2011年09月09日

■■夏の暑い日の社長室 連載小説 竹根好助の先見思考経営92

■■夏の暑い日の社長室 連載小説 経営コンサルタント竹根好助の「先見思考経営」 No.92 昼休みのブログ

 

 昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。

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【本書の読み方】 脚注参照

 

■9 顧問契約 3 通算92回 夏の暑い日の社長室 

 

 印刷会社であるラッキーの社長である幸と竹根は靖国神社境内を散策しながら、二人が再会した1980年代のことを思い出している。

 ラッキー取締役を対象とした取締役研修は、ビジネスドックという竹根が開発した思考ツールを使いながら進められる。研修方法も多種多様で、初めての体験をしたラッキーの取締役は始めは戸惑った。次第に、幹部研修の雰囲気が分かった頃には研修は終わった。しかし、個別課題は宿題となった。社長の幸も「経営理念」という課題が与えられた。

 

【回想2 1980年代】 

 

 夏の暑い日である。社長室の窓から外を眺めている幸の窓ガラスに、木から飛んできた蝉が激突した。そのまま墜死してしまうのかと一瞬思ったが再び舞い上がった。

 

――うちの会社も、業績が落ち込んできたが、竹根先生との再会でこの蝉のように再び飛び上がれそうだ――

 

 秘書の牧神が、竹根を伴って入ってきた。

 

 二人のよいムードに、最近幸は焼き餅を焼くようになった。一方で、二人の関係がもっと発展しないかと期待する矛盾する気持ちもあった。そんなことをおくびにも出さずビジネスに気持ちを切り替えた。

 

「先ほどの役員連中の『一年後の私』という発表会は、まさに有言実行のスタートとして、わが社としては合格点を出したいのですが、先生、いかがですか」

 

 ビジネスドック研修の最後にホームタスクとして出された「一年後の私」というテーマのレポート提出を受けての有言実行を目指した個別発表会である。

 

「個別に見るとまだ抽象的な部分があったり、中には刷増さんのように少々力が入りすぎていたりしています。今後これをベースに、担当コンサルタントの荻野と個別面談をさせてさらによいモノしていって欲しいと思います」

 

「ありがとうございます。よろしくお願いします。ところで、ビジネスドックも終わりましたので、顧問契約の方を進めさせていただきたいと考えています」

 

「そうですか、ありがとうございます。この間、社長と何度かお会いしている中で社長のお考えは次第にわかってきました。また、先日のビジネスドックを通してですね、御社の課題がだいぶ見えてきましたし、お送りくださった財務諸表をはじめとした資料を拝見していますので、そこからも今後の進むべき方向を考えてきました。ここに顧問契約書と業務推進企画書のドラフトをお持ちしましたので、これに基づいて顧問契約についてお話をしたいと考えています」

 

「それはありがたいですね。早速拝見したいと思います」

 

「たぶん、費用のことが気になると思いますので、契約書を見てください」

 

< 次回に続く お楽しみに >

 

■■ 脚注

 本書は、現代情景と階層部分を並行して話が展開する新しい試みをしています。読みづらい部分もあろうかと思いますので、現代情景部分については【現代】と、また過去の回想シーンについては【回想】と表記します。回想シーンも、回想1は1970年代前半にはじめて幸が竹根に会ったときと、回想2は、その十数年後、二度目にあったときの二つの時間帯があります。

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