2011年11月23日

■■オフセットビジネスの戦略【連載】竹根好助の先見思考経営

■■オフセットビジネスの戦略 【連載小説】経営コンサルタント竹根好助の「先見思考経営」 No.141

 昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。

【本書の読み方】 脚注参照

■12 第二創業期始まる 17 通算141回 オフセットビジネスの戦略

 印刷会社ラッキーの取締役会の場である。荒れた取締役会であるが、五カ年計画の第二議案まで何とか可決されるところまできた。

 幸は、荒れた役員会の思い出から、我に返ると、そこはまだ靖国神社の茶室であった。三代目になるであろう育猛が何故ブログの話をしだしたのか気になって仕方のない幸である。

 そのうちに幸は竹根と再会した1980年代に再び引き戻された。竹根がプリダ印刷機の販売の件で、古巣である福田商事を訪れた。

 竹根もそのフォローのために、日時をずらして福田商事に行った。そのことが気になる幸は福田商事との商談を開始した。その帰りに竹根事務所を訪れた。待っている間だけでも幸は竹根から学ぶことが多かった。

 幸は、竹根が福田商事を訪問して側面から応援してくれていることに対して深く感謝をした。ところが、竹根は、幸が描いてきたプリントショップ・ビジネス構想を否定したのである。何故否定されたのかわからない幸であったが、竹根の説明が始まった。気持ちが高揚してきたかと思うと、頭から否定される幸である。しかし、竹根のニッチ市場に対する戦略で竹根の意図が見えてきた。

【回想2 1980年代】 

「さすが、先生ですね。ガイゼルのような大手企業を動かすなんて、しかも日本の会社ではなく海外の会社をネ」

「いや、いや、私の顧問先の一つがインクや顔料などのメーカーですので、そのつてで訪問できたのです。それがプラス方向に動いただけです。もし、技術的にこの問題が解決できれば、反射製版を市場が再評価してくれると思うのです。近い将来、これもビジネスになる可能性があります」

「なるほど、価格の安い反射製版専用のスキャナーができたりすると、うちのような小さな会社でもお客様に安価な四色印刷物を提供できるようになるというのですね。それが、うちのオフセット・ビジネスにも繋がってくるということになります」

「それだけではありません、これらのノウハウを蓄積し、顧客を固定化できれば、将来わが社がDPTビジネスに進出するインフラが整うことになります」

「ただし、反射製版の時代は長くは続きません」

「ええ、解っています。DTPの時代には版下がいらなくなると言うことですね」

「さすが、きちんと理解してくださっていますね」

「先生、ニッチの意味がわかってきました。大手企業があまり興味を示さないようなところで、まだまだわれわれが生き残っていけるやり方があるのですね」

「そうなのです。ラッキーの新ビジネスは、そこに繋がります。これを念頭に人事を考えたいと思うのです」

「要するに、ゼロベース思考で人事を考えろ、これが先生の指示ですね」

「いや、私は社長に指示をする立場にはいません。私からの提案です」

< 次回に続く お楽しみに >

■■ 脚注

 本書は、現代情景と階層部分を並行して話が展開する新しい試みをしています。読みづらい部分もあろうかと思いますので、現代情景部分については【現代】と、また過去の回想シーンについては【回想】と表記します。回想シーンも、回想1は1970年代前半にはじめて幸が竹根に会ったときと、回想2は、その十数年後、二度目にあったときの二つの時間帯があります。

■■ これまでのあらすじ PC←クリック

■■ これまでのあらすじ mobile ←クリック

■■ ブログポリシー  ←クリック




同じカテゴリー(連載経営コンサルタント小説)の記事

※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。