2011年12月06日

■■ビジネスの整合性 【連載】竹根好助の先見思考経営.150


■■ビジネスの整合性 【連載小説】経営コンサルタント竹根好助の「先見思考経営」 No.150

 昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。

【本書の読み方】 脚注参照

■13 初めてのイベント 6 通算150回 ビジネスの整合性

 小さな印刷会社ラッキーでは、荒れた取締役会であったが、五カ年計画が何とか可決された。

 プリダ軽オフセットを使ったプリントショップビジネスの新事業への取り組みが決まったものの、それを誰が担当するかが問題となった。なんと営業部長の息子であるまだ若い係長が抜擢されなど、人事面でも思いもよらない方向ではあるが、いよいよ五カ年計画がスタートした。

 幸は、荒れた役員会の思い出から、我に返ると、そこはまだ靖国神社の茶室であった。三代目になるであろう長男の育猛のことが気になって仕方のない幸である。

 竹根と話をしているうちに、幸は再び1980年代の竹根に顧問を依頼した頃に思考が戻った。

 五カ年計画のプリントショップビジネスの第一弾として、福田商事とラッキーの共催でセミナーを開催し、ビジネス紹介のでも現場も見られるようにした。これがヒットした。しかし新たな問題として、顧客のニーズにラッキーの体制が整わないことが予想された。

 その対策会議は遅々として進まない.

【回想2 1980年代】 

「難しい課題ですね」

 大松田も刷増も、黙り込んでしまった。

 しばらく続いた沈黙を破ったのは刷増である。

「料金体系をいくつかに分けましょう。特急は、当初のスローガン通り待っていただいている間に印刷をする。至急は、当日仕上げとして、標準を仕上がり次第電話連絡をする。このようなのはどうでしょうか?」

「なるほど、それはおもしろいね。だけど料金の違いをどのくらいつけたらいいだろうね」

 幸は刷増の提案に乗り気であるが、料金の付け方となるとちょっと自信がない。営業的感覚を持つ刷増に振った。

「二対一・五対一というのはどうでしょうか」

「差が二倍か、ちょっと差が大きすぎないかな」

「お待ちいただく間には、コーヒーを自由に飲めるようにしてはどうだろう」

「それでもまだ高いような気がするけど、大松田部長はどう思う?」

「確かに、ちょっと差がありすぎるような気がするし、当初はすぐにできるということを売り物にしたのに、開業してすぐそのように変更しては詐欺みたいではないでしょうか」

「詐欺は言い過ぎだけど、確かに大松田部長のいうことに一理あるね」

 また、黙り込んでしまった。

< 次回に続く お楽しみに >

■■ 脚注

 本書は、現代情景と階層部分を並行して話が展開する新しい試みをしています。読みづらい部分もあろうかと思いますので、現代情景部分については【現代】と、また過去の回想シーンについては【回想】と表記します。回想シーンも、回想1は1970年代前半にはじめて幸が竹根に会ったときと、回想2は、その十数年後、二度目にあったときの二つの時間帯があります。

■■ これまでのあらすじ PC←クリック

■■ これまでのあらすじ mobile ←クリック

■■ ブログポリシー  ←クリック

■■ 経営コンサルタントのブログの読み方 ←クリック

 ブログというのは漫然と読むのでは記憶に残ったり、感動したりして行動に繋がることが少ないでしょう。どのような考え方でブログを書いているのかをご紹介しています。




同じカテゴリー(連載経営コンサルタント小説)の記事

※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。