2011年10月03日
■■取締役会前の竹根提案 連載 竹根好助の先見思考経営107
■■取締役会前の竹根提案 連載小説 経営コンサルタント竹根好助の「先見思考経営」 No.107 昼休みのブログ
昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。
昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。
【本書の読み方】 脚注参照
■10 厳しい取締役会 5 通算107回 取締役会前の竹根提案
印刷会社であるラッキーの社長である幸と竹根は靖国神社境内を散策しながら、二人が再会した1980年代のことを思い出している。
ラッキー取締役を対象とした取締役研修、社長の幸の「経営理念」の構築、顧問契約と波乱はあったものの進展してきた。
1980年代のラッキーの社長室である。電話で社長の幸が竹根の提案受け入れの話をした。
【回想2 1980年代】
本来は経営者である社長がなすべきことと考える。しかし、社長に成り立てで、実績もなく、その地位が確立しているわけではない。役員は幸よりは先輩ばかりである。その立場を考慮に入れて、竹根は判断した。
「了解しました。先月の役員会には、私がヨーロッパ出張に行っていたので出席できませんでしたが、今回は出席したいですね。役員会はいつでしたでしょうか」
「今までは、晦日の夜に開催していました。でも、先生の毎回の出席が可能となるように、日程を固定化したいと考えています」
「そうですか、それはありがたいですね。では、毎月最終の火曜日の夕刻というのではいかがですか」
「最終火曜日の夕刻ですね。結構です。時間は、六時三十分でよろしいですか」
「毎月最終火曜日十八時三十分ですね。了解しました。次回は、二十九日になりますね。その前に一度お伺いし、先般の『長期経営戦略提案書』を確認しましょう。また、二十九日の十七時四十五分にお伺いし、直前に最終確認をします」
「わかりました。では、よろしくお願いします」
「そうそう、会長にお会いしたいのですが、どのような時間帯ならよろしいですか」
「会長は、趣味の写真や俳句をやっているので、その会合に重ならなければだいたい大丈夫です」
「では、二十一日の十五時、会長のスケジュールがよろしければご挨拶だけをして、その後社長と先ほどの件の確認をいたしましょう」
「ちょっとお待ちいただけますか。今すぐ、スケジュール確認をいたします」
愛子に会長のスケジュール確認をしてから、幸は電話に戻った。
「先生、大丈夫です。万一、会長のスケジュールが合わなくなったときには、追ってご連絡いたします」
「よろしくお願いします」
「では、失礼します」
< 次回に続く お楽しみに >
■■ 脚注
本書は、現代情景と階層部分を並行して話が展開する新しい試みをしています。読みづらい部分もあろうかと思いますので、現代情景部分については【現代】と、また過去の回想シーンについては【回想】と表記します。回想シーンも、回想1は1970年代前半にはじめて幸が竹根に会ったときと、回想2は、その十数年後、二度目にあったときの二つの時間帯があります。
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