2011年09月14日

■■コンサルタントの仕事への姿勢 連載好助の先見思考経営94

■■コンサルタントの仕事への姿勢 連載小説 経営コンサルタント竹根好助の「先見思考経営」 No.94 昼休みのブログ

 

 昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。

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【本書の読み方】 脚注参照

 

■9 顧問契約 5 通算94回 コンサルタントの仕事への姿勢 

 

 印刷会社であるラッキーの社長である幸と竹根は靖国神社境内を散策しながら、二人が再会した1980年代のことを思い出している。

 ラッキー取締役を対象とした取締役研修は、ビジネスドックという竹根が開発した思考ツールを使いながら進められる。研修方法も多種多様で、初めての体験をしたラッキーの取締役は始めは戸惑った。次第に、幹部研修の雰囲気が分かった頃には研修は終わった。しかし、個別課題は宿題となった。社長の幸も「経営理念」という課題が与えられた。

 研修後、初めて竹根がラッキーの社長室を訪問した。顧問契約書を交わすためである。契約書の内容を竹根が説明し始めた。まずは、顧問として何をするかの確認から始まった。

 

【回想2 1980年代】 

 

「コンピュータ・システム導入支援もお願いするので、その分は上乗せになりますね」

 

「コンピュータ・システムのハードウェアや付帯ソフトウェア関連の費用は、ベンダーさんなどが決まったときにそちらからの見積に基づいて、当方に関係なく直接契約をしてください。ですから、コンサルティング・フィーとしては上乗せすることなくやらせていただきます」

 

「先生、それでよろしいのですか?コンピュータ導入に関してもご指導いただくことになるのですか・・・」

 

――コンピュータ関連の費用も竹根経営コンサルタント事務所を通して契約すれば、多少なりともマージンも入り、売上高も増えるから信用調査などの時に有利になるだろうに、この先生はそれをしない『明朗会計』をしているんだ。この人らしいやり方だ――

 

「顧問契約というのは、相互信頼の上に成り立たなければできません。契約後数年間は私どもでも相当なるエネルギーを投入しなければなりませんので、もし、この金額でご納得いただけるのであれば、状況を見て増減をさせていただくことがあります。万一、当方の負荷が急に大きくなるような新しいプロジェクトが追加されるようなことがあれば、そのときには別途ご相談させてもらいます」

 

「相互信頼ということであれば、この金額をもとに役員会に諮ります」

 

 幸は、コンサルティング・フィーについては事前に情報を各所から仕入れていたし、竹根からもコンサルティング・フィーの決め方については聞いていた。竹根の顧問料が高いということもあわせて知っていた。個人の経営コンサルタントだと月額五万円くらいもあれば、大企業などでは何百万円も、時には一千万円を超えることもあるということを情報として持っていた。顧問料は金額の高ではなく、コンサルティング効果で計からなければならないという竹根の考え方に幸は賛同できる。

 

「その他詳細は、契約書の通りです。次に業務推進企画書をみていただけますか。最初の項の『提案概要』と次の『御社の現状』というところを見ていただきながらお話します」

 

 幸は、七、八ページにわたる業務推進企画書の表紙をめくって、竹根の話を待った。

 竹根の現状把握は、幸自身があまり意識していなかった世代交代の問題など、課題と考えていなかった部分も含め、非常に適切であった。

 

< 次回に続く お楽しみに >

 

■■ 脚注

 本書は、現代情景と階層部分を並行して話が展開する新しい試みをしています。読みづらい部分もあろうかと思いますので、現代情景部分については【現代】と、また過去の回想シーンについては【回想】と表記します。回想シーンも、回想1は1970年代前半にはじめて幸が竹根に会ったときと、回想2は、その十数年後、二度目にあったときの二つの時間帯があります。

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