2011年09月23日

■■竹根マジック 連載小説 竹根好助の先見思考経営 102

■■竹根マジック 連載小説 経営コンサルタント竹根好助の「先見思考経営」 No.102 昼休みのブログ

 

 昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。

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【本書の読み方】 脚注参照

 

■9 顧問契約 13 通算102回 竹根マジック    

 

 印刷会社であるラッキーの社長である幸と竹根は靖国神社境内を散策しながら、二人が再会した1980年代のことを思い出している。

 ラッキー取締役を対象とした取締役研修は、ビジネスドックという竹根が開発した思考ツールを使いながら進められる。荒れた研修も終わったものの個別課題は宿題となった。社長の幸も「経営理念」という課題が与えられた。

 研修後、顧問契約が交わされた。コンサルタントが大挙してやってきた。現場を阿須から工場長を始め、管理職が迷惑に思い、コンサルタント契約が始めから暗礁に乗り上げてしまった。者著の幸はそれとなく様子を探るが、少々心配になり、竹根経営コンサルタント事務所に電話を入れた。海外から帰国したばかりの竹根が飛んできた。

 

【回想2 1980年代】 

 

 翌日、同じ時間帯に前日声をかけた社員一人一人と再び面談した。

 

 『長期経営戦略提案書』の説明をするために、さらにその数日後、竹根はラッキーを訪問した。

 

「先生、お陰さまで社員が活き活きとしてきました」

 

 幸は、竹根の顔を見るなりいきなり声をかけてきた。

 

「先生、一体どのような竹根マジックを使ったのですか」

 

「いえいえ、私は何もしませんよ。ただ、荻野達が社員とのコミュニケーションの方法を若干変えただけです」

 

「先生、それだけではないのでしょ。マジックの種明かしをしてください」

 

 竹根は、数人の社員にヨーロッパとアメリカの社員の違いを簡単に話し、どちらのやり方が良いかを翌日回答をもらって、簡単なアドバイスをしたそうである。竹根に呼ばれた社員はいずれも管理職ではない、一般社員であった。竹根と面談した社員は、竹根のアドバイスが適切であったことと、社員としての仕事への取り組みを考えさせられ、それが社員の意識に刺激を与えたようである。わずか数人ではあるが社員の言動が管理職にいろいろと提案をし、それが荻野達の働きかけでムードが一転してきたのである。

 

「現状を知ることの大切さをその数人の社員が理解をし、現状を知るためにどうすべきかの提案を自分の管理職にしたのですね」

 

 部下からの提案に納得した管理職は、荻野達がやっていたことに通じることを感じ取ったのである。

 

「コミュニケーションと、社員が持っている長所を引き出すことの重要性を考えさせられました。ありがとうございました」

 

 ひとしきり、幸の感想に関連して会話が済んでから、経営戦略の提案書類をもとに説明が始められた。

 

< 次回に続く お楽しみに >

 

■■ 脚注

 本書は、現代情景と階層部分を並行して話が展開する新しい試みをしています。読みづらい部分もあろうかと思いますので、現代情景部分については【現代】と、また過去の回想シーンについては【回想】と表記します。回想シーンも、回想1は1970年代前半にはじめて幸が竹根に会ったときと、回想2は、その十数年後、二度目にあったときの二つの時間帯があります。

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