2011年09月15日

■■連載小説竹根好助の先見思考経営 95 担当コンサルタント

■■連載小説 経営コンサルタント竹根好助の「先見思考経営」 No.95 担当コンサルタント 昼休みのブログ

 

 昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。

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【本書の読み方】 脚注参照

 

■9 顧問契約 6 通算95回 担当コンサルタント   

 

 印刷会社であるラッキーの社長である幸と竹根は靖国神社境内を散策しながら、二人が再会した1980年代のことを思い出している。

 ラッキー取締役を対象とした取締役研修は、ビジネスドックという竹根が開発した思考ツールを使いながら進められる。研修方法も多種多様で、初めての体験をしたラッキーの取締役は始めは戸惑った。次第に、幹部研修の雰囲気が分かった頃には研修は終わった。しかし、個別課題は宿題となった。社長の幸も「経営理念」という課題が与えられた。

 研修後、初めて竹根がラッキーの社長室を訪問した。顧問契約書を交わすためである。契約書の内容を竹根が説明し始めた。その一つにコンピュータ・システムの導入の件があった。その話の中で、橋上の幸は、竹根のコンサルタントとしての姿勢を感じ取った。

 

【回想2 1980年代】 

 

 チーフコンサルタントとしては、竹根自身が先頭に立ってくれるというので安心できる。事務局として先日の研修で竹根のアシスタントをした荻野、そのほかに、財務担当、システム担当の四人体制で、必要に応じて追加をすることがあるという。

 

「先生、一つ質問があるのですが、よろしいでしょうか」

 

「一つと言わず、この際疑問に思ったり、同意できなかったりすることがあれば何なりと仰ってください」

 

 一呼吸をおいて、幸が気になる点を話し出した。

 

「実は、私の知っているある中堅どころの会社でコンサルティング・ファームにコンサルティングを依頼したところ、数人のチームで対応してくれたそうです。ところが、それがはじめは良かったのですが、各コンサルタントの言うことが皆バラバラなのだそうです。それで、どのコンサルタントの言うことを信じて良いのか困っているという話を聞きました」

 

 ニコニコして竹根が説明をはじめた。

 

「コンサルティング・ファームといってもいろいろとあります。表向きは大きくても、実際には契約コンサルタントを中心にチーム編成をしていて、全体の統一がとれていないということがあるようです。私どもでは、チーフコンサルタントが全体の統制を取り、コンサルティングを実施します。一方で、各チームが計画書通り、契約書通りコンサルティング業務を遂行しているかどうかを検証する組織があります。そちらが定期的にチェックをします。クライアントさんに不満があればその時点でもヒアリングされます。」

 

 竹根から、丁寧に竹根経営コンサルタント事務所のコンサルティングの仕組みについて説明があった。

 

 幸は、竹根に会うまでは、コンサルタントが一人で担当するものと思っていたが、チームで担当する方法にますます安心感を覚えた。いくら有能なコンサルタントでも、経営のすべてを熟知しているわけではないので、チームによるコンサルティングは、時代の先端を行くやり方として評価できるのではないかと納得できた。

 

< 次回に続く お楽しみに >

 

■■ 脚注

 本書は、現代情景と階層部分を並行して話が展開する新しい試みをしています。読みづらい部分もあろうかと思いますので、現代情景部分については【現代】と、また過去の回想シーンについては【回想】と表記します。回想シーンも、回想1は1970年代前半にはじめて幸が竹根に会ったときと、回想2は、その十数年後、二度目にあったときの二つの時間帯があります。

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