2011年09月19日

■■コンサルタントとのいざこざ連載竹根好助の先見思考経営98

■■コンサルタントとのいざこざ 連載小説 経営コンサルタント竹根好助の「先見思考経営」 No.98 昼休みのブログ

 

 昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。

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【本書の読み方】 脚注参照

 

■9 顧問契約 9 通算98回 コンサルタントとのいざこざ    

 

 印刷会社であるラッキーの社長である幸と竹根は靖国神社境内を散策しながら、二人が再会した1980年代のことを思い出している。

 ラッキー取締役を対象とした取締役研修は、ビジネスドックという竹根が開発した思考ツールを使いながら進められる。荒れた研修も終わったものの個別課題は宿題となった。社長の幸も「経営理念」という課題が与えられた。

 研修後、初めて竹根がラッキーの社長室を訪問した。顧問契約書を交わすためである。契約書の内容を竹根が説明し始めた。その中に、幸は竹根という経営コンサルタントの人柄を感じ取り契約をすることになった。

 研修時の宿題である、経営理念の添削を竹根がし出した。真っ赤になって返ってきた。

 

【回想2 1980年代】 

 

 ラッキーは竹根経営コンサルタント事務所との顧問契約も済んだ。一方、竹根は、急に海外出張が入ったため、荻野が音頭を取って本格的なコンサルティングに入った。

 

 担当の経営コンサルタントが手分けをして入れ替わりやってきては、現状把握を目途としてヒアリングを中心とした活動が行われるようになってきた。

 

 仕事の時間内にヒアリングは一人三十分程度であるが、交代で続けられた。それ以外に、各種の資料提出を求められる。中小企業なので、資料といっても完璧なものがあるわけではなく、それに代わるものを探したり、既存の資料について説明をしたり、時には手を加えて提出することもあった。

 

 金山工場長が、めずらしく幸社長のところにやってきた。

 

「社長、何とかなりませんかね」

 

「何がですか、工場長」

 

「コンサルタントの先生方なのですが、工場に頻繁に来ては、社員を連れ出したり、資料を出せのと言ってきたり、少々閉口しています。あれでは仕事になりません」

 

「先生方は、うちの会社の状況を早く掴もうと必死なのだから、今しばらく我慢をしてくれないか。頼みますよ」

 

「それにしても限度というのがありますよね。まあ、社長がそう言うのなら、今しばらく我慢をしてみますけどね」

 

 その日の午後、大里がやはり同じようなことを言ってきた。夕食の時に、経理財務担当の専務でもある奥さんに最近の状況を聞くと、会社の雰囲気がよくなってきたけど、昼間のやりとりと同様な理由で忙しくなってきたという答えであった。

 

――これはちょっと、現状を知っておく必要があるな――

 

< 次回に続く お楽しみに >

 

■■ 脚注

 本書は、現代情景と階層部分を並行して話が展開する新しい試みをしています。読みづらい部分もあろうかと思いますので、現代情景部分については【現代】と、また過去の回想シーンについては【回想】と表記します。回想シーンも、回想1は1970年代前半にはじめて幸が竹根に会ったときと、回想2は、その十数年後、二度目にあったときの二つの時間帯があります。

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