2011年08月30日

■■研修二日目の朝 連載小説竹根好助の先見思考経営

■■研修二日目の朝 連載小説 経営コンサルタント竹根好助の「先見思考経営」 No.86 昼休みのブログ

 

 昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。

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【本書の読み方】 脚注参照

 

■8 初めての人前での発表 11 通算86回 研修二日目の朝

 

 印刷会社であるラッキーの社長である幸と竹根は靖国神社境内を散策しながら、二人が再会した1980年代のことを思い出している。

 ラッキー取締役を対象とした取締役研修は、ビジネスドックという竹根が開発した思考ツールを使いながら進められる。

 研修方法にもバリエーションが出てきた。カード型ブレインストーミングという発散思考法とKJ法という収束思考法を学んだ。夜中まで討議をする羽目になり、世間一般企業の厳しさを体感した。

 

【回想2 1980年代】 

 

 翌朝、六時半には昨夕荻野から発表のあったスケジュールに基づき、近くの広場に全員が集合した。時間に遅れる者は一人もなく、幸の心配は杞憂に期した。大松田の号令でラジオ体操が終わり、軽くランニングがなされた。通常の研修では、数キロのランニングをさせられるのである。年齢の高いラッキーのメンバーを見て、スローラニングという方法が説明された。スピードよりもリラックスすることが優先される。かかとをつけないで足踏みに毛が生えた程度のランニングである。スローラニングは、呼吸が弾むことなく、効果はランニング並みか、それを超える面もあるそうだ。竹根がアメリカで仕込んできた方法である。

 

 座講が始まる前に予定されていた運動や朝食などが終わると、前日に引き続きビジネスドックが開始された。

 

『わが社の短所・弱点』について、五枚の模造紙が研修室の壁面に貼られ、九時から発表が始められた。内容的にもいろいろ含まれ、また慣れて来たこともあり、前回の長所についての発表より説明発表の時間は長くなった。竹根からは進歩したという言葉もでた。せっかくこのようにまとめたので、五人がいつでもそれを見ることができるようにと、A3サイズの用紙に特性要因図としてまとめることになった。すでにKJ法でグループ化できているので、竹根からの簡単な説明でこの作業ができた。

 

 特性要因図は、魚の骨の形に似ているので、フィッシュボーンチャートともよばれる。左端に縦長のボックスを書き、その右側線の中央から水平線を伸ばす。水平線に対して斜線を入れ、その先端にボックスを書いて、五つに分類したグループ名を記載する。そのグループを『特性』とし、カードを『要因』として特性斜線に対して水平線を入れてカード内容を記載する。それらも内容別にグループ化して記載をするとよいというアドバイスもあった。

 

 その後も『経営環境』についても同様に検討が進められ、それまでの討議に基づき、どのような方向に進むべきかというフェーズⅡに入った。『経営環境』は今後どのように変化するだろうかについては、竹根の講演を聴くことになり、それをベースに整理をした。『わが社の長所・強み』をどのようにしたらさらに伸ばせるか。『わが社の短所・弱点』をどのようにすると改善でき、それを強みにすることができるか。これらについて、討議がなされた。

 

< 次回に続く お楽しみに >

 

■■ 脚注

 本書は、現代情景と階層部分を並行して話が展開する新しい試みをしています。読みづらい部分もあろうかと思いますので、現代情景部分については【現代】と、また過去の回想シーンについては【回想】と表記します。回想シーンも、回想1は1970年代前半にはじめて幸が竹根に会ったときと、回想2は、その十数年後、二度目にあったときの二つの時間帯があります。

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