2011年11月24日

■■ゼロベース思考 【連載小説】竹根好助の先見思考経営142

■■ゼロベース思考 【連載小説】経営コンサルタント竹根好助の「先見思考経営」 No.142

 昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。

【本書の読み方】 脚注参照

■12 第二創業期始まる 18 通算142回 ゼロベース思考

 幸は、竹根が福田商事を訪問して側面から応援してくれていることに対して深く感謝をした。ところが、竹根は、幸が描いてきたプリントショップ・ビジネス構想を否定したのである。何故否定されたのかわからない幸であったが、竹根の説明が始まった。気持ちが高揚してきたかと思うと、頭から否定される幸である。しかし、竹根のニッチ市場に対する戦略で竹根の意図が見えてきた。

【回想2 1980年代】 

「要するに、ゼロベース思考で人事を考えろ、これが先生の指示ですね」

「いや、私は社長に指示をする立場にはいません。私からの提案です」

「指示でも、提案でも、いいです。いいことならどんどんやりたいです」

「それで社長は、その人事をどのようにお考えですか?」

「オフセット・ビジネスを大松田に、プリントショップを刷増にしようと考えています」

「オフセット・ビジネスは印刷会社、プリントショップ版下や写植業者のそれぞれの発掘がポイントとなりますが、その辺のめどは立っていますか?」

「そこが問題で、そのための折衝などがありますので、両部長にそれぞれを担当させようと考えています」

「社長、これはわが社にとって重要な戦略です。それも、会長の活版機導入以来の大きな転換期です。私は、これはやはり社長の出番だと思います」

 まさか自分の出番だと思っても見なかった幸には衝撃であった。それも単なる衝撃ではなく、社長としての判断力不足を思い知らされたという面でのショックが加わった大地震ともいえる衝撃にうちのめされそうになった。

――そうか、ゼロベース思考による人事ということは、そう言うことか。コペルニクス的な大転換という言い古された表現があるけど、このような時に使う言葉なのだな――

 ようやく、竹根の言っている意味が理解できた。と、その次の瞬間、さらに大きな衝撃が来た。

< 次回に続く お楽しみに >

■■ 脚注

 本書は、現代情景と階層部分を並行して話が展開する新しい試みをしています。読みづらい部分もあろうかと思いますので、現代情景部分については【現代】と、また過去の回想シーンについては【回想】と表記します。回想シーンも、回想1は1970年代前半にはじめて幸が竹根に会ったときと、回想2は、その十数年後、二度目にあったときの二つの時間帯があります。

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