2011年08月24日

■■ビジネスドックの説明 連載小説竹根好助の先見思考経営82

■■ビジネスドックの説明 連載小説 経営コンサルタント竹根好助の「先見思考経営」 No.82 昼休みのブログ

 

 昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。

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【本書の読み方】 脚注参照

 

■8 初めての人前での発表 7 通算82回 ビジネスドックの説明

 

 印刷会社であるラッキーの社長である幸と竹根は靖国神社境内を散策しながら、二人が再会した1980年代のことを思い出している。

 ラッキー取締役を対象とした取締役研修は、ビジネスドックという竹根が開発した思考ツールを使いながら進められる。

 ビジネスドックを使った社員研修で、刷増営業部長が発表者として登壇した。しどろもどろであったが、講師の一言で平常心を取り戻し、不充分ながらも発表を終えた。

 

【回想2 1980年代】 

 

 雰囲気を和らげたところで、竹根が模造紙になにやら書かれたチャートを広げ始めた。大松田が手伝って壁にセロテープで貼った。

 

「すでにご案内のビジネスドックについてお話を進めます」

 

 ビジネスドックは、人間ドックをもじって名付けた、竹根の簡易診断手法であることの説明がなされた。

 

「何か難しいことをやるようですが、今日明日で、ビジネスドックの中でも、ビジネスドックとは何かを理解してもらいやすい入門編を行います。入門編では、わが社の現状を見ることが中心です。わが社の長所短所分析をし、その中から、わが社が取るべき道を見いだしてゆきます」

 

 五人とも、まだ理解ができていないような顔をしている。その雰囲気を察して、竹根は説明の方向を変えた。

 

「口で説明すると難しく思えるかもしれませんが、ちょっと、こちらのチャートを見てください」

 

 先ほど大松田が手伝って貼り付けたチャートである。マジックインキで書いたらしく、白地の模造紙に黒、青、赤、緑の四色で、いくつかの四角が描かれ、それを線で結んである。

 

 左上の四角には『わが社の長所・強み』と書かれている。その下に『わが社の短所・弱点』と書かれてあり、その下が『経営環境』である。さらにその下に少々離れて『わが社の理想像』というボックスがあった。

 

「ただいま皆さんにやっていただいたのは、ここにある『わが社の理想像』というボックス部分の作業です。これを見ていただくとわかりますように、まだまだたくさんの作業が残っています。昼食をとっておなかの方が張ってくると、反射的に上まぶたの筋肉の緊張がとれ、次第に下がってくるかもしれません。でも、そんなゆとりはありませんので、覚悟をしておいてください」

 

 話が横道にそれるほどではないが、この辺の話法は、経験からにじみ出てくるものを幸は感じた。

 

――その気になれば、普段なら何気なく聞き流すことも、意識をすると知識や情報として血となり肉となるものだな。やはり、竹根先生に依頼して良かった――

 

「これからの作業には、午前中に体験していただいたブレインストーミング法などを使いながら進めます。このチャートの、ここのボックスにある『わが社の長所・強み』というところに入ります。ここでも、ブレインストーミングを使って作業を進めてもらいます。すでに要領をつかめたと思いますので、また、荻野講師の音頭で進めてください。発表も前回と同様です。何かご質問はありますか?」

 

< 次回に続く お楽しみに >

 

■■ 脚注

 本書は、現代情景と階層部分を並行して話が展開する新しい試みをしています。読みづらい部分もあろうかと思いますので、現代情景部分については【現代】と、また過去の回想シーンについては【回想】と表記します。回想シーンも、回想1は1970年代前半にはじめて幸が竹根に会ったときと、回想2は、その十数年後、二度目にあったときの二つの時間帯があります。

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