2011年10月21日

■■取締役会での第二号議案 連載竹根好助の先見思考経営119

■■取締役会での第二号議案 連載小説 経営コンサルタント竹根好助の「先見思考経営」 No.119 昼休みのブログ

 

 昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。

【本書の読み方】 脚注参照

 

■11 新しい企業作り 4 通算119回 取締役会での第二号議案

 

 第11話「新しい企業作り」は、現代に戻り、東京の靖国神社境内である。経営コンサルタントの竹根に誘われて、印刷会社ラッキーの幸社長が肩を並べて散策をしている。

 散策をしながら、幸は竹根のブログへの取り組み姿勢について質問をし、自社にも参考になると考えた。

 竹根に誘われて幸は、洗心亭という靖国神社境内にある茶室に入った。茶道の経験のない幸は、竹根の言葉で観念をしてその席に着いた。落ち着いた雰囲気の中で、幸は再び1980年代に戻り、沈思黙考が始まった。

 

【回想2 1980年代】 

 

 印刷会社ラッキーの取締役会である。

 

「第一号議案は、全員一致で可決されました。引き続き、第二号議案に入ります」基調の幸社長が議事を進めた。

 

――こちらは、一号議案より、さらに手強く、賛成が得られるかどうか心配だ――

 

 そんな自分の気持ちが表に現れないように、議長の幸は、下っ腹に力を入れた。

 

「第二号議案は、新規事業です。私がアメリカ出張を十数年前にしたことはご記憶だと思います。その時に、アメリカでは街中に小さな印刷会社が多数ありました。『プリントショップ』と呼ばれていて、お客さんが版下を持ち込み、それを軽オフセット印刷機にかけるだけです。丁度、青焼き屋のようなお店です。間口は二間くらいの小さなお店で、小型のオフセット機を一、二台おいているところが大半です。では、引き続き第二議案でありますプリントシップ・ビジネスについて審議をお願いします。どなたか、ご意見をお願いします」

 

 大松田が手を挙げた。最近、印刷技術の動向に非常に興味を持ち始めている。

 

「エー、プリントシップ・ビジネスを始めるには、エー、われわれが経験していない軽オフセット機を、ですね、エー、入れることになります。幸い、わが社が永年つきあっている福田商事では、ドイツのプリダの機械を輸入販売すると新聞発表があったばかりです。デスクトップ型と呼ばれる小型の軽オフセット機です。エー、実は、種を明かすと、この情報は竹根先生からいただいて、そのフォローアップに情報収集してきただけです」

 

 なーんだと言うような顔がチラホラ見えた。

 

< 次回に続く お楽しみに >

 

■■ 脚注

 本書は、現代情景と階層部分を並行して話が展開する新しい試みをしています。読みづらい部分もあろうかと思いますので、現代情景部分については【現代】と、また過去の回想シーンについては【回想】と表記します。回想シーンも、回想1は1970年代前半にはじめて幸が竹根に会ったときと、回想2は、その十数年後、二度目にあったときの二つの時間帯があります。

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