2011年10月17日

■■【経営コンサルタントの目】不器用な子供の手指機能を憂う

■■【経営コンサルタントのトンボの目】 ◆不器用な子供の手指機能を憂う◆

 

 経営コンサルタント事務所 

 B・M・S・21代表 山本 修

 日本経営士協会 理事 関西支部長

 

 山本先生は、美容サロンを独立開業され、その経験を元にサロン経営者に「商品管理」「顧客管理」「計数管理」を提案し、サロン経営の生産性向上に成果を上げてこられました。近年は中小企業のコンサルタントとしてもご活躍中です。

 また「日本経営士協会 関西支部長」として活躍されておられます。

 筆者詳細情報 http://www.jmca.or.jp/meibo/pd/0060.htm

 

■ ボタンを掛けられない小学生

 

 先日、小学校の先生方のグループと「最近の小学生」について会話する機会があったときのこと、低学年を担任している一人の先生が困惑な顔をして「自分の担任している生徒の中に服のボタンを掛けられない生徒がいる」と話した時、即座に3人の先生が「自分の担任の中にも何人かいる」と話されました。暫くその話が続き、最近の「子供の手指の不器用さ」に困惑している先生方が少なからずおり、年代の高い先生ほど強く感じていることが判りました。

 

 全てが便利になった今日、ボタンを掛けられなくてもジッパー(チヤック)にすれば済むことかもしれません。帰宅後、筆者自身の子供の頃「肥後の守」(折りたたみナイフ)で鉛筆を削る際に指を切ったことを懐かしく思い出し、ひとりでに笑みがこぼれました。数日後、新聞の夕刊を見ていると、明治大学文学部准教授・平山満紀氏の「鍛えたい子供の手指」という記事が目に留り読んだ後、先日先生方のグループと会話した際に話題になった担任の先生方の困惑が手に取るように判った気がして、記事の一端をご紹介します。

 

■ 子供の手指機能の衰え

 

 戦後すぐの調査によると、子供が「肥後の守で鉛筆を削る」のは6歳級の技術だったそうで、小学校に入学した時からナイフを使えなければ字を書くことも出来ないし、玩具を作って遊ぶことも出来ない時代のことである。同様に「ノコギリで板を切る」は、男子5歳、女子9歳位の技術、紐を片結びや花結びに結ぶのは4歳くらいの技術だったと言われる。

 

 平成になり同じ調査をしたところ、鉛筆を削れたのは小学6年生女子で8%弱、ノコギリで板を切れたのは6年生で35%、花結びは6年生で半数という結果だったと言われる。子供達の手指の機能の衰えは顕著であり、ボタンを掛ける、箸を使う、タオルを絞る、生卵を割る等も軒並み出来なくなっているという。(筆者:最近のお母さん方が包丁が使えなく料理鋏を使うのもよく判る)。

 

 この事は、子供たちの生活の自立が遅れることを意味し、手と脳は強く結び付いているので脳の発達が遅れることも示唆することにつながるともいう。我が国(日本)は繊細な手工芸品からもわかるように、手の器用さ敏感さにかけては他の国をしのいできた。また、手は人格性と結びつくものとして重視され、上手、下手、手ごろ、手並み、手掛ける等、手のつくからだ言葉が多くある。「書き人」「話し人」ではなく、「書き手」「話し手」と言うように、手は人全体を表すとすら考えられてきた。

 

■ 読後の筆者の思い

 

 日本が工業国と言われる今日でも、日本の職人たちの繊細で水準の高い技術は、ものつくり国日本を支えてきた。若い世代の手指の機能が衰え、手仕事の技術や手の大事さを伝えようとしても、受け取る能力が無くなると、ものつくり国日本は衰退するのではと危惧する。

 

 子供達には手を使ってほしいし、使わせたい、使い方も教えてやりたいと思うのは筆者ばかりではないと思いますが、読者諸氏はどのように思いますか。

 

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