2011年08月05日

■■気になる高齢化 連載小説 先見思考経営71

■■気になる高齢化 連載小説 経営コンサルタント竹根好助の「先見思考経営」 No.71

 

 昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。

 昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。

【本書の読み方】 脚注参照

 

■7 ビジネスドック体験 4 通算71回 気になる高齢化

 

 印刷会社であるラッキーの社長である幸と竹根は靖国神社境内を散策しながら、二人が再会した1980年代のことを思い出している。

 ラッキー取締役を対象とした取締役研修は、ビジネスドックという竹根が開発した思考ツールを使いながら進められる。まずは、戸惑いの中、ブレインストーミングから始まった。

 ブレインストーミングに馴れていない5人は、なかなかアイディアも意見も出てこない。

 

【回想2 1980年代】 

 

――この二人のように、俺にも相棒というのか、パートナーと呼べるような男が欲しいな――

 

 幸は、いつの間にか隣の席に竹根が座っているのに気がつき、自分の心の中の嘆きが、言葉として竹根に聞こえてしまったのかと思った。

 

――そうか、これからは竹根先生が力を貸してくれるのだ――

 

 そう思うと、何となく気が楽になった。

 

――きっと、竹根先生が、彼らを立派な役員陣に鍛え直してくれる――

 

「社長、ちょっと場所を変えてお話をしたいのですが、よろしいですか」

 

「ええ、もちろんです。確かロビーにソファーがいくつかありましたね。そちらでよろしいですか。あそこならコーヒーも飲めますし・・・」

 

「もうすぐ、昼になるので、コーヒーは結構です」

 

 二人は、芝生が見えるロビーに移った。朝から降っていた雨が、芝を青々と塗り替えている。名前はわからないが、季節の花が品よく配置され、芝の青さを引き立てている。

「いかがですか、先生、うちの取締役たちは・・・」

 

「少々皆さん、年齢が高すぎますね。社長だけではなく、社員の世代交代もしていかないとなりませんね。特に技術の伝承をはからないと、今の役員さんたちが退社されるとラッキーの技術は途絶えてしまいかねません」

 

「そこが頭の痛いところなのです。刷増の息子が今営業でがんばってくれていますが、今のところ、それ以外にめぼしい若手の社員がいないのです。人を入れたくても、うちのような中小企業には優秀な人材も入ってこないし、頭の痛いところです」

 

「まだ、うちの会社の一部しか見ていないので、軽率には言えませんが、先ほども言ったように社員の平均年齢の高いこと、それに伴う技術の伝承などはすぐに対応を考えないといけませんね」

 

 何気なく、同じことを繰り返した竹根の言葉の重要性を幸はかみしめた。

 

< 次回に続く お楽しみに >

 

■■ 脚注

 本書は、現代情景と階層部分を並行して話が展開する新しい試みをしています。読みづらい部分もあろうかと思いますので、現代情景部分については【現代】と、また過去の回想シーンについては【回想】と表記します。回想シーンも、回想1は1970年代前半にはじめて幸が竹根に会ったときと、回想2は、その十数年後、二度目にあったときの二つの時間帯があります。

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