2011年09月30日

■■コンサルタントの提案受け入れ 連載先見思考経営 106

■■コンサルタントの提案受け入れ 連載小説 経営コンサルタント竹根好助の「先見思考経営」 No.106 昼休みのブログ

 

 昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。

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【本書の読み方】 脚注参照

 

 

■10 厳しい取締役会 4 通算106回 竹根の提案受け入れ 

 

 印刷会社であるラッキーの社長である幸と竹根は靖国神社境内を散策しながら、二人が再会した1980年代のことを思い出している。

 ラッキー取締役を対象とした取締役研修、社長の幸の「経営理念」の構築、顧問契約と波乱はあったものの進展してきた。

 1980年代のラッキーの社長室である。

 

【回想2 1980年代】 

 

 会長の幸育太郎は、実務面では次第に口を出さなくなっている。社長になったばかりの幸は、経営者として最後の判断をするのが怖く、会長に相談することが多い。

 

「先生、先日のご提案ですが、会長とも相談した結果、先生のご提案にそってやって行きたいと考えています。よろしくご指導のほどお願いします。本来は、電話ではなく、直接お会いして話すべきなのですが、決めたからには早い方がよいと思い、お伺いもせずに電話で失礼しています」

 

 幸は、竹根をまねて、電話の向こう側にいる竹根に深々と頭を下げた。

 

「社長、よく決断できましたね」

 

 竹根は、珍しく言葉が少ない。いつものようには言葉が出てこないのである。

 

――もし、自分が経営者であったとしたら、幸のような決断ができるだろうか。それができるくらいなら、自分は経営コンサルタントにならず、経営者になっていたかもしれない。経営のことがわかっているのだから、むしろ経営コンサルタントより、経営者としての成功を目指すべきという生き方もあったはずだ。それをしなかったのは、経営者としてより、経営コンサルタントの方が自分に適していると判断したからだ。そんな自分の今日まで歩んできたことを考えると、やはり、幸は経営者として立派である。それに、幸会長の判断力があればこそ、幸社長も私の顧問就任を決断できたのであろう――

 

 幸も、言葉が出てこず、無言状態がしばらく続いた。

 

「先生、次は役員会にかけますが、その際に先生から詳細説明をお願いできますか。基本方向については当然私からお話します。とにかく、わが社にとっては大転換になるので、へたな説明をしては大きな反対につながり、実行に移せなくなってしまいかねません。甘えるようですが、私も必死です。説明は先生にお願いするのが最適と考えています」

 

 本来は経営者である社長がなすべきことと考える。しかし、社長に成り立てで、実績もなく、その地位が確立しているわけではない。役員は幸よりは先輩ばかりである。その立場を考慮に入れて、竹根は判断した。

< 次回に続く お楽しみに >

 

■■ 脚注

 本書は、現代情景と階層部分を並行して話が展開する新しい試みをしています。読みづらい部分もあろうかと思いますので、現代情景部分については【現代】と、また過去の回想シーンについては【回想】と表記します。回想シーンも、回想1は1970年代前半にはじめて幸が竹根に会ったときと、回想2は、その十数年後、二度目にあったときの二つの時間帯があります。

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