2011年10月07日

■■驚きの声の取締役会 連載小説竹根好助の先見思考経営110

■■驚きの声の取締役会 連載小説 経営コンサルタント竹根好助の「先見思考経営」 No.110 昼休みのブログ

 

 昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。

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【本書の読み方】 脚注参照

 

■10 厳しい取締役会 8 通算110回 驚きの声の取締役会 

 

 印刷会社であるラッキーの社長である幸と竹根は靖国神社境内を散策しながら、二人が再会した1980年代のことを思い出している。

 ラッキー取締役を対象とした取締役研修、社長の幸の「経営理念」の構築、顧問契約と波乱はあったものの進展してきた。

 1980年代のラッキーの社長室である。電話でさ長の幸が竹根の提案受け入れの話をし、後は取締役会での承認を待つだけとなった。それを前にして、竹根は幸会長に面会した。幸会長は竹根の提案に満足である。

 竹根と協議して決めた五カ年計画を審議する取締役会が始まった。

 

【回想2 1980年代】 

 

「では、第一議案について、審議を開始します」

 

 全体を見回してから、言葉を継いだ。

 

「すでにご存じのように、わが社では終戦直後会長がガリ版刷りの出版物を大手出版社を通じて出していくことから始まった会社です。しかし、需要の減退から、会長の英断で活版印刷機を購入し、それまでの人脈を通して今日までその仕事を続けてこられました」

 

 幸は、愛子が用意してくれたお茶を口に含み、深呼吸をしてから話を続けた。

 

「しかし、時代の流れ、とりわけ印刷機器に関する技術の変化はめまぐるしく、それについていくだけでもわが社の実力では苦しいものがあります。竹根先生のご指導もあり、先般の取締役会でオフセットの印刷物をノンファブリック方式で出版社に提供していく方針です」

 

 会議場からは、驚きの声が上がった。

 

「しかるに、本件を具体的に推進して行くに当たっては、その方策まで決まっているわけではなく、かといってお題目を唱えているだけでは先に進みません。これは、わが社の第二創業です。そこで、本日は、今後、本件に関してどのように進めていくのか、ご意見を賜りたいと思います」

 

 そこまで、一気にしゃべると緊張のあまり大きな疲労感を覚えた。

 

「議長、先般の研修で体験したブレインストーミングを使ってはどうでしょうか」

 

 金山の提案に同調する意見が出た。

 

「すでに、皆さんには事前に本件について検討をしていただいていると思います。本件につきましては、通常の会議のように、意見を述べていただき、できれば本日基本的な方向を決めたいと考えています。ただし、本件は、わが社にとっては大きな戦略的な方針転換でもあり、ノンファブリックというなじみのないことへの挑戦でもあります」

 

 ここで一息入れてから、幸は続けた。

 

< 次回に続く お楽しみに >

 

■■ 脚注

 本書は、現代情景と階層部分を並行して話が展開する新しい試みをしています。読みづらい部分もあろうかと思いますので、現代情景部分については【現代】と、また過去の回想シーンについては【回想】と表記します。回想シーンも、回想1は1970年代前半にはじめて幸が竹根に会ったときと、回想2は、その十数年後、二度目にあったときの二つの時間帯があります。

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