2011年09月13日

■■顧問契約内容の確認 連載小説 竹根好助の先見思考経営93

■■顧問契約内容の確認 連載小説 経営コンサルタント竹根好助の「先見思考経営」 No.93 昼休みのブログ

 

 昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。

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【本書の読み方】 脚注参照

 

■9 顧問契約 4 通算93回 顧問契約内容の確認 

 

 印刷会社であるラッキーの社長である幸と竹根は靖国神社境内を散策しながら、二人が再会した1980年代のことを思い出している。

 ラッキー取締役を対象とした取締役研修は、ビジネスドックという竹根が開発した思考ツールを使いながら進められる。研修方法も多種多様で、初めての体験をしたラッキーの取締役は始めは戸惑った。次第に、幹部研修の雰囲気が分かった頃には研修は終わった。しかし、個別課題は宿題となった。社長の幸も「経営理念」という課題が与えられた。

 研修後、初めて竹根がラッキーの社長室を訪問した。顧問契約書を交わすためである。契約書の内容を竹根が説明し始めた。

 

【回想2 1980年代】 

 

「たぶん、費用のことが気になると思いますので、契約書を見てください」

 

 一ページだけの契約書なので、幸は、金額が記載されている条項をめざとく見つけられた。

 

「第一条の『目的』というところを見てください」

 

 顧問契約として何をするのかが箇条書きに掲載されている。

 

  ・経営理念の構築

  ・中長期経営戦略立案

  ・中長期経営計画立案と進捗管理

  ・社員研修

  ・それに付帯する諸業務

 

「まず、目的については、社長のお考えと比べていかがでしょうか」

 

「先生、私としては、先日もお願いしたように、コンピュータの導入もお願いしたいのですが・・・」

 

「ハイ、社長のそのお考えは存じております。顧問契約をするに当たっては一年契約で自動更新とするか、期間をはじめから限定して契約をするかの形で私どもはお願いしています」

 

「私は、短期間の契約ではなく、長期的に先生にお願いしたいと考えています」

 

「それはますますありがたいお話です。そうするとコンピュータ・システム導入を項目として追加し、その他を含めてとりあえず六項目でスタートする形にしましょう。一年契約で自動更新でよろしいですね」

 

「期限など設けなくてよいと考えていますが、先生の方でそれが標準的な契約と言うことであれば、表記上はそのようにしてくださって結構です。私は、先ほどお話したように、長いおつきあいをお願いしたいと考えています」

 

「わかりました。費用的には、先般お話した金額でお願いしたいと思います。そこに記載しておきましたが、その金額でよろしいでしょうか。ただし、経費関連は別途ご請求させていただきます」

 

< 次回に続く お楽しみに >

 

■■ 脚注

 本書は、現代情景と階層部分を並行して話が展開する新しい試みをしています。読みづらい部分もあろうかと思いますので、現代情景部分については【現代】と、また過去の回想シーンについては【回想】と表記します。回想シーンも、回想1は1970年代前半にはじめて幸が竹根に会ったときと、回想2は、その十数年後、二度目にあったときの二つの時間帯があります。

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