2011年11月25日

■■大抜擢 【連載小説】竹根好助の先見思考経営 143

■■大抜擢 【連載小説】経営コンサルタント竹根好助の「先見思考経営」 No.143

 昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。

【本書の読み方】 脚注参照

■12 第二創業期始まる 19 通算143回 大抜擢

 幸は、竹根が福田商事を訪問して側面から応援してくれていることに対して深く感謝をした。ところが、竹根は、幸が描いてきたプリントショップ・ビジネス構想を否定したのである。何故否定されたのかわからない幸であったが、竹根の説明が始まった。

 気持ちが高揚してきたかと思うと、頭から否定される幸である。しかし、竹根のニッチ市場に対する戦略で竹根の意図が見えてきた。ゼロベース思考で新事業への対応を示唆された幸である。

【回想2 1980年代】 

――そうか、ゼロベース思考による人事ということは、そう言うことか。コペルニクス的な大転換という言い古された表現があるけど、このような時に使う言葉なのだな――

 ようやく、竹根の言っている意味が理解できた。と、その次の瞬間、さらに大きな衝撃が来た。

「刷増係長を抜擢しませんか?」

 幸は、刷増部長の間違えかと、耳を疑った。

「わが社の世代間格差は、提案書の中でも謳たいましたが、これを考慮に入れると、新事業には次の世代の人を育てていかなければならないと思います」

「刷増部長の息子は、まだ二十六ですが・・・」

 まだ、幸には竹根の意図が十分に理解できていない。

「そうですか、もう二十六歳ですか、ちょうどいいではないですか」

「・・・」

「私は、人事のことまで口を挟むつもりはないですが、そのくらいの英断があったもよいのではないですか」

――自分と同世代の、この竹根という男は、どういう思考回路をしているのだろうか。しかし、『三十にして立つ、四十にして惑わず』というのにもかかわらず、経営者としての未熟さに自分が恥ずかしい――

< 次回に続く お楽しみに >

■■ 脚注

 本書は、現代情景と階層部分を並行して話が展開する新しい試みをしています。読みづらい部分もあろうかと思いますので、現代情景部分については【現代】と、また過去の回想シーンについては【回想】と表記します。回想シーンも、回想1は1970年代前半にはじめて幸が竹根に会ったときと、回想2は、その十数年後、二度目にあったときの二つの時間帯があります。

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