインストーミングの始まり 竹根好助の先見思考経営70

■■ブレインストーミングの始まり 連載小説 経営コンサルタント竹根好助の「先見思考経営」 No.70

 

 昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。

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【本書の読み方】 脚注参照

 

■7 ビジネスドック体験 3 通算70回 ブレインストーミング

 

 印刷会社であるラッキーの社長である幸と竹根は靖国神社境内を散策しながら、二人が再会した1980年代のことを思い出している。

 ラッキー取締役を対象とした取締役研修は、ビジネスドックという竹根が開発した思考ツールを使いながら進められる。まずは、戸惑いの中、ブレインストーミングから始まった。

 

【回想2 1980年代】 

 

 大松田は頷いた。金山が替わって口火を切った。

 

「そうか、何となくわかってきた。俺は給料が高い会社がいいな」

 

「そうだ、俺もそう思う。最近はやりの週休二日制を採用して欲しい」

 

 相変わらず、茂手木は金山に追従的である。

 

 荻野は慣れているらしく要領よく黒板に書き出していく。はじめはいくつか続いて出てきたが、五、六行ではたと止まってしまった。

 

 竹根はニコニコしながら見ている。皆から意見が出てこない状態に、幸は不安になってきた。

 

――これがわが社を代表する取締役の実力なのか――

 

 沈黙が二分、三分と続いた。

 

「刷増さん、あなたは営業職ですから、いろいろな会社の人とお会いする機会が多いのではないですか」

 

 それを機会に刷増が他社のことをいろいろと紹介すると、そのたびに他のメンバーがそれをヒントに意見を出すようになった。そのあとは、竹根ではなく荻野がヒントを出す。そのたびに、それに関連したことをくっつけて金魚の糞のようにいくつか出てきた。四十五分が多くの無言とともに経過したところで、黒板の半分くらいまで埋まった。

 竹根から荻野に講師がバトンタッチされた。この辺は絶妙なコンビネーションで、二人の息のあったところを幸は見て取った。

 

――この二人のように、俺にも相棒というのか、パートナーと呼べるような男が欲しいな――

 

< 次回に続く お楽しみに >

 

■■ 脚注

 本書は、現代情景と階層部分を並行して話が展開する新しい試みをしています。読みづらい部分もあろうかと思いますので、現代情景部分については【現代】と、また過去の回想シーンについては【回想】と表記します。回想シーンも、回想1は1970年代前半にはじめて幸が竹根に会ったときと、回想2は、その十数年後、二度目にあったときの二つの時間帯があります。

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