2011年09月02日

■■研修のまとめ 連載小説 竹根好助の先見思考経営88

■■研修のまとめ 連載小説 経営コンサルタント竹根好助の「先見思考経営」 No.88 昼休みのブログ

 

 昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。

 昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。

【本書の読み方】 脚注参照

 

■8 初めての人前での発表 13 通算88回 研修のまとめ

 

 印刷会社であるラッキーの社長である幸と竹根は靖国神社境内を散策しながら、二人が再会した1980年代のことを思い出している。

 ラッキー取締役を対象とした取締役研修は、ビジネスドックという竹根が開発した思考ツールを使いながら進められる。

 研修方法にもバリエーションが出てきた。カード型ブレインストーミングという発散思考法とKJ法という収束思考法を学んだ。夜中まで討議をする羽目になり、世間一般企業の厳しさを体感した。

 眠気を覚ます野外研修では、猛呼訓練法とバジング法が行われた。

 

【回想2 1980年代】 

 

 研修室に戻ると、まず先ほどの『わが社とは、わが社が目指す方向』というビジネスドックの最後のボックスに当たる言葉をまとめた。字のうまい大里がそれを筆で書いて掲示することが決定された。

 

「いよいよ、この研修の最後のテーマに入ります」

 

 五時終了の予定であるが、時間は四時二十分を回ったところである。簡単なチャートのようなものが印刷されているA4サイズの紙が全員に配布された。

 

「この二日間の研修を受けて、これからの三ヶ月間にあなたは何をするか、それをするに当たって障害となることは何か、それをどのように克服するか、会社や他の部署に要望することは何か、そして一年後に自分はどのような管理職になりたいのか、そのためのポイントは何か、など、各ボックスにそれを記入してください。それをもとに後ほど発表をしてもらいます」

 

 竹根は、幸と研修室から出たところで立ち話をした。

 

「この作業は、残りの時間では終わらない人もいるし、社内に戻ってから思いつくこともあると思いますので、これを宿題にしたいと思います。そして、後日、その発表会を開き、有言実行の契機にしたいと思います。よろしいでしょうか」

 

「それを聞いて安心しました。中途半端な記入で終わってしまうのかと心配になっていたところです。この二日間、本当にありがとうございました」

 

 幸は深々と頭を下げた。

 

 四時四十五分になった。

 

「皆さん、まだ、途中の方が大半だろうと思います」と竹根が切り出し、先ほど幸と打ち合わせたことを説明し、宿題にした。研修の最後に当たり、竹根のまとめ講義の後に幸が登壇した。

 

「二日間、大変お疲れ様でした。これまで研修らしきことを一度もやってきませんでしたが、竹根先生との再会により、それが実現できました。何よりも、皆さんの顔つきが変わってきたのは大収穫です」

 

 一同を見回す。それに笑顔で全員が答える。このように何かホッとするような暖かな視線の交わしも今までになかったことである。

 

「先ほど松林で、皆さんの感想を聞いていて、それぞれに何らかの得るものがあったことは非常にうれしい。しかし、それで終わってしまっては、この二日間の皆さんの苦労は水泡に帰してしまう。先ほど、竹根先生から宿題が出されたが、それを仕事に活用して新しい気持ちで再スタートして欲しい。宿題は、皆さんにだけ出されたのではなく、私にも大きな課題が与えられました」

 

 幸は竹根の方を見てから続けた。

 

< 次回に続く お楽しみに >

 

■■ 脚注

 本書は、現代情景と階層部分を並行して話が展開する新しい試みをしています。読みづらい部分もあろうかと思いますので、現代情景部分については【現代】と、また過去の回想シーンについては【回想】と表記します。回想シーンも、回想1は1970年代前半にはじめて幸が竹根に会ったときと、回想2は、その十数年後、二度目にあったときの二つの時間帯があります。

■■ これまでのあらすじ PC←クリック

■■ これまでのあらすじ mobile ←クリック

■■ ブログポリシー  ←クリック




同じカテゴリー(連載経営コンサルタント小説)の記事

※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。