2011年10月14日

■■ノンファブリックの説明 連載竹根好助の先見思考経営115

■■ノンファブリックの説明 連載小説 経営コンサルタント竹根好助の「先見思考経営」 No.115 昼休みのブログ

 

 昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。

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【本書の読み方】 脚注参照

 

■10 厳しい取締役会 13 通算115回 ノンファブリックの説明 

 

 印刷会社であるラッキーの社長である幸と竹根は靖国神社境内を散策しながら、二人が再会した1980年代のことを思い出している。

 ラッキー取締役を対象とした取締役研修、社長の幸の「経営理念」の構築、顧問契約と波乱はあったものの進展してきた。

 1980年代のラッキーの社長室である。電話で社長の幸が竹根の提案受け入れの話をし、後は取締役会での承認を待つだけとなった。それを前にして、竹根は幸会長に面会した。幸会長は竹根の提案に満足である。

 竹根と協議して決めた五カ年計画を審議する取締役会が始まった。幸が議案説明をすると、驚きの声が会議場に上がった。それもそのはず、「ノンファブリック」等という印刷業界では聞いたことのない提案であった。当然のことながら賛否両論で、意見は真っ二つに割れた。反対派の急先鋒は、やはり筆頭常務の金山工場長であった。

 そこで、オブザーバーとして出席している竹根の意見を聴くことになった。竹根から経営環境とノンファブリック戦略の関係について考え方が出された。

 

【回想2 1980年代】 

 

「ただいま、先生よりお話があったゼロベース思考によって本件を見直したいと考えています。なにをゼロにしたらよいのか、誰か意見はありませんか」

 

 あたかも幸が研修の講師になったような口調である。

 

「体制の問題ですね。現状のままでは、これまでの延長線上での発想による戦略・戦術決定になってしまい、何ら新規性も生まれず、お題目にノンファブリック・オフセット・ビジネスを乗せた経営計画に過ぎないことになると思います」

 

 刷増の意見を契機に、皆が口を開き始めた。そして方向性が決まった。

 

「では、皆さんのご意見をまた集約してみます。竹根先生のおっしゃる一言集約ほどにはなりませんが・・・」

 

 ここまで来ると、全員にゆとりが出てきて、会議開始時の緊張感がだいぶ薄れてきた。

「『ノンファブリック・オフセット・ビジネスを行う新しい部署を設立する。人事については、社長に一任する』となります。よろしいですね。これについて、採決を行います。賛成の方は挙手をお願いします」

 

 全員一致で決定した。研修の終わり頃の熱気が思い出される。

 

 第一議案は難しいかと思っていたが、すんなりと通ってしまった。

 

 これらの新しい取り組みも含む五年の経営計画をローリング方式で採用することが決まった。ローリング方式は、毎年五年ごとの長期計画を見直し、新たな五年計画に衣替えをしていく方法である。時局の変化に伴い、経営計画が時代にそぐわなくなってしまうことがしばしばある。この方式であれば期間中でも見直し修正が可能なため、採用する企業が出てきた。

 

 ラッキーにコンピュータ・システムを導入することも含め、無事取締役会が終了した。

 

< 次回に続く お楽しみに >

 

■■ 脚注

 本書は、現代情景と階層部分を並行して話が展開する新しい試みをしています。読みづらい部分もあろうかと思いますので、現代情景部分については【現代】と、また過去の回想シーンについては【回想】と表記します。回想シーンも、回想1は1970年代前半にはじめて幸が竹根に会ったときと、回想2は、その十数年後、二度目にあったときの二つの時間帯があります。

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